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2022年現地事情を踏まえたベトナムのハノイとホーチミンの選び方

ベトナムの北部首都ハノイ、南部商業都市ホーチミンは、日本人に最も人気なベトナム観光地です。しかし、両都市は離れているため、1度のベトナム旅行で2都市周遊はちょっと難しいです。

そこで、今回は「ハノイとホーチミンのどちらに行こうか迷っている」という人のために、2022年現地事情を踏まえた、ハノイとホーチミンの旅行先としての選び方をご紹介します。

ベトナムのハノイとホーチミンはどのくらい遠い?

IMG_0874.jpg日本からも多数の便が毎日就航している

ベトナムのハノイとホーチミンは直線距離にしておよそ1600km。これは日本の青森と福岡とほぼ同じ距離となります。そのため、気候も違えばベストシーズンも異なるので、一度の旅行で両都市を巡るのはあまりおすすめはできません(飛行機で行けば2時間で行くことができるのですが)。

2022年10月~2023年2月まではホーチミンがおすすめ

IMG_5334.jpgホーチミンの町角にて

東南アジアのベトナムは年中蒸し暑い常夏のイメージがありますが、それはホーチミンのある南部地方のみとなり、北部ハノイは温帯夏雨気候と呼ばれる温帯気候となります。

そのため、10月から2月はハノイも日本と同様に秋冬の季節が到来し、特に11月から1月にかけてはジャケットが必要なほど冷え込みます。

もしベトナム旅行に「南国バカンス」をイメージしているのであれば、ハノイに降り立つと面食らう可能性がありますので、年間を通じて蒸し暑い南部ホーチミンを旅先に選ぶのがおすすめです。

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市場・屋台のグルメ旅なら「ホーチミン」へ行こう

IMG_5337.jpgベトナムと言えば屋台グルメ!

ベトナムは世界が注目する名物がたくさんあります。旅行ではホテルビュッフェや小洒落たレストランも捨てがたいですが、屋台や市場食堂で食べるB級グルメも押さえておきたいところです。

南部ホーチミンは元来商人の町として栄えており、町中は中心部でもたくさんの屋台や市場があります。一方でハノイは首都であり政府のおひざ元となるので、道路美化のため屋台の数は年々少なくなっている印象を受けます。

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世界遺産ならハノイだが注意も必要

24662500_m.jpgハロン湾とクルーズ船。憧れる旅行者も多いのでは

ベトナム最大の世界遺産の「ハロン湾」を目指すならハノイ一択となりますが、ハロン湾のクルーズ船を目当てにする場合は、旅行会社に事前に相談してみるのがいいでしょう。

2022年に入るとコロナによる観光地の規制はほぼ撤廃されていますが、ベトナム旅行者数が最も多い中国・韓国・日本の3か国の旅行者が戻ってきておらず、多くのクルーズ船が一時休業を強いられています。年末年始のような繁忙期であれば毎日運航しているので心配ありませんが、それ以外の平日オフシーズンは催行の有無の事前確認が必要です。

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リゾート気分を満喫したいなら「ハノイ」の山岳高原エリアへ行こう

asian-woman-wearing-vietnam-culture-traditional-green-tea-field-doi-ang-khang-chiang-mai-thailand.jpgベトナム北部サパにて

「避暑地・南国リゾート地」をキーワードに、マイナスイオンたっぷりのエコツアーに興味がある旅行者は、ハノイを目指すのがおすすめです。

ハノイ市街から寝台列車・寝台バスで6~7時間北上すると、中国国境付近のラオカイ省サパに行くことができます。近年外国人旅行者に注目されている、少数民族が暮らす高原エリアです。

日本人旅行者も満足できる4つ星5つ星のリゾートホテルや、現地ツアーを取り扱う旅行会社も増えてきましたので、申し分ない滞在余暇を過ごすことができるはずです。山岳トレッキングや市場散策、少数民族との交流が主な現地の歩き方となります。

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グルメ・ショッピング・スパを楽しむなら「ホーチミン」

IMG_0194.jpgお洒落な雑貨店がホーチミンには多い!

ベトナムのガイドブックを見ると、お洒落な内装の雑貨店やカフェが町中にたくさんあるイメージが沸くかもしれません。しかし、実はお洒落な内装のお店が多いのはホーチミンの方で、ハノイではあまり見かけません。

また、女子旅ならばスパでリラクゼーションも楽しみたいところですが、こちらもお店の数だけで言えば圧倒的にホーチミンです。ハノイのスパは旧市街に固まっていますし、それ以外は高級ホテル内で運営しているスパとなるので、予算的には少々高め。「リーズナブルにパッケージコースを楽しみたい」という場合は、ホーチミンがおすすめです。

ホーチミンの観光エリアがコロナ後に拡大した背景

1 (28).jpgホーチミンのバックパッカー街にて

コロナ前後では、ホーチミンの観光エリアに多少の変化が見られました。コロナ以前は旅行者の観光地と言えば市民劇場のあるドンコイエリアとベンタイン市場周辺エリアの2か所が主でしたが、コロナ後はファングーラオエリアやチョロン、トゥードゥック市など広範囲に旅行者が観光するようになりました。

その背景としては、コロナによって旅行者向けの雑貨店やスパ、ホテルが苦境に立たされ、より家賃の安い郊外に店舗を移したことで、旅行者も追随するように観光エリアが広がりました。

特にファングーラオエリアはもとから観光エリアではありましたが、コロナ以前はバックパッカーのたまり場だったのが、コロナを機に現地のベトナム人が集うようになり、如何わしいお店が減り、女性でも歩ける健全なエリアへと変わりました。

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ハノイもホーチミンも魅力的な観光地。選ぶときの最重要ポイントは

ハノイもホーチミンも魅力的な観光地であることには変わりませんが、「観光の目的」によって選ぶ都市は変わってきます。また、上記で解説したように、11月~2月までハノイは秋冬の季節となるので、日によってはかなり冷え込みます。それを踏まえて観光地を決めてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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