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次のベトナム旅行は「アオザイ」をテーマに旅程を作ろう!

ベトナム旅行では「アオザイ」も気になるところ。アオザイに惹かれてベトナムを旅先に決めた方もいることでしょうし、「現地で本物のアオザイ女性を見てみたい」という人や、「アオザイを着て写真を撮りたい」という旅行者も少なくありません。そこで、今回はアオザイにまつわる歴史や現在の状況、旅行者の耳より情報などをご紹介したいと思います。

アオザイはベトナムの民族衣装

IMG_3504.jpg美しきアオザイ女性

アオザイはベトナムの民族衣装で、日本でいう着物が該当します。日本ではほぼすべての日本人が着物を着るので、民族衣装というよりは伝統衣装といった方がいいかもしれませんが、ベトナムは少数民族がたくさんいて、彼らは彼ら独自の衣装があるため、ベトナムでは民族衣装(ベトナム人と呼ばれるキン族の衣装)と呼ぶのが一般的です。

ゆったりとした上衣が魅力

IMG_3507.jpg薄いピンクが人気

アオザイは上衣と下衣に分かれていて、中国のチャイナドレスのようにワンピースではありませんので誤解のないように。女性らしさを強調するため、身体と生地が触れ合うようになっていて、胸とくびれがくっきり見えるのが特徴。それでいて腹部より下はゆったりとしています。色はバリエーションに富んでいますが、赤や黄色などが幸運を呼ぶとして親しまれています。

チャイナドレスとは違うベトナムの文化が育んだ衣装デザインが魅力

IMG_3517.jpgベトナム人にとってもアオザイは特別な思いで着る

アオザイとチャイナドレスは見た目がよく似ていますが、実は無関係と言われています。もともとアオザイは農民の衣装が発達したもので、さらにフランス統治時代にフランス人が新たにデザインして今の形になりました。もちろんベトナムは中国に長い間支配されていましたので、途中何かしらの影響を受けたことは考えられますが、ベトナム人にとってアオザイは自分たちオリジナルの衣装、という思いが強い印象を受けます。

現在アオザイを見ることができる場所は?

IMG_1292.jpg主に女性の服装だが、男性用もある

昔は外出時はアオザイを着用しなければならないという不思議な法律があったこともありました。しかし現在町を歩いていると、アオザイ姿のベトナム人はそれほど多くみかけません。現在アオザイを着る場面というのは、「冠婚葬祭」、「役所仕事」、「伝統のイベント」、「学生」くらいとなっています。政府や役所、学校ではアオザイを制服としているところも多くあり、伝統イベントは旧正月などが該当しますので、1月2月に旅行に訪れる人は、アオザイを見れる確率が高くなるでしょう。

アオザイを着て写真を撮りたい!

IMG_1940.jpgアオザイ写真館

アオザイを着て思い出に残る写真を撮りたいと願う女子旅行者も多くいます。ハノイやホーチミンではアオザイ写真館が数件あり、いずれも日本語対応しています。100を超える衣装の中から選ぶことができますし、写真スタジオもしっかりとしています。追加料金を払えば外で撮影してくれますし、またアオザイを着用して観光するレンタルプランを用意しているお店もあります。

カップルや家族で記念撮影を!

IMG_3020 copy.jpgⒸ創寫館

実は男性用のアオザイもあります。冠婚葬祭やイベントくらいでしか見ることはありませんが、写真館では男性用アオザイも必ず取り扱いがあるので、カップルや家族で一緒に記念撮影することもできます。撮影した写真はその日、もしくは翌日にCDデータやプリントアウトしてもらうことができますし、受取る時間に余裕がない方は、メールアドレス宛に送ってもらうこともできます。

旅行を通して一番『ベトナムらしい』時間を満喫できる

ベトナムのことをあまり知らない、という人でも、アオザイは見聞きしたことがあるという人がほとんどです。欧米でもアオザイは着物やチャイナドレスと並んで人気を誇るアジアを象徴とする民族衣装。是非次のベトナム旅行では、アオザイをテーマにした旅程を作ってみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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