ベトナムの中南部高原地帯にあるバンメトート。ガイドブックやネットで情報を収集してみると、その多くが郊外エリアに焦点を当てたものとなります。ゾウ乗り体験、少数民族の村、ラック湖など、どれもバンメトートから車で1時間前後走ったところにあります。
しかし、どの旅行者も夜はバンメトートの市街地に戻ってきて、ナイトライフを満喫することでしょう。そこで、今回はまだまだ情報が少ない夜の市街地をご紹介します。
夜のバンメトートは市場周辺に行こう
バンメトートは数年前まで市街地にナイトマーケットが毎夜開催していました。しかし、ナイトマーケットが原因によって渋滞が問題になり、現在は解散しています。
しかし、ベトナム人にとってナイトマーケットは町に一つは必ずある現地人の拠り所。そこで生まれたのがバンメトート市場周辺の屋台街です。
市場外回りには野菜市場が毎夜開催
バンメトート市場の外回りでは毎夜御覧のような青空市場が開催されます。道端にシートやたらいを並べて、野菜や果物、生鮮を売っている露店を数十見ることができます。
他にもヌクマムなど調味料を売るお店も多々あるので、こちらはお土産にもいいかもしれませんね。何より楽しんでほしいのは、その活気。市場でしか味わえない独特の匂い、雰囲気、掛け声を旅行者には体感していってほしいです。
メインストリート沿いには屋台がいっぱい!
青空市場を歩いたあとは、今度は逆方向を歩いてみましょう。青空市場があるディエンビエンフー通りを北上したり、イーユット通り、ノーチャンロン通り、ワンチョン通りといった市場から伸びている道が夜のメインストリート。いずれの通りにも屋台や食堂があちらこちらで営業しています。
ちなみにベトナムで買い物をするとき、よく目にするのが「K」の文字。値段の後ろにありますが、「35K」であれば、3万5000ドンを意味します。ゼロを3つ後ろにつけてあげると、その商品の値段となります。
お店は夜22時~23時ころまで営業しています。いずれも個人商店なので、営業時間はまちまち。洋服店は非常に多く見かけることができ、その多くは長袖やジャンパーといった秋冬用です。ここバンメトートは標高500m以上の山岳高原地帯。年間を通して涼しい気温となりますので、旅行へ行く方は服装にも注意しましょう。
屋台グルメを堪能
バンメトートの夜の町を歩いていて、「ちょっとお腹が空いたな」と思ったら、屋台か食堂へ行くといいでしょう。市場周辺はバンメトートで最も商店で賑わう場所ですが、レストランはありません。食堂は23時くらいまで、屋台は24時前後まで営業しています。食堂では鍋料理が多く、店が設置している道端のテーブル椅子に腰かけて、通りを行き交うバイクを眺めながら食事をしてみてはいかがでしょうか。
屋台ではブンドー(Bun Do)やコムガー(Com Ga)という看板をよく目にします。ブンドーは赤色のスープが特徴の米粉の麺料理。コムガーはチキンライスとなります。どちらも屋台料理の定番で、バンメトートで人気の料理とみなされています。一皿ともに2万5000ドン~3万ドン程度。日本円で約150円と安いのが屋台の魅力ですね。
深夜の路上カフェも趣があっておすすめです
深夜の路上カフェも市街地にはあちらこちらに見かけます。女性同士でも安心して楽しむことができますので、積極的に利用してみてください。路上カフェでは主にチャースアと呼ばれるミルクティーやシントー、フレッシュジュースを飲むことができます。バンメトートではお酒を出す路上カフェは見ませんでした。
アクセサリー雑貨も屋台で
写真のこちらは何の屋台だと思いますか。こちらは「スマホカバーの屋台」です。何百という種類を扱っていますし、自分のスマホを実際はめこんでみることも可能です。日本にはないデザインも数多くあるので、こちらも自分用のお土産に最適です。
最後はアクセサリーを売る屋台。こちらもあちらこちらにうかがうことができます。上述した各通り併せて10以上あるので、まずは一周してどんなものを扱っているか物色してみるといいでしょう。
アクセサリーはネックレス、イヤリング、キーホルダー、髪留めなどさまざま。値段も安いので、まとめ買いするのもいいかと思います。バンメトートのお土産といえばマカダミアナッツやはちみつ、少数民族の民芸品などが主で、お洒落さにちょっと欠けます。そんなときに、このアクセサリー雑貨を売る屋台は女性にとって重宝することでしょう。
値段交渉の是非
値段はすべて交渉ですが、バンメトートはそれほど外国人が多いわけではないため、基本は値引き交渉は必要ありません。せいぜい端数を値引いてもらえるか程度と考えておいてください。
バンメトートの夜は決して煌びやかなものではありませんが、田舎町独特の静けさとやさしさを持った雰囲気を楽しむことができます。是非夜の町を歩いてみてください。