ハノイ旅行者の多くは世界遺産ハロン湾の現地ツアー参加を希望します。しかし、ハロン湾に行った旅行者の中には、「イメージと違った」と満足に楽しめなかった人もいるようです。

そこで、ここではハロン湾をより楽しむためのポイントや、ツアーに申し込む際の注意点などを詳しく紹介します。

ハノイ発ハロン湾観光に最適なベストシーズンとは

晴れた日のハロン湾

ハノイ発の現地ツアーで参加して行けるハロン湾は、ベトナムだけでなく東南アジア最大級の世界遺産として知られています。

そのハロン湾にも観光のベストシーズンが存在し、それが3～5月、及び9～11月となります。

3月、4月、5月はハノイ及びハロン湾では乾季の時期となり、旅行中多くの時間で晴れることでしょう。ハロン湾観光の満足度が低い大きな理由が「雨で景色が見えない」、「雨でアクティビティが延期された」という点が挙げられます。

そのため、乾季の時期に行くだけでも満足度は各段に上がります。

9月、10月、11月はハノイ・ハロン湾では雨季となりますが、1日中降っているわけではないので、晴れた日に当たれば通常の観光が可能です。雨がやんだあとは気温も落ち着くので観光にも適しています。

ただし、台風がやってくるとハロン湾クルーズ自体が延期になってしまうので、そこだけは注意が必要です。

ハロン湾観光で一番の注意点は台風。ツアー会社の対応とは

ハロン湾全景

雨季の期間は1日複数回の通り雨が降りますが、いずれも小一時間でやむため、ハロン湾観光に大きな支障はありません。しかし、台風が来た場合は自治体がハロン湾クルーズを中止するため、運航自体がされません。

もし事前に予約した場合、ツアー催行会社によって対応が異なります。1日前以上に延期が分かった場合はニンビン省に行き先を変えるか返金されます。

ツアー出発後にクルーズが運航されないと分かった場合は、船着き場に停泊しているクルーズ船内で食事をとったり、ハロン湾近郊の観光にスケジュールが変わりますが、いずれも返金はされないことが多いです。

アクティビティの種類もツアーによって異なる

ハロン湾の現地ツアーに参加することで、一般的には以下のアクティビティが体験できます。

これらは自由参加のため、嫌な人は船内で待つことも可能ですが、積極的に参加することで満足度はまた大きく変わってきます。
シーカヤックなどを体験希望の方は、予め濡れてもいい服装でツアーに参加するようにしてください。

ハロン湾に沈む夕日

ハロン湾の現地ツアーは、日帰りと1泊2日の宿泊ツアーがあります。世界遺産ハロン湾の船上泊に憧れている人も多いことでしょう。

宿泊ツアーは日帰りツアーと比べて客船が二回り程度大きく、また、船上では飲食スペースのほか「ヨガ教室」、「バーベキュー」、「図書室」、「ツアーデスク」などがあります。また、夕日がハロン湾に沈むサンセットや夜の帳が下りた静かなハロン湾も日帰りツアーでは決して見ることができない体験です。

一方で宿泊ツアーは「料金が高い」、「雨が降ってしまうと船内にこもるしかない」、「何もすることのない時間が多い」といった意見もあります。宿泊ツアーに参加する場合は、なるべく船内施設やプログラムが充実したツアーに参加するのが飽きないコツです。

ニンビン省世界遺産チャンアン複合景観にて

ハノイから行ける世界遺産はハロン湾とニンビン省のチャンアン複合景観があります。チャンアンもハロン湾も同じカルスト台地が生んだ自然エリアで、大地が沈没して海水が侵食したのがハロン湾、大地が隆起したのがチャンアンであり、共に形成された年代は近しいと言われています。

そのため、ハロン湾もチャンアンも見ることができる風景にそれほど大きな差はありません。ハロン湾はクルーズ船に乗り、チャンアンは手漕ぎボートに乗って遊覧します。

それではハロン湾とチャンアンはどちらがおすすめなのでしょうか。結論から言うと、「初めてのハノイ旅行者はハロン湾がおすすめ」となります。

ニンビン省は大自然を間近に触れることができ、ボート遊覧以外にも見どころはありますが、ハロン湾のクルーズ船での滞在時間や鍾乳洞見学、アクティビティはチャンアン観光では体験できないものとなります。

今回はハノイ発のハロン湾ツアーのベストシーズンや現地で楽しむポイントを紹介しました。ハロン湾は家族旅行者やハネムーンでも高い需要を誇り、日本では体験できないアジアの絶景に出会えます。次のハノイ旅行は是非ハロン湾の現地ツアーに参加しましょう。