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ホーチミンからメコンの町ミトー&カイベーを渡る

ホーチミン旅行において、「メコン」は一番人気のエリア。しかし、メコンとは"メコンデルタ地方"の略で、中央直轄市と12の省に分かれています。小舟に乗るジャングルクルーズなどがある定番ツアーで行くのは、その内の一番ホーチミン寄りのミトーやベンチェーとなります。また、水上市場はカイベーとなります。

そこで、今回はこのミトー&ベンチェーとカイベーに個人で行ってみたいと思います。

ミエンタイバスターミナルから出発

DSCN9725.jpgミエンタイバスターミナル

出発地点はミエンタイバスターミナル。ホーチミン郊外にある大きなバスターミナルで、1区中心部からはタクシーで40分ほどで行くことができます。バスターミナルの内部には窓口が並んでいて、それぞれバス会社が異なり、頭上に行先が書いてありますので、ミトー(My Tho)行きを探しましょう。バス会社によって運賃は違いますが、おおよそ片道数百円で行くことができます。

IMG_6807.jpgミトーへ行く道中の風景

ホーチミンからミトーまではバスで約90分ほど。大都会のホーチミンはビル群が広がる大都市ですが、ほんの30分も走れば御覧のような田舎町に入ります。まだまだ発展途上の段階であることが分かりますね。日本でもそうであったように、ベトナムではまだまだ昔ながらのパパママストアや個人商店が普通です。コンビニやスーパーマーケット、ショッピングセンターなどは大きな町にしかありません。道中は車窓からうかがえるのどかな風景に旅を感じてください。

ミトーの町の楽しみ方

IMG_2267.jpgミトー市場

ミトーはホーチミンのような都会ではありませんが、ホーチミン寄りのためメコンデルタ地方の都市の中では最大規模に発展している町です。メコン川の支流から流れ込む運河を境に左右に新旧市街地が広がり、ツアーでは旧市街地の永長寺に行くのがメジャー。個人旅行ではミトー市場にも行きたいところ。ミトー市場周辺は安ホテルから中級ホテルまで多数点在しているので、現地でホテル探しされる方は、ここで探してみるといいでしょう。

[local, 382]
IMG_7053.jpgツアー船も多い

ツアーらしいジャングルクルーズを体験したい方は、現地のホテルで申し込むことができます。うまく行けば個人でボートを持っている船主と交渉して、プライベートで楽しむことができるでしょう。

DSCN9340.jpg小舟で川を渡るのは何とも危なっかしい

ミトーの町から小舟でメコン川を渡った南方には、ベンチェーという町があります。メコンツアーが開催されるのはミトーかベンチェーとなり、ここでも同様にジャングルクルーズを楽しめます。また、夜にはボートで離れ小島まで行って、川べりに生える水草に止まる蛍を鑑賞することもできます。

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ミトーからカイベーの町へ行こう

IMG_2173.jpgカイベーの素朴な町

ミトーからカイベーまでは路線バスで1時間ちょっとくらいで行くことができます。路線バスは冷房もろくに効いてなかったり、空いた窓から砂埃が入って来たりと、とても快適とは言えません。個人旅行でメコンデルタへ行くと言う人は旅慣れた方がほとんどなので問題ないかと思いますが、もし堪えられなくなったら途中からタクシーに乗り換えることも考えるといいでしょう。

IMG_2169.jpg暮らしの中にメコン川がある

カイベーはミトーと同じティンザン省の中にある町。メコン川の支流に沿って町が広がっているのが特徴。一昔前は富裕層が大量の土地を買い占め、豪邸を建てた経緯があり、現在でもそれらの豪邸を見て回るツアーが組まれているほど。

水上市場と水上家屋を見学

IMG_1767.jpg水上家屋が並ぶ

カイベーのハイライトは小舟で回る水上市場の見学です。水上市場といえばカントーが有名ですが、日帰りでは難しいため、カイベーが旅行者には人気です。本格的な市場を見たい方は、夜にカントーに入って前泊するといいでしょう。カイベーのそれは規模はそれほど大きくありませんが、それでも旅行者を楽しませてくれるだけの商船の数を見ることができます。

IMG_2176.jpgカイベーの町の様子

カイベーの町中にはこれといった見どころはありません。川傍に広がる市街地をとってみても庶民の暮らしをうかがえる程度。宿泊施設もそれほど多くありませんので、滞在時間は日帰りで十分。その後はホーチミンに戻るか、さらにメコンデルタを満喫したいのであればカントーに向かうといいでしょう。

[local, 58, 40]

個人で行く場合の注意点

ホーチミンからツアーで行くメコンの町は、すべて観光地化されているので、さほど田舎っぽさを感じません。しかし、個人で実際ミトーやカイベーの町を回ってみると、「何もない町だなあ」と感じることでしょう。もし、その「何もない」を楽しむことができるならば、一度散策してみてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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