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ハノイでホテルを探すときの5つの注意点

近年ベトナムのハノイへ旅行する人が多くなってきた様子。ハロン湾やニンビンといった世界遺産の雄大な自然景観地が人気です。旅行会社にすべて任せるのであれば、ホテルの心配はいりませんが、個人旅行の場合は、自分で手配しなければなりませんね。

ベトナムの場合は、どのホテルでも一定以上のサービスを提供してくれるとは限りません。そこで、今回はハノイでホテルを探すときの注意点をご紹介したいと思います。

1.びっくりするほどの異臭。その解決方法は......

IMG_3958.jpg旧市街の普通住宅

ハノイ旧市街のホテルに宿泊すると、時折部屋の中がドブの匂いに見舞われることがあります。特にバスルームの方は異臭レベルで中に入れないほど。しかし、翌朝目が覚めると何事もなかったかのように、匂いもなくなっています。

これは下水の匂い。旧市街ではまだ下水整備がされていないので、ときおり匂いが排水溝から吐き出されることがあります。このほとんどはホテル全体の現象となるため、部屋を変えても同じこと。

解決方法

ホテルエリアを変えるか、高級ホテルを選ぶかしか解決方法はありません。4つ星、5つ星であれば対策をしているので問題ございませんが、3つ星程度なら、このトラブルに巻き込まれる可能性はあります。また、旧市街ではなく、ホアンキエム湖周辺やハノイ大教会周辺、タイ湖周辺といった観光エリアもありますので、こちらのホテルを選ぶのはいかがでしょうか。

2.メリットの裏返しはデメリット。立地条件を把握する

IMG_3959.jpg旧市街の朝。バイクの通りが多い

ホテルを選ぶ際は、立地が気になるところ。「ホアンキエム湖周辺がいい」、「旧市街の雑踏に囲まれたホテルに泊まりたい」といった、旅行者各々が考える理想の条件があります。ただし、メリットの裏返しはデメリットになることも覚えておいてください。

立地別メリットとデメリット

旧市街のメリット......ハノイ最大の観光エリアと呼ばれているくらいなので、ショッピングやグルメ旅には困りません。ナイトマーケットもここで開催されるので、徒歩圏内で夜遅くまで楽しめる娯楽が充実しています。

旧市街のデメリット......その一方、夜遅くまで旅行者や現地の若者でにぎわうので、ホテルの客室まで騒音が聞こえてきます。北部は静かになりますが、中心まで歩けるかは人によるため、あまり旧市街に泊まるメリットがなくなってしまいます。

ホアンキエム湖のメリット......観光の拠点。水上人形劇やハノイ大教会、旧市街も徒歩圏内です。3つ星から5つ星まで充実しているので、ビギナー旅行者におすすめ。

ホアンキエム湖のデメリット......湖北部は上記メリットが有効ですが、湖南部方面は歩いて旧市街はちょっと遠いです。南部にも女性博物館やホアロー収容所など見どころは多々ありますが、それでも観光の中心はやはり旧市街となります。

タイ湖のメリット......ハノイにいながらにしてプチリゾート気分を満喫。湖畔のホテルに泊まれば、美しいレイクビューを独り占めすることができます。お洒落なショップやレストランも多々あるので、優雅な気分を満喫できます。

タイ湖のデメリット......旧市街やホアンキエム湖までは徒歩圏外。タクシーを使う必要があります。また、誤って西部に宿泊しないように。ローカルエリアなので何もありません。必ず東部の鎮国寺周辺のホテルを選びましょう。

3.星のランクを確認するときの注意点

ベッドイメージ.jpgベッドメイクイメージ

星のランクもホテル選びの重要な指標ですね。「3つ星レベルで十分」という人もいれば、「5つ星の高級ホテルに泊まりたい」という人もいます。しかし、これだけは覚えておいてほしいのは、「東南アジアのホテルでは、グローバルスタンダードの基準のワンランク下だと思え」ということ。これは海外旅行に慣れている方や、現地在住者が口をそろえて言うこと。

どういうことかと言いますと、ハノイで3つ星のホテルを見つけたら、ファシリティサービスやホスピタリティは1つ下の2つ星レベルということです。5つ星ホテルに宿泊しても、「えっ、この程度で5つ星なの?」と残念に思ってしまうこともしばしばあります。

解決策

星のランクの基準は世界共通ではなく、その国によって独自のルールに基づいて設定されます。ですので、ベトナムの星の基準は他国よりも甘めという認識でいてください。ただし、例外が一つ。それが「インターナショナルホテル」です。世界に展開するインターコンチネンタルホテルやシェラトン、ヒルトンといった高級ホテルもハノイにあり、これらのホテルサービスは、まさに5つ星。本当の贅沢を体験したければ、インターナショナルホテルを選ぶといいかもしれません。

4.ブティックホテルは部屋写真をよく確認すること

IMG_2090.jpgブティックホテル

近年はハノイにもブティックホテル(=デザイナーズホテル)が増えてきました。日本ではラブホテルのイメージがありますが、本来は独自コンセプトで設計されたユニークな内装のホテルを指します。お洒落で工夫された客室が印象的で、カップルを中心に人気があるのですが、その一方で、「ベッドルームからバスルームが丸見え」、「シャワーの使い方が分からない」といった困ったトラブルもあります。

解決策

そのホテルがブティックホテルかどうかは実際訪れてみないと分かりませんが、予約する際、客室の写真を注意深くみることは怠らないように。「ここもしかしてブティックホテルかも」と予想したら、案外的を射ているものです。

5.口コミは必ず確認する

スタッフと客.jpgⒸREX

予約したいホテルを複数ピックアップしたら、必ず確認してほしいのが「口コミ」です。写真やホテル概要では見えない体験談を知ることができます。口コミは往々にして主観的意見なので、すべてを丸のみするのも危険ですが、それでも「実際は〇〇だった」という情報は非常に貴重です。

特に注意して確認してほしいのは、「冷房が壊れていないか」、「温水がきちんと出るか」、「スタッフの接客対応」、「朝食の内容」など。

旅行会社提携のホテルに予約するのがおすすめ

個人旅行の場合、自分でagodaのようなホテル予約サイトでホテル探しをする人が多いですが、ホテルの質はまさにピンキリです。一方、日系の旅行会社が提携しているホテルは、すべて現地日本人スタッフが目利きをしてホテルを選んでいますので、安心して泊まることができます。旅行会社「PHトラベル」では、ハノイ在住の日本人スタッフがしっかりとホテルのファシリティ、施設、朝食、接客などを細かく確認して、そのホテルを旅行者に紹介するか否かを決めています。失敗のないホテルを選びをしたい方は、PHトラベルからホテルを予約してみるのはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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