ここ数年でハノイ旅行者の定番の観光地となったニンビン省。ハノイ南部100キロの地点にあるニンビン省は、ハロン湾と並ぶ世界遺産の名所。多くの旅行者がニンビン省に行くか、ハロン湾に行くかで迷う様子です。そんなニンビン省はチャンアン世界遺産の他にも複数の名所がありますが、これらは1日ですべて回るツアーは、時間上催行していません。しかし、体力のある学生であれば、多少弾丸になるものの、しっかりとスケジュールを組めば1日で回ることもできます。
そこで、今回はニンビン省の主要名所を一日で回る学生オリジナルプランをご紹介します。
8:00～10:00：ハノイからニンビン省へ
運転手との交渉が1日の鍵を握る今回はツアーではなく個人で車を手配します。もし日本語ガイドが同行する個人ツアーに参加したい場合は、PHトラベルが専用車なのでおすすめ。車をチャーターして、カスタムプランを組むことも可能です。一般的にはタクシーをチャーターすることとなるでしょう。ドライバーにどこへ行くかを伝え、料金を交渉することとなります。時折「何時～何時まで」という交渉をする方もいますが、これだと渋滞などで時間がオーバーした際、チップを請求される可能性が高いのでおすすめできません。料金の目安はおよそ200万ドン程度。これには現地の食事代やチケット代などは含まれていません。
10:00～12:00：チャンアン
世界遺産の迫力まず最初は世界遺産に登録されたチャンアン。陸のハロン湾と呼ばれているだけあり、大迫力。ハロン湾は大型クルージング船で周遊するのに対し、ニンビン省では小さな手漕ぎボートで周遊することになります。ボートに乗っている時間はおよそ2時間あり、ところどころで湖上に浮かぶ寺院に上がって散策することができます。また、映画「キングコング（2017）」のロケ地として使われた場所もこことなります。
12:00～13:00：昼食
昼食はチャンアン周辺でとるのがベスト。次に行くバイディン寺周辺にはありませんので、ここで昼食をとらなかったら、次はタムコックまでおあずけとなります。ただ、チャンアン周辺でも冷房が効いた清潔なレストランというのはほとんどありませんので、あまり期待はしないように。
13:30～14:30：バイディン寺
堂内の巨大な大仏総面積500ヘクタールを超えるバイディン寺は、東南アジアで最大の仏教寺院。遠くからでも見渡すことができる塔に巨大な大仏が鎮座する本堂。旧正月や仏教徒にとって大切な日には、多くのベトナム人が訪れます。くまなく歩くとなると、ゆうに数時間はかかってしまうので、ここでは本堂のみを見学しましょう。
15:00～15:30：ホアルー
ホアルー。ディンティンホアンの霊廟続いて行くのはホアルー。通りの名前にもなっている「ディンティンホアン」が北部ベトナムを初めて統一した際の古都。ここではディンティンホアンや歴代王の廟を見学することができます。ツアーで行く定番どころでもあるので、こちらもじっくりと歩いてほしいところ。廟の周辺は緑豊かな自然と田園を眺めることができ、寺院内の広場では子供たちが駆け回る姿や、水牛が草を食む光景も。
16:00～17:30：タムコック
チャンアンと比較されるタムコックですが、こちらも手漕ぎボートに乗って周遊することとなります。通常のツアーだと、時間的にチャンアンとタムコック両方を楽しむことはできませんので、どちらかを選ぶこととなります。見ることができる風景は正直似ていますが、タムコックは独特なローカルな雰囲気もあって、「チャンアンよりも好き」という旅行者も少なくありません。
18:00～18:30：ビックドン
ビックドンの寺院ニンビン省の世界遺産はチャンアン複合景観。チャンアン以外にもホアルーやここタムコック、ビックドンまでがメインエリアとして広がっています。ビックドンは15世紀に建立された仏教寺院。タムコックからほど近いため、併せて行くのがおすすめ。夜になると足場が見えなく、また洞窟寺となるので、薄暗い雰囲気がちょっと怖いかもしれません。しかし、かつて山水の景色に魅せられた僧侶が、ここに寺を作ったという歴史深い名所。しっかりと観光しておきましょう。
18:30～20:30：帰路
この時間は渋滞もそれほどないので、2時間程度でハノイ市街に戻ることができます。ここで紹介したモデルプランは、それほど無理があるわけではないので、体力がある学生ならなんなくこなせるはずです。
番外：ハンムアに立ち寄るのもおすすめ
ハンムア。遠くから見た景色最初にチャンアンではなくビックドン、タムコックを巡り、ここハンムアの山を登るコースもおすすめ。かなり長い石段をひたすら上がりますが、その先には絶景が待っています。その後はチャンアン、ホアルー、バイディン寺となりますが、バイディン寺に着くころにはすでに日が暮れていますので、大仏のみ見ることができます。
