バンメトート旅行のハイライトは郊外にあるラック湖やブオンドン村。エレファントライディングや少数民族の村の見学など見どころが満載です。では、滞在の拠点となる市街地は何もないのでしょうか。今回紹介するのは市街地で歩きたいメインストリートです。山岳田舎町独特の町並みをご覧ください。
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博物館がある「レユアン通り」
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ビクトリーモニュメントからから伸びているレユアン通りは、交通の要所のため、一日中車やバイクの交通量が多い通りです。しかし、ホーチミンのような無秩序に歩道に乗り上げてくるバイクなどは皆無のため、歩行者は安心して歩道を歩くことができます。
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路上カフェもありました。また、この周辺は小さな市場のようになっていて、日用雑貨を売る屋台が数十並んでいる小道があります。また、夜になるとこの路上カフェ周辺にはブンドーと呼ばれる麺料理を食べられる屋台が複数並び、現地人の憩いの場所となります。時間がある方は、そちらも楽しみにしてください。
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レユアン通りを歩いていると、直に右手に見えてくるのがダクラック博物館です。芝生が広がる広い敷地の中に建っていて、博物館傍にはオープンカフェも営業中。同博物館は旅行者向けの人気のスポット。ダクラック省の歴史やベトナム戦争時の様子、少数民族の生活習慣を学ぶことができます。
[local, 664]
スプローム現象が進む町
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バンメトートは山岳高原地帯の素朴な町。まだまだ発展しているとは言えません。しかしその一方、モダンな建築様式の家々や、近代的なショッピングセンター、現地人の給料の半年分ほどの値段がするiPhone含むスマホストアなどが近年立て続けに建てられています。
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現地人の所得や生活習慣に合わなかったり、公共インフラがまだ追い付いていないような状況のなか、無理に都市化を続けた結果がスプロール現象です。いわゆる無秩序・無計画に町を発展させてしまったような形です。
さまざまな商店が並ぶ「イーユット通り」
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バンメトート市場から南北に伸びているのがイーユット(Y Jut)通りです。市場へ行かれる方はもちろんのこと、そうでない方も市内散策の際は是非歩いてほしい目貫き通りとなります。
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まだまだショッピングセンターやスーパーマーケットがほとんどないバンメトートでは、町全体が商店街のようなもの。肉は肉屋で、机は机屋、金庫は金庫屋といった風に、現地人はそれぞれ専門店に足を運びます。
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ZIPPOと書かれたこちらの露店商は、オイルライターの修理店。買うこともできますし、なんと売ることもできます。さらに歩いて行くと、靴を修理してくれる露天商、やぶれたり穴の開いた服を縫製してくれる露天商なども見ることができました。このようなのどかな町を散策できるのがバンメトートの魅力です。
旅行バッグに困ったら、「ノーチャンロン通り」へ
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旅の道中、重い荷物を預かるバックパック、スーツケースは何よりも重要。その旅行バッグが壊れてしまった場合は、どうしましょう。そんなときは、ここノーチャンロン(No Trang Long)通りを歩いてみてください。
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この通りはビクトリーモニュメントとバンメトート市場を繋ぐ短い道。道の両脇には洋服店、旅行バッグなどを売るお店がずらりと並んでいます。特にバックパックは種類が多いのでじっくり吟味しましょう。ちなみにバックパックの目安は50万ドンほど。アウトドアブランドのロゴが入っているバッグもありますが、こちらは偽物となり、防水加工がされていませんのでご注意を。
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現地人や旅行者に人気のお洒落カフェも営業しています。バンメトートの市内散策はそれほど行動範囲は広くないので、ひとしきり見て回ることができます。通りを散策するついでに、ダクラック博物館やカイドアン寺などに立ち寄ることができれば、なお満足できるでしょう。
バンメトートのゆっくりとした時間を満喫
バンメトートはハノイやホーチミンのような慌ただしい都会とは異なり、努めて静かな時間が流れています。市内散策をする際は、名所間をタクシーでただただ移動するのではなく、歩いてその道中目にするものを大切にしてみてください。日本とはまるで異なる異文化、習慣、環境を体験することができるはずです。