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ベトナム旅行で英語は通じる?現地事情を紹介

海外旅行では現地の英語事情を把握しておくが大切です。ベトナムではベトナム語が公用語となりますが、当然のことながら、旅行者がベトナム語を理解することはできません。そこで役立つのが英語です。英語が喋れない、という方でもカタコトの文法や単語を並べるだけでも立派な会話が成立するものです。

そこで、今回はベトナム現地の英語事情をご紹介します。

都市部と田舎の英語能力の違い

IMG_4304.jpgバンメトートの町中

まず知っておきたいのが、観光エリアであっても田舎と都会では英語の理解度は全然違うということです。例えばハノイやホーチミンといった都市部では若い子をはじめ、多くの現地人が英語をある程度理解することができますし、旅行者が観光をする中で言葉に困ることはあまりないと言えるでしょう。しかし、同じ観光エリアでもバンメトートやサパといった山岳田舎エリアだと、町の中心部であっても英語ができる人はあまりいませんし、3つ星、4つ星ホテルのスタッフでもベトナム語だけ、というところも珍しくありません。

都市部では間違いなく英語が通じる場所

IMG_8560.jpgホイアン旧市街にて

まずは「ホテル」です。ハノイやホーチミン、最近はダナンでもそうですね。ホテルであれば4つ星、5つ星はもちろんのこと、星のない安ホテルでも大抵は通じます。都市部のホテルは欧米人旅行者が非常に多いので、基本的にどこでも英語は通じると思って大丈夫です。また、その他には「旅行者向けのレストラン」もそう。ガイドブックに紹介されているようなレストランは大抵英語ができるスタッフを配置しています。

IMG_4742.jpgスパは女子の憧れ

また、「スパ」や「雑貨店」といった旅行者向けの施設も基本的に英語が通じます。またホーチミンのドンコイやベンタイン市場周辺エリアにある雑貨店の多くは日本人旅行者で切り盛りしているので、スタッフは英語だけではなく日本語を話すことができるのも普通です。

都市部であっても英語が通じない場所

IMG_0409.jpgホーチミンの市場内の様子

一方、都市部であっても英語を理解してくれない可能性が高いのが「市場」です。ベンタイン市場のような旅行者に特化した場所では通じることもありますが、それ以外の一般的なローカル市場ではほとんど通じません。また、「博物館・美術館」といった自治体が運営している施設も英語が通じる割合はがくっと下がります。

公共機関の英語レベルを紹介

IMG_6387.jpg旅行者が最も使うタクシー。実は英語理解度は低い

旅行者が使う公共機関は「タクシー」、「バイクタクシー」、「バス」、「列車」です。ただし、これらの移動手段のほとんどは英語を理解してくれる人はいません。旅行者になれているタクシーであっても、基本は目的地を伝えるくらいの会話しかできません。

IMG_9934.jpgホーチミンとニャチャンを繋ぐブルートレイン

バスや列車も同様です。自分が降りたい場所を乗務員に伝える必要があるので、事前にベトナム語で書いたメモなどを渡して相手と意思疎通するようにしましょう。また、バスと列車は日本と同様に停車駅をアナウンスしてくれますが、英語のアナウンスはないため、旅行者は聞き取ることができないはず。その際も乗務員に逐一確認する必要があるため、ビギナー旅行者にとっては難易度は高めの公共機関となるでしょう。

英語が通じないときのために簡単なベトナム語を覚えておこう

IMG_0213.jpgホーチミンのグエンフエにて

今回紹介したように英語はどこでも通じるわけではありません。そのため、緊急事態に備えて簡単なベトナム語フレーズを学習しておくと安心です。覚えるのが苦手という方は、ベトナム語会話帳などを持参すれば、実際困ったとき、本を開きながら会話することができるはずです。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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