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バンメトートの特産品

ベトナム中南部高原地帯のバンメトート。あまり知名度はありませんが、実はホーチミンから飛行機で小一時間と非常に近い場所にあります。リゾートエリアではありませんが、標高の高い山岳高原地帯ならではの素朴な田舎町風情を感じることができる素敵な場所です。

今回は筆者一押しのバンメトートの特産品をご紹介します。どれもお土産にぴったりです。

ベトナムでブームの予感。「マカダミアナッツ」

IMG_4580.jpgマカダミアナッツの実を見たことがある人は少ないのでは

マカダミアナッツといえば、ハワイやオーストラリアの特産品として人気のナッツですね。ナッツの中でも最も固い殻に覆われていて、専用の殻割器まで売っているほど。そのマカダミアナッツですが、数年前からベトナムでも一部の高原地帯で栽培されるようになりました。その一部とは、中南部のダラットのあるラムドン省と、ここバンメトートのあるダクラック省です。まだ発展途上の段階なので、ハワイやオーストラリアで買うよりも値段は高めですが、工場なしの手作業で加工するだけなので、風味はより豊か。

Nuts_of_Macadamia_1152861.jpgⒸPixabey

マカダミアナッツを栽培する農家で仕入れすることも可能ですが、バンメトートより1時間半ほど離れた郊外となるので、なかなか険しい道のり。ただ、市内中心に建つバンメトート市場や個人商店でも売っていますし、ホテルやバンメトート空港でもお土産用として売っています。パック詰めされているものは選べませんが、量り売りが基本の市場で買う場合は、大きなものを選ぶのがポイント。小さなものはローストされて焦げているので、実が食べられないことが多々あります。また、ここで買えるマカダミアナッツは、いずれも殻に切り口があり、付属している鉄具で殻を簡単にこじ開けることができます。1キロ当たり23万ドン(約1150円)が相場。

コーヒー花から採取した「生はちみつ」

matongrung.pngⒸco phan ong mat ban me thuot

こちらのはちみつは、バンメトートで最も有名なはちみつメーカーの商品。市場、スーパー、空港、ホテル、観光スポットのお土産売り場など、どこでも見かけます。欧米をはじめ、日本にも多数輸出しています。はちみつはベトナム南部の名物。ホーチミンのメコンツアーに参加したら、決まってはちみつ工房を見学するのも、南部地方が特産だからです。

IMG_4209.jpg大量のミツバチ

通常日本のスーパーで買えるはちみつは、色の変色を抑えたり、アルコール臭や花粉を取り除くため加熱して販売しています。しかし、加熱するとはちみつに含まれている豪華なビタミン群がすべて消滅してしまうのはご存知でしょうか。ベトナム人はそのことを知っているので、みなさんは健康のため、非加熱のはちみつを毎日スプーンで2杯食べています。この非加熱のはちみつを「生はちみつ」、「ピュアハニー」などと呼んでいます。バンメトートで採蜜できるはちみつは、コーヒー花。南米産のコーヒー蜂蜜よりも苦みとクセがなく、食べやすいのが特徴。コーヒー花のはちみつはホーチミンにはありませんので、バンメトートの特産品として押さえておきたいところです。

少数民族のエデ族が作った「お酒と漢方」

IMG_5962.jpgこちらも定番土産となっている

好奇心旺盛の欧米人やお酒好きのベトナム人観光客が揃って買っていくのが、こちらのお酒。甕に入っているのが定番で、少数民族のエデ族の伝統酒となります。エデ族が古くから冠婚葬祭の際に作って飲むお酒で、長いストローのような管をさして飲むのが慣例となっています。こちらも市場や空港、観光スポットのお土産売り場などで必ず見かける特産品の一つです。

IMG_5425.jpg漢方のような良薬として親しまれている

こちらもエデ族が古くから飲んでいる漢方のような茶葉。英語ではメディカルプラントと呼ぶことから、これらが健康のために現地人に親しまれていることが分かります。お土産用は袋詰めされて、エデ族の写真が貼られているのですぐに分かります。ただ、正直日本人向けの品質かどうかは不明なので、近しい人や自分で試し飲みするに留め、贈り物としては考え物かもしれません。

ベトナム産最高級豆を入手!「チュングエンコーヒー豆」

IMG_6000.jpg旅行者なら一つは買っておきたい

ベトナムに全国展開している高級カフェチェーン店「チュングエンコーヒー」。そのチュングエンが生まれたのがここバンメトートです。ホテルに用意されている無料のインスタントコーヒーは決まって「G7」というロゴが入っていますが、それはこのチュングエンブランドの一つです。バンメトートはフランス人が開拓した町で、古くからコーヒー豆栽培が盛んでした。現在もチュングエンに限らずコーヒー豆は特産品として多種類ありますが、旅行者に買ってほしいのは断然チュングエンとなります。品質もしっかりしているのでお土産としてもぴったりですし、粉末のインスタントコーヒーはばらまき土産としても人気です。

IMG_5971.jpgチュングエン本店では様々な種類のコーヒーを扱っている

もしチュングエンのコーヒー豆をお土産にと考えているならば、バンメトートの市街地にあるチュングエンコーヒービレッジがおすすめです。チュングエン本社直営なので、お土産店で買うよりも安いですし、品質も折り紙付き。市場で買えるコーヒー豆は保存状態が良くないため風味が落ちていることもあります。ブラックコーヒーを買うのもいいですし、粉末のインスタントではコーヒー、ミルク、シュガーが入った3in1や、さらにコラーゲンが追加された4in1なども売っています。是非いろいろ品定めしていってください。

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バンメトートの特産品をお土産に

バンメトートに向かわれる方は、バンメトートのみではなく、ホーチミンやその他メインとなる都市にも滞在されることでしょう。陶磁器や置物など、いわゆるベトナム雑貨は都心で買って、バンメトートではここで紹介したような食品土産を調達していってはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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