ベトナム主要都市に支店を置く現地旅行会社の「PHトラベル」。日本語堪能＆博識のガイドさんがいつもベトナム各地を案内してくれるとあって、日本人旅行者の間ではすでに名の知れた人気の旅行会社となっています。
今回インタビューをしたのは、女性ガイドのチャンさん（24）。比較的ベテラン層が厚いPHトラベルのガイドの中では、かなり若い方。素朴な笑顔が素敵なチャンさんにガイドから私生活に至るまで聞いてみました。
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プロフィールを紹介
PHトラベルのツアーガイド「チャンさん」筆者「それでは、簡単に自己紹介をしていただけますか」
チャンさん「私の名前はチャン、24歳です。ダナン外国語大学を卒業ののち、正式にツアーガイドとして働き始めました」
筆者「ダナン外国語大学は、全国の中でもかなり偏差値は高い方ですよね。すごいですね」
チャンさん「ありがとうございます。ただ、PHトラベルのガイドの中にはけっこう同じ大学卒の先輩たちがいるんですけどね（笑）」
筆者「かなり日本語堪能ですけど、どのように日本語勉強していたんですか」
チャンさん「実は、高校と大学の学生時代に何度か日本へ留学したことがありまして、そのときに大分覚えることができました」
筆者「だから、イントネーションが自然なんですね。ちなみに日本のどこに行かれたんですか？」
チャンさん「いろいろですね。東京、長野、北海道。旅行では大阪に行きました。思えばあれが初めての一人旅だったので、その旅を通して、一人でいろいろチャレンジしてみたいな、と思うようになりました」
チャンさんから見た日本人像
PHトラベルのツアーガイド「チャンさん」筆者「日本への在住経験もあるとのことですが、チャンさんから見た日本人のイメージを教えていただけませんか？」
チャンさん「そうですね......。ただ、先に行っておくと、悪いイメージはまったくないですね。仕事以前に日本が好きでしたから」
筆者「高校のときから日本に留学していたんですものね」
チャンさん「中学のときには、もう日本は憧れの国で、選択授業で日本語を選んでいたほどです（笑）」
筆者「そうでしたか。じゃあそんなチャンさんが抱く日本人のイメージは？」
チャンさん「まずは時間を厳守しますね。日本人のいちばんいいところではないでしょうか。ベトナム人は時間を守らないので......。」
筆者「ベトナムに来る日本人旅行者も時間は守ってくれますか？」
チャンさん「はい、だからツアースケジュールが狂うことがないので助かっています。ツアーガイドをしていて、一番心配なのがスケジュールの乱れなんで、それがないだけでも日本人の皆様に日々感謝しています」
筆者「日本人旅行者と他の国の旅行者は、見ていて違う点ってありますか？」
チャンさん「一番大きな違いは"好奇心"ですね。韓国や中国人の旅行者は、内輪で楽しんで、観光スポットに着いたら写真撮影に夢中です。でも、日本人は写真を撮るなりしても、きちんと私たちツアーガイドの説明を聞いてくれます」
筆者「ガイドの皆さんは博識ですからね」
チャンさん「皆さんが私の歴史の説明に頷いてくれたり、質問をしてくれたりすると、勉強してきた甲斐があったな、と感慨深くなります」
日本人旅行者にとっての、ダナンの良いところ
PHトラベルのツアーガイド「チャンさん」チャンさん「私は生まれも育ちもダナンなので、ホーチミンやハノイよりもダナン贔屓です（笑）」
筆者「ビーチもあるし世界遺産もあるし、本当にいいところですよね」
チャンさん「そうなんですよ！だから、日本人の皆さんにもっとダナンの魅力を知ってほしいんですよ」
筆者「じゃあ、チャンさんの思うダナンの魅力を教えてくれますか」
チャンさん「まずは物価が安いことですね。日本だとどこでも物価はそう変わるものではありませんが、ベトナムでは地域によってけっこう変わります。1番高いのがハノイ、次にホーチミンといった風に」
筆者「確かに筆者はホーチミンに住んでいますが、ハノイに行ったときはぼったくられている気がしました。一方ダナンは大分安いですね」
チャンさん「そうですね。あと、市街地の中心であっても渋滞がほとんどありません」
筆者「渋滞がないことは、旅行者にとってはかなり有利ですか？」
チャンさん「はい。ダナンは市街地のスポットは歩いて行けるのですが、市街地からミーケービーチ、五行山、ホイアンにフエといった地域はすべて車で移動するので、ツアーにしろ個人でタクシーで行くにしろ、渋滞がないとスムーズに目的地に行くことができます」
筆者「滞在期間が短い日本人にとっては嬉しいですね」
ダナンの一押し料理＆おすすめレストラン
PHトラベルのツアーガイド「チャンさん」筆者「ツアーを通してベトナムの名物料理は食べることができると思うのですが、その中でもダナン旅行で日本人に食べていってほしい料理というのはありますか？」
チャンさん「はい、ダナンはビーチのイメージが強いので、シーフードを選びがちですね。もちろんシーフードもおいしいのですが、ダナンの名物もおすすめしたいです。中でも私が好きなのはバインセオとミークワン。バインセオはホーチミンでも食べられますが、ツケダレがダナンとでは違います。あと、ミークワンは沿岸地域の郷土料理として知られていますが、ダナンはとりわけおいしいと自信を持って言えます」
筆者「では、それらを食べられるおすすめのレストランは？」
チャンさん「旅行者にとっては"アプサラ"がおすすめですね。雰囲気もいいですし、ベトナムの伝統音楽やチャム族の舞踊などを鑑賞しながら食事ができます。もちろんさっき言った料理もあります」
ダナンが好きなチャンさんの素朴な笑顔が印象的
今回PHトラベルのチャンさんへのインタビューを通して印象に残ったのが、ベトナム人らしい素朴な笑顔。純粋にダナンを日本人に知ってもらいたい、日本人が好き、という感情を真正面から受けることができました。
チャンさんの日本語レベルはN2（日本語検定2級相当）。それに加えて日本在住経験で培った自然なイントネーションは非常に聞き取りやすく、日本語を一生懸命勉強したんだということが分かります。
今回はPHトラベルのガイド、チャンさんをインタビューしてみました。
