某旅行会社調べでは、上半期のベトナムに訪れた日本人旅行者は対前年比で6%増。毎年日本人旅行者は増加中となります。2018年も下半期に突入し、今年度最後の海外旅行を計画している方も多いでしょう。9月から11月は3連休がたて続けにありますし、12月はクリスマスや年末年始があり、この時期にベトナム行きを考えている人もいます。
そこで、今回は9月から12月にベトナム旅行を計画している方が押さえるべきポイントをご紹介します。
中部及び南部は雨季の真っただ中
9月~12月は中部ダナンやホイアン、南部ホーチミンといった地域はいずれも雨季となります。特に中部は例年洪水となるほど。10月、11月は避けるのが無難です。ホーチミンは12月から乾季と言われていますが、実際のところは雨もまだ多く、天気も不安定な日が続きます。
一方ハノイも9月、10月は雨季となりますが、11月以降は雨も少なくなってきます。11月、12月は日本の秋冬に相当すると言われていて、気温はぐっと低くなるため観光にはジャケットやジャンパーが欠かせません。ただし、この時期のハノイ観光は人気で、ハロン湾やニンビン省といった世界遺産観光地では、霧がかった幻想的な自然風景を目の当たりにすることができます。防寒対策をしっかりとしておくことが肝要です。
人気のツアーに参加するときの注意点
7月、8月の場合はお盆をずらして休みを取る人もいるので、観光客で各地は混雑しているものの、ほとんどの場合が想定内。しかし、9月、10月の3連休では連休をずらすことは基本的にできないので、多くの観光客がこの旅程に集中します。ツアーに参加する場合は日本にいるうちから申し込む方法と、現地の旅行会社やツアーデスクで申し込む方法の2通りがありますが、なるべく早くの手配がおすすめです。
特にハノイのハロン湾日帰りツアー、ホーチミンのメコンツアーはバスが満席になって、ツアーに申し込むことができないことも考えられます。また、逆にニッチなツアーも確認が必要。定番とは外れたちょっと珍しいツアーは直近で申し込むと、「この日は催行の予定がありません」となる場合もあります。
9月~11月旅行では、スパは予約を徹底
ホーチミンやハノイ、ダナン旅行では高級スパを楽しむのもベトナムならでは。しかし、この時期は雨降りの日が多いため、多くの旅行者が屋内で楽しめるスパを選ぶようになります。ベトナムではスパは安いので、学生でも十分予算内。学生旅行や女子旅、グループ旅行でもスパは定番なので、予約をしておかないと満室となる可能性が高いです。
12月は全国的に乾季の入り口だが......
12月は雨季と乾季の狭間の時期。風前の灯火のように最後に大きな一降りがやってくるのもこの時期となります。異常気象とも言えるかもしれませんが、2018年は日本と同様ベトナムでも台風が多い年で、スコールではなく長雨となることもありそうです。ダナン、ホイアン、ホーチミンといった観光エリアは、いずれもアウトドア観光がメインとなるので、ホテルライフや近場のショッピングセンター、カフェ、スパといった屋内の楽しみ方を模索しておくといいでしょう。
ドルを持っていくと意外と便利
2018年はベトナム通貨であるドンが対米ドルに対して安くなっていますので、ベトナム旅行ではあまり大金をドンに両替したくはありません。ただし、ほとんどのお店では日本円を使うことはできませんので、基本は米ドルかドンでの支払いとなります。米ドルは雑貨店やスパ、ホテルなどで使うことができますので、ベトナムに来る前に、予めある程度で米ドルを持っていくといいでしょう。米ドルは対円でも強いので、残った米ドル紙幣は日本円に両替しなおすこともできますし、とっておいて次回の海外旅行で使うこともできます。
ホーチミンは工事による大渋滞に注意が必要
ホーチミンでは2020年施行予定の地下鉄メトロの工事を市内全域でしています。あいにく旅行者が訪れる中心1区も大規模工事中。市民劇場前からベンタイン市場にいたるまで交通規制がかかっていて、日中から夜にかけて、四六時中渋滞となっています。1区内の観光スポットの多くは徒歩で行くことができるので、地図を見ながらできる限り徒歩での移動がおすすめ。また、帰国日で空港に向かう際は、時間に余裕をもって移動するよう心掛けましょう。スムーズにいけば1区から空港までは30分ですが、渋滞が発生すると1時間~1時間半ほどかかります。
2018年最後の海外旅行はベトナムで!
ベトナムは年々観光インフラが充実しているだけではなく、日本とも密接な関係を築いています。一昔前までは日本とベトナムを直行便でつなぐ航空会社はベトナム航空や日本航空くらいで、しかも成田や関西だけでした。しかし、2018年現在は全国の空港と直行便でつながっているほか、格安航空会社「LCC」も就航しています。数年前と比べると、よりベトナムは身近な渡航先となっていますので、まだ行ったことがない方は、是非次回の海外旅行でベトナムを選んでみてください。