初めてのホーチミン出張者が気になることの1つに「食事」が挙げられます。ベトナム料理は口に合うのか、屋台や食堂はお腹を壊さないのか、日本食を食べたくなったらどこへ行けばいいのかなどなど。単なる旅行であれば仮にお腹を壊してもホテルで療養すればいいだけですが、仕事で来ている出張はそうはいきません。そこで、今回は初めてのホーチミン出張のための食事事情をご紹介します。
遠出する日と前日は屋台と食堂料理は避ける
食堂料理もおいしいが、お腹を壊すことも......ホーチミンの出張者の中には、メコンデルタ地方の農園や遠方の工業団地に行く方も多くいます。片道2～5時間ほどの道のりを車で走り、道中に冷房付きのお店や清潔な水洗トイレを貸し出してくれるところはほぼ皆無となります。そのため、もし遠方に行く予定があれば、お腹を壊す確率が高い食堂や屋台は前日から避けておくべきでしょう。
食堂と屋台はやっぱりお腹を壊す？
衛生面に不安があるが、味は申し分ないホーチミンは近年著しい成長を遂げたといっても、まだまだ庶民が行きつける食事処は食堂や屋台です。レストランでは1杯500円するフォーも、屋台で食べればその4分1～5分1。しかし、見た目からしてどこも不衛生なのが気がかりですが、実際はどうなのでしょうか。出張者に注意してほしいのは「油っこい食べ物」と「生野菜」です。特に屋台では油を何度も使いまわしするため、油で胃をやられる人もいます。また、生野菜を食べると赤痢菌などお腹を壊す細菌にやられる可能性が高くあります。屋台や食堂で食事をとりたい場合は、フォーのような熱湯でくぐらせるような麺料理がおすすめです。
従業員たちと貝料理！でも危険も潜むので注意が必要
ベトナムにはご覧のような食堂を居酒屋というベトナム人は上司との関係を食事で築こうとします。仕事終わりに「今日は従業員みんなで食事に行きませんか」と誘われたら、滞在中1度は受けた方がいいでしょう。もし従業員と一緒に食事に行くのであれば、ご覧のようなベトナム居酒屋が普通です。ここでは様々な大衆料理を食べることができますが、その中でも気を付けてほしいのが「貝料理」です。火が通っていなかったり、日が経っていた場合はベトナム人でもお腹を壊すほど。少しでも味やにおいがおかしかったら、食べないようにするのがいいでしょう。
ホーチミン出張者のための和食事情
中長期出張者が重宝する日本食店旅行者であれば、短い滞在中はその国の名物を楽しみたいところですが、出張者の場合は1週間以上の中長期に滞在が及ぶため、日本食事情も必要に応じて押さえておきたいです。ホーチミンでは現在200以上の日本食料理店があり、和食を扱う屋台や食堂も含めればその倍以上はあると言われています。日本人出張者が最も行きやすいのはレタントンの日本人町、及びベンタイン市場周辺です。レタントンは日本人出張者と在住者が多く暮らす町なので、日本食料理店の数も多いですし輸入雑貨店も利用することができます。
すでに下町にも進出している丸亀うどん一方でベンタイン市場周辺は丸亀やunatoto、susiteiなど国内外に進出している和食チェーン店が多くあります。価格帯は少々上ですが、その分日本と変わらない味を満喫することができます。ベトナム人が経営しているか日本人がオーナーかで値段は同じでも味は大きく差がありますので、事前におすすめレストランは在住者ブログなどで調べておくといいでしょう。
出張に不慣れな人でも安心！ベトナム料理は和食に似ている
ベトナム料理もレストランで食べれば本当においしい！初めてホーチミンへ出張する方は、「ベトナム料理が口に合うか心配」という方も多いようです。ベトナムが位置する東南アジアはフィリピン、タイ、インドネシアなどがありますが、いずれも「辛い」、「酸味が強い」、「スパイスが多い」といった日本人には不慣れな味付けが多い印象です。しかし、ベトナムは極めて日本料理に近いものがあります。食材にあまり調味料を入れないシンプルな料理が多いのが特徴で、辛くしたい場合はテーブルに置いてある調味料を好みで入れることができます。
お腹を壊したときはどうする？
町中には薬局がたくさんある日本でもドラッグストアはたくさんありますが、まるでコンビニのように至る所に見ることができます。お腹を壊したときは、ベトナム人の従業員に頼んで薬局で薬を買ってもらうといいでしょう。下痢止め、腹痛止めなどを1回分ずつ買うことができます。現地でかかった病気は現地の薬が一番よく利くと言われています。最初はカラフルなカプセルを見て怖じ気づくかもしれませんが、効果は非常に高いのでご安心ください。
快適なホーチミン出張を成功させる最大のポイント
ホーチミンはまだまだ発展途上の都市なので、海外旅行気分で屋台や食堂を利用していると、次の日動けなくなる可能性もあります。仕事に支障がでることを避けるためにも、最初の出張では日本食で固めるか、きちんとしたベトナム料理店を利用するかがいいでしょう。現地の生活や食事に慣れてきたら、徐々に食堂や屋台に手を出してみてはいかがでしょうか。
