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2020年ベトナムシーズン別おすすめ郊外エリア

ベトナムの主要観光地といえば、北部ハノイ、中部ダナン、南部ホーチミンの3都市となりますが、それ以外にもおすすめの観光エリアがあります。しかし、シーズンによってはうまく観光ができなかったり、楽しめないことも多いのもベトナムリゾートの特徴。そこで、今回は1年を通してシーズン別のおすすめエリアをご紹介します。

1月~3月:雨が降ったらつまらない!「ムイネー」(中南部)

IMG_3528.jpgムイネーのホワイトサデューン

日本人にはあまり知名度がないようですが、ロシア人やオーストラリア人、アメリカ人には非常に人気があるのが、中南部ムイネー。ヌクマムの特産地ファンティエットにある港町で、観光エリアはそれほど広くないので、1日2日で十分楽しむことができます。人気のポイントは広大な砂丘とオンザビーチにあるコテージタイプの宿泊施設。予算5000円~で海のさざ波を聴きながら就寝することができ、コスパは抜群です。観光はアウトドアがメインで、ホテルも海の近くなので、雨の降らない乾季に行くのがベスト。

IMG_3200.jpgムイネーによくあるオープンカフェ

ムイネーではご覧のようなラフなオープンスタイルのカフェが一般的となります。冷房がないのが最大の欠点ですが、夜は涼しくなりますし、天井は高いテント型となっているので、雨除けも申し分ありません。ベトナム料理を扱っているところはあまりなく、欧米人が好みそうなビーフステーキやハンバーガーなどを楽しむことができます。また、ロシア人経営のお店も多いため、ロシア料理も堪能できます。このようなコンセプトのお店がメインストリートのグエンディンチウ通り沿いに数十と並んでいますので、事前に口コミで人気のお店をピックアップして足を運んでみてください。

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4月~6月:ベトナム最大の世界遺産「ハロン湾」(北部)

182.jpgハロン湾ではクルーズを楽しもう

北部ハロン湾の気候はハノイと同様。6月以降は雨季に入り、雨降りの日が続いてしまうため、クルーズは欠航する場合もあります。こちらも晴れが続く乾季に行きたいところです。ハロン湾はベトナム最大の世界遺産として長らく人気を集め、外国人旅行者のハネムーン先としても支持されています。ハノイから片道3時間で行くことができるので、日帰りでも十分楽しむことができるのですが、大型クルーズ船の船上1泊ツアーがおすすめ。

181.jpg夕暮れのハロン湾は別世界

船上ツアーでは日中は湾内の周遊や洞窟散策をしたりして、日が暮れると甲板にでて景色を楽しみながらディナーを楽しめます。夜のハロン湾もしんと静まり返っていて幻想的です。さらに早朝にはオプションでヨガ教室なども開催され、甲板で霧がかった風景を眺めてのストレッチも思い出になるはず。また、近年はハノイとハロン湾を往復する自家用機ツアーもあります。こちらは水上飛行機となり、最初ハロン湾の上空を周遊したあと水上に着水し、湾内を散策します。値段は少し高いですが、一生に一度の思い出として参加してみてはいかがでしょうか。

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7月~9月:ベトナムの歴史を辿ろう「フエ」(中北部)

DSCN8368.jpg2代目皇帝のミンマン帝廟

ベトナム中北部にあるフエは、ダナンから車で3時間北上したところにある古都。1802年に北部タンロン(現在のハノイ)から首都をフエに移し、1945年まで全13代阮朝皇帝がここに居住しました。フエ市内は旧市街と新市街に分かれていて、旧市街には皇帝が居城していた阮朝王宮が、新市街には歴代皇帝が建てた廟や寺院、別荘地などが建ち、いずれも世界遺産に登録されています。

IMG_6356.jpg毎日開催されるマーシャルアーツ

歴代阮朝皇帝の廟を見てみると、中国とフランスの影響を受けていたことがよくわかります。日本でもありそうな寺院風の廟を見学したあとは、煌びやかな西洋風の建物に心打たれます。また、中華舞踊を鑑賞できるマーシャルアーツやフエの特産である線香を作る村に立ち寄ったりするのも楽しみ。ツアーに参加すれば効率よく要所を回ってくれるので、ダナンから1泊2日で楽しめるのも魅力です。7月から9月は北部と南部はともに雨季ですが、中部中北部はまだ晴れの日の方が多いので、この時期がフエ旅行最後のベストシーズンとなります。

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10月~12月:リゾートアイランドで今年最後の余暇を「フーコック島」(南部)

IMG_0928.jpg素朴な風景に癒される

10月から12月は南部はまだ雨季のシーズンですが、11月頃から徐々に雨降りの日が少なくなってきますので、12月に旅行されるのであれば、滞在中全日快晴、なんてこともあるでしょう。フーコック島はベトナム最西端に位置しているメコンデルタ地方の離島。ホーチミンから国内線で1時間で行くことができ、1~2泊程度で楽しめます。島内は車やレンタルバイクで半日あれば一周できる広さですが、メインとなるのは西部と南東部で、海の他にもテーマパークや博物館、ヌクマム工場や胡椒畑の見学といったエコツアーを楽しめます。

IMG_8573.jpg晴れた日は海水浴も楽しんで

気候は1年を通して暑く、雨が降っていたとしても数時間でやみますし、晴れの時間を狙って海水浴をすることもできます。ほんの十年前までは外国人に認知度はなく、知る人ぞ知るベトナム人向けの観光地でしかありませんでしたが、2020年現在は多くの外国人観光客が訪れて南国バカンスをしています。カジノやサファリパークもオープンしましたし、ノボテルなど高級ホテルも建つようになり、日本人にも行きやすい観光地として成長しました。

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自分が旅行を計画しているシーズンに合わせて旅先をチョイス

ベトナムは乾季と雨季だけではなく、ところによっては気温の寒暖差が激しいエリアもあります。ハノイは11月から2月は秋冬の季節で、この時期にハロン湾に行くとジャンパーやコートが必要となるくらいです。どこに行きたいかを先に決めるのもいいですが、自分が旅行を計画している時期に現地でハイシーズンを迎える観光地をチョイスしてみるのも賢い選び方となるでしょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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