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バンメトート市内でエデ族の家を見るなら「アコドン村」

高原地帯の観光地バンメトートでは、ゾウに乗って散歩するエレファントライディングを楽しむことで人気があります。しかし、名物はそれだけではありません。バンメトート旅行では、少数民族を知る見学ツアーも人気の一つとなります。

今回は市街地にほど近くある「アコドン村」をご紹介します。

アクセス

IMG_5159.jpgアコドン村の風景

アコドン村は市街地からほど近い場所にある小さな区画のエリア。ビクトリーモニュメントやバンメトート市場といった市街地からタクシーに乗って10分、15分程度で行くことができます。周辺には村以外何もないので、タクシーでスムーズに行くのがいいでしょう。見学の所要時間は約30分ほどです。

アコドン村入口周辺

IMG_5157.jpg外国人も宿泊できるホテル

アコドン村はエデ族が暮らす村として知られていますが、村周辺は地元住民や観光客用の商店も並んでいて、ホテル、日用雑貨店、洋服などを売るアパレルショップ、カフェなどが開いています。村散策の前後にこちらのお店ものぞいてみてください。

IMG_5110.jpgお洒落な南国カフェ

こちらのカフェは外国人観光客用に営業している、ロングハウス調のカフェ。エデ族の家屋を真似した建物内部でカフェを楽しむことができます。

外国人御用達の村

IMG_5103.jpg欧米人ツアー団体客

バンメトートは日本人にはニッチな観光エリアですが、欧米人には認知度の高い場所で、ここアコドン村のカフェのスタッフに聞いたところ、「ほぼ毎日欧米人のツアー団体客がくるわ」とのこと。欧米人はロシア人、フランス人、アメリカ人、オーストラリア人が多いとのこと。一方日本人や韓国人といったアジア人は少ないようです。

アコドン村の概要

IMG_5099.jpgロングハウスとコーヒー豆の日干し

アコドン村は少数民族のエデ族が暮らしていて、バンメトートの市街地から最も近場にある少数民族スポットと言えます。通りの両脇にはエデ族が暮らす民族家屋があり、もちろんのこと実際エデ族の人々が生活しています。

ちなみに、この村から3分ほど奥へ歩くと、ベトナム人の住宅街に入ります。このような国の主民族であるベトナム人と少数民族が寄り添って暮らすパターンは世界でも非常に珍しいと言われています。

ロングハウスとは

IMG_5158.jpgロングハウスの多くには正門がある

こちらは観光地化されているため、セキュリティもしっかりとしていて、どの家も正門が設けられています。正門を越えての見学はできませんので、柵の外から見学するようにしましょう。エデ族の人々は「ロングハウス」と呼ばれる独特の民族家屋を建てて生活しています。一部を除いて多くが高床式で、大雨の際の冠水からも家を守ることができます。

エデ族の人々と交流

IMG_5126.jpgロングハウスの民芸品店

お店の中には民芸品を売るお土産店もあります。ロングハウスの中に商品が展示されていて、スタッフはエデ族。英語とベトナム語での対応が可能です。

エデ族の人達の中には、率先して外部交流している人もいて、いまではほとんどのエデ族が民族衣装を脱いで普通の洋服を来て生活しています。

時間がない旅行者でも気軽に立ち寄れるアコドン村

バンメトートの郊外エリアは、ラック湖やブオンドン村などがありますが、いずれも車で1時間以上かかります。そこで、時間がない旅行者におすすめなのが、このアコドン村。市街地からほど近く、気軽に少数民族の生活を覗けるおすすめスポットとなります。是非足を運んでいってください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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