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ベトナム中部旅行で押さえておきたいローカルフード10選

東南アジアのビーチリゾートとして近年飛躍的に旅行者数が向上しているのが中部地方。教会や市場の傍らに広がる海が美しいダナン、そのダナンからわずか40分ほどタクシーで走った先にある世界遺産ホイアン。さらにダナンから3時間北上すると、最後の王朝となるフエ(世界遺産)があります。

その3都市には、それぞれ旅行者が必ず押さえておきたい名物料理があります。今回は現地で食べるからこそおいしいローカルフードを10品紹介します。

① シーフード(ダナン)

IMG_7286.jpgフレッシュオイスターもダナンなら安心

ホーチミンやハノイは海が近くにありませんので、シーフードは日本よりも安く食べられたとしても、鮮度は高くありません。ダナンは海の町。いつでも獲れたての魚介を食べることができます。日本人なら牡蠣は必ず食べていってほしいところ。どこのお店も生で食べることがでるほど新鮮。それ以外にも魚、エビ、カニ、貝もおすすめ。エビとカニは大振りになると相応の値段がしますので、必ずキロ当たりの値段を聞いてからの注文にしましょう。また、高級な海鮮レストランで食べるのも食堂で食べるのも、筆者の所管として鮮度や清潔さは大して変わりません。

② 南国サラダ(ダナン)

IMG_7874.jpgバナナの花サラダ

雰囲気だけではなく料理も南国らしく、といった旅行者であればこちらがおすすめ。ダナンやホイアンといった観光地のレストランでは、ベトナムをPRするかのように南国由来のサラダが多くメニューにあります。実際ベトナム人にとっても身近で、食堂や屋台で食べるよりは自宅で食べる家庭料理です。旅行者に人気なのはバナナの花サラダやパパイヤサラダ、マンゴーサラダの3つ。是非すべて試食してみてください。

③ バンチャンクオン(ダナン)

IMG_8661.jpgこちらもダナン名物とされるローカルフード

各地のお店で食べられる生春巻きは、すでに巻いてある完成品ですね。しかし、ダナンで食べる生春巻きは、自分で手作りしなければなりません。食堂、屋台とどちらでも見かけることができ、たくさんのお皿に盛られた具をお好みで箸でつまんで、ライスペーパーにのせて包みます。

④ ミークワン(ダナン)

IMG_9901.jpg女性に支持されている麺

全国どこでも食べられるベトナム名物の麺料理。しかし、中部から中南部沿岸地域が名物とされていて、とりわけダナンとニャチャンのそれがおいしいと言われています。高級なレストランで食べる料理ではなく、食堂や屋台で軽く食べるローカルグルメとして親しまれていて、さっぱりとした味わいから女性に人気。

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⑤ コムガー(ホイアン)

IMG_9135.jpg出汁がよく効いているお店は本当においしい

世界遺産の町ホイアンのファンチューチン通りはコムガー通りと呼ばれていて、通り沿いにはコムガーの食堂や屋台が複数軒並んでいます。コムガーはチキンライスのことで、中国の食文化の一部と言われています。お店によって出汁の取り方から白米の種類まで異なるため、こだわりのある老舗は毎日行列ができるほど人気。

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⑥ カオラウ(ホイアン)

IMG_1685.jpgお店によって作り方はまるで違う

ホイアンの3大名物の1つカオラウ。米粉を練ったコシのある麺で、スープはなく、底部に溜まった濃厚のタレを麺に絡ませて食べます。他の地域ではほとんど食べられないため、ホイアン観光の際は必ず押さえておきたいローカルフード。ホイアン市街地ならどこでも食べることができます。お店によって味が大きく変わるので、複数のお店で食べ比べしてみるのも面白いかも。

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⑦ ホワイトローズ(ホイアン)

IMG_8679.jpg餃子ともワンタンとも異なる不思議な味を楽しんで

ホイアン三大名物の1つホワイトローズ。他の2つと異なり、こちらは屋台や小さな食堂でも食べられることができる庶民派料理。市街地ではホワイトローズを作る料理教室なども開催されています。生地は米粉由来で、エビのすり身をベースに親指ほどの具を中央に添えて巻き、最後にフライドオニオンを散らして完成。後ひかない味なので、おやつ感覚で食べるのもいいでしょう。

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⑧ 揚げワンタン(ホイアン)

IMG_8678.jpgこちらもおやつ感覚で食べられる

ホイアン三大名物の揚げワンタン。お店によって具とソースが異なるのがポイント。薄めたヌクマムにつけたり、トマトソースがかかっていたりと、複数のお店を梯子してみてください。「ホイアン料理の中でこれが一番好き」という声も多く、子供から大人まで支持されている下町名物です。

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⑨ ブンボーフエ(フエ)

vegetarian-704681_1920.jpg麺料理の中では人気が高い

古都フエといえば宮廷料理がガイドブックではクローズアップされていますが、下町グルメのブンボーフエはベトナム人が最も好きなフエ料理。屋台や食堂で気軽に食べることができ、大学の学生食堂でも必ずある一品。米粉の太麺を使い、十数種類のスパイスとハーブを調合して作った不思議な濃厚スープをご賞味ください。

⑩ バインベオ(フエ)

IMG_9722.jpg小皿5枚から10枚が1セット

最後はこちら。フエの宮廷料理の1つとして古くは皇帝貴族に親しまれていたとされていますが、現在ではフエ料理を出すお店であれば、屋台や食堂問わず食べることができます。値段も安くお腹も膨れるため、ベトナム人もこれが好きな人が多いです。米粉とタピオカ粉を混ぜた生地はフエ料理の定番で、薄めたヌクマムを垂らした小さなスプーンですくって食べます。

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他では食べられない中部料理を楽しんで

ハノイやホーチミンの名物は大抵別の地域でも食べることができますが、中部の郷土料理はなかなか見つけることができません。フォーや春巻きといったベトナム名物も食べていってほしいですが、中部旅行では是非現地のローカルフードを押さえておいてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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