ベトナムに進出する日系企業数は年々増加傾向。それに伴い出張者の数も増えてきていますが、話を聞いていると滞在先のホテル選びに苦労しているとのことです。近年都市化が進んでいるとはいえ、まだまだ発展途上のベトナム。安い2つ星、3つ星ホテルに泊まってしまったために不便な滞在を強いられることもあります。そこで、今回はベトナム出張者向けに滞在先のホテル選びのポイントをご紹介します。
[local, 1242]
旅行者向けのホテルを選ぶ場合は4つ星以上を選択
5つ星ニッコーホテルサイゴンの客室旅行者にも人気の観光地にあるホテルを選択する場合は、4つ星以上の高級ホテルに泊まりましょう。「でも1泊あたりで経費で認められる金額が限られている」という人もいるかと思いますが、ホーチミンやハノイといった都心であっても、5000～6000円前後で泊まれるホテルは多くありますし、中期滞在であれば値段交渉も可能です。3つ星以下の場合、夜に帰宅するとレセプションが真っ暗だったり、シャワーのお湯がでない、エアコンが壊れている、アメニティがないといった不具合が頻繁に生じます。1日の仕事を終えてくたびれた格好で帰ってくるのだから、ホテルではゆっくりとストレスフリーで休みたいですよね。
レジデンスやコンドミニアムも利用価値大
簡易キッチンが付いているのがレジデンスの特徴キッチンがついているレジデンスタイプや、日本でいうマンションに滞在するコンドミニアムも選択肢として入れておきましょう。1泊辺りの価格は4つ星から5つ星レベルとちょっと割に合いませんが、2週間以上や1か月単位で滞在する場合は料金交渉が可能です。ハノイとホーチミンにはコンドミニアムが多く、ダナンはレジデンスが多くあります。レジデンスタイプでおすすめなのは4つ星のホテル「アラカルト」と「ハイアットリージェンシーダナン」。いずれもホテル兼レジデンスですが、日本人出張者も多く利用しています。
朝食ビュッフェは必須
5つ星の朝食ビュッフェの様子ホテルの朝食はオーダー制とビュッフェがありますが、おすすめはもちろん後者。1品当たりの料理の質はオーダー制が高いのかもしれませんが、レパートリーが少ないので数週間も滞在する出張者は確実に飽きてしまいます。オーダー制の場合はフォーやバインミー（サンドイッチ）、オムレツなどが定番ですが、これらはベトナムに滞在すれば嫌と言うほど食べる機会がありますので、1日のはじまりとして食べるとちょっとうんざりしてしまうかも。色とりどりのの料理を皿に盛れるビュッフェが断然おすすめです。ちなみにレジデンスやコンドミニアムでは朝食はついていないことが多いので注意してください。
ホテルは必ず町の中心地を選ぶ
ハノイ市街地にて出張者の中には工業団地が勤務地という方も大勢います。しかし、工業団地は都心の隣町にあるため、車で1～2時間ほど走らなければなりません。「じゃあ工業団地近くのホテルに泊まろう」と考えがちですが、工業団地の周辺は基本的にまだ開発されていないのでローカル度が高く、日本人が行って楽しめるような娯楽施設はありません。ショッピングセンターもなければ日本食レストランもありませんし、冷房が効いているカフェすらないかもしれません。多少遠くになっても、ホテルは都心エリアを選ぶのがおすすめです。
若者が多い繁華街から離れた場所を選ぶ
ホーチミンのブイビエン通りにて。巨大バックパッカーエリアハノイであれば旧市街、ホーチミンであればファングーラオエリアは外国人向けのホテルも多いので出張者が選んでしまいがちですが、実はおすすめではありません。このエリアは旅行者だけではなく、若いベトナム人にとっても聖地となるため、毎日夜遅くまで騒々しいです。また、それ以外でも住宅街周辺の立地の場合、一般家庭で深夜までパーティーをしていたり、カラオケ大会で騒いでいることもよくあるので、ストレスで眠れない人もいるようです。
日本食レストランが徒歩圏内のホテルを選ぶ
日本のチェーン店田所商店もあるベトナムに訪れる出張者はベトナムやアジアが好きで来ているというよりは、会社の辞令で仕方なく来ている人が大半です。最初の数日は旅行気分もあって異国情緒を楽しむことができますが、2週間も3週間も滞在すると、「もうベトナム料理は嫌だ」、「日本のラーメンが食べたい」と感じてくるはずです。これはベトナムに5年、10年と長く暮らす在住日本人も同じです。そのため、ホテルから徒歩圏内で日本食レストランがあれば、非常に便利です。ただし値段は日本人価格なので高いです。
初回の出張はホテルは事前手配がおすすめ
ダナンのハイアットリージェンシー。レジデンス棟とホテル棟に分かれている初めてのベトナム出張の場合は現地の勝手が分からないので、ホテル選びも苦労します。初回は旅行会社が贔屓にしているホテルを選び、その後現地で出張者向けのホテル情報を収集してみるのがいいでしょう。
今後もベトナム出張者は増加傾向に
2020年10月時点、日本は経済的結びつきが強い国としてベトナムを挙げ、ビジネス来訪者の優先的に入国をベトナム政府に同意を得ています。そのため、欧米やアジア各国の中でもベトナムはいち早く国交の再開が期待できます。ベトナム出張を計画されている方は、ここで紹介した条件をもとにホテルを探してみてください。
