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水上市場だけじゃない!カントー一日観光プラン

メコンデルタといえば、ホーチミン旅行者が揃ってツアーにでかけるメコン川の川下りが人気。この川下りができるのはメコンデルタの玄関口と称されるミトーやベンチェーですが、今回行ってみるのはカントー。同地方の中央都市であり、最も都市化が進んでいる町です。

カントーに訪れる人のほとんどは近海で毎日開催されている水上市場が目当てですが、今回は水上市場からはじまり、カントーの町を1日遊び倒す観光プランを練ってみました。

早朝5時~:カイラン水上市場

IMG_5008.jpg水上市場

まずは当然こちらに行かなければなりませんね。水上市場はメコンデルタの奥地に行けば行くほど見ることができる光景ですが、カントーでは隣町のカイランに行くのがベスト。カントー市街地からタクシーで20分程度で行けますし、観光地化されているのでビギナーの旅行者でも大丈夫。

水上市場では人々が商船で物品の売買の様子を見ることができます。大きな問屋船に高々と積み上げられた野菜や果物は見ごたえがあります。また、小さな船が観光客船に寄ってきてココナッツジュースやフォーなどを売ってくることもあります。こちらも旅の情緒を楽しめます。

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8時~:タンアン市場

IMG_4589.jpgタンアン市場

水の市場を終えたあとは、陸の市場へ向かってみましょう。朝8時頃のタンアン市場は非常に活気に満ちています。ノンラ―を被った現地人が買い物をする様子はまさにベトナム。ベトナム人は冷蔵庫で野菜や肉を保存することはあまり考えておらず、基本は毎日市場で新鮮な食品を調達します。

タンアン市場はカントー市街地にあり、カントー市場のすぐ近く。カントー市場と前後しても構いません。

9時~:カントー市場

IMG_4549.jpgカントー市場

カントー市場とタンアン市場は同じ通り沿いにあり、タンアン市場の通りを5分ほど北上したところにあります。タンアン市場が現地人向けであれば、カントー市場は外国人向け。天井の高い屋内市場内は、数十のお土産雑貨店が並んでいて、奥にはカントー川が見渡せるレストランもあります。ちなみに市場周辺は夜になるとナイトマーケットが開催されます。数十の屋台が並び、屋台グルメや服飾雑貨を買うことができる現地で人気のスポットです。

ただし、多くの旅行者は前泊して当日早朝に水上市場を見学し、日中に市内散策を終えたあとは日が落ちる前にバスに乗ってホーチミンへ帰ります。もし夜の部も楽しみたければ、最低2泊することになるので覚えておきましょう。

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10時30分~:カントー博物館

IMG_4804.jpgカントー博物館

続いて向かうのはカントー博物館。カントーの地質学や歴史が盛り込まれた博物館で、ベトナム戦争当時のカントーの様子や力強い女性の生きる様子なども写真パネルで見ることができます。カントー市街地の中では最も大きな博物館です。閉館が11時で、午後は2時から開始なので、時間に気を付けてください。

また、カントー博物館のあるホアビン通りはカントーのメインストリートとなります。大抵の旅行者はこの通り沿いか一本道を逸れた周辺のホテルに宿泊することになるので、ホアビン通りの散歩もおすすめ。同町で最大規模のスーパーマーケットもあります。

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14時~:ニンキエウ公園

IMG_4672.jpg芝が広がるニンキエウ公園

水上市場を御覧になったみなさんは、おそらく朝の4時頃に起床しているはず。睡魔も襲ってきてふらふらになっているかもしれません。そうでなくともカントーはメコンデルタのど真ん中。蒸し暑い熱帯の陽気がさんさんと降り注ぐので、じっとしているだけでも体力が奪われます。そんな時はホテルに戻って昼寝するか、もしくは公園で一休みするといいでしょう。

ニンキエウ公園はカントー市場のすぐ脇にある通りで、夜にはクルーズ船が停泊しています。公園に何があるというわけではありませんが、ベンチに座ってカントー川をじっと眺めているだけでも旅の情緒を味わうことができます。また、プランとしては水上市場から戻ってきたら、ホテルでひと眠りして、起床後に博物館もしくは市場へ出かけるのもいいでしょう。

食事はデタム通りで

IMG_4752.jpgデタム通りの一角にて

カントーには冷房が効いたお洒落なレストランはありません。そこでおすすめしたいのが「デタム通りの食堂」です。デタム通りはカントー博物館から徒歩でも行くことができる短い通りですが、通り沿いには個人商店のお店がたくさん並んでいます。食堂は現地の郷土料理や華人がやる中華食堂が多くあります。

カントーの郷土料理といえばブンマムとラウマム。前者は麺料理で、後者は鍋となります。どちらもマムカーという魚を発酵させた調味料を出汁にしているのが特徴。

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2泊するなら夜も楽しむ

ホーチミンへ帰る場合は15時頃のバスに乗れば、夜10時前には着くことができるでしょう(渋滞次第で前後します)。もしもう1泊できるのであれば、さらに夜の部も楽しむことができますので、さらなる計画を練ってみてください。今回はカントー旅行のハイライトである水上市場に加えて、日中の市内散策もご紹介しました。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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