ここ十年でベトナムは物凄い勢いで発展をしました。特に首都ハノイや商業都市ホーチミンは発展途上国とは思えない都会振りを見ることができます。そこで、ここ数年で一躍人気となったのが「スカイバー」です。現地人の間ではもちろんのこと、外国人旅行者の間でも注目され、ガイドブックにも紹介されるまでに至っています。

今回はスカイバーがどのようなスポットなのかをご紹介したいと思います。

スカイバーとは

美しい夜景に乾杯

日本ではあまり見られませんが、世界を見てみるとスカイバーはそれほど珍しいものではありません。特に東南アジアや南米といった新興国は、発展の象徴としてよく見られるナイトスポットです。ただ、ベトナムはそれが顕著に見られます。ホテルや商業ビル、ビジネスビルの屋上には決まってスカイバーがあり、いまではバーだけではなくスカイレストランも多く見られます。

ベトナム人にとってはお金持ちの嗜み？

ベトナム人にとってのステータスに

スカイバーはどこのお店も高級を謳っています。クリスマスやハロウィーン、祝日といった祭日ではどこも満席で予約が必須になることも多々あります。ベトナム人にとってはカップルがよく利用しますし、高所得者層のたまり場であったりもします。旅行者にとっては夜景の素敵な高級バーとして人気ですが、やはり値段は日本人からしても高め。例えばカクテルはどこのお店も一杯1000円以上しますし、水だけでも500円はします。さらにディナーも楽しむとなると、一人当たりは5000円程度予算を組む必要があるでしょう。

ベトナムの夜景を一望できるスカイバーは魅力が満載

ホーチミンの夜景

スカイバーの魅力はなんといっても、この夜景。ホーチミン、ハノイ、ニャチャンなど観光の主要エリアには決まってスカイバーがありますので、今日1日のクライマックスとして足を運んでみてください。特にホーチミンの夜景は絶景です。国内最大の商業都市とだけあって、そびえたつ高層ビルや近代的なショッピングセンター、フランス統治時代に建てられたコロニアル建築物など見どころはたくさんあります。

スカイバーでディナーを満喫

ⒸOne Plus Beer Club

最近はどこのスカイバーも豪華なディナーを用意するところが多くなりました。シェフも星付きホテルで腕を奮っていた経験があったりと、料理の味に申し分はありません。異国の夜景を眺めながら高級料理に舌鼓を打つというのもいい思い出になるはずです。ただし、一点注意してほしいのが「風」です。ルーフトップの場合は場合により風が強く吹き付けることもあるので、せっかくのディナーも風を気にして十分楽しめないことも考えられます。ただ、ディナーにも注力しているお店は、大抵屋内席も完備しています。ディナーを屋内でとったあとに、席をルーフトップに移動することももちろん可能です。

チップをわたそう

ⒸRex Hotel

日本人には馴染みのないチップ。ベトナムでもチップの習慣は元からあるわけではありませんが、現在はサービスに対しては一般的にささやかなチップをわたすのが普通となっています。まずチップをわたすタイミングをご説明します。お店によっては会計を料理やドリンクが運ばれてきたら、その都度会計をするところと、最後にテーブルでビルをわたされて支払うところがありますが、チップをわたすタイミングは同じ。支払いを済ませて、席を立つときにウェイターに直接わたしましょう。金額は人それぞれですが、最低2万ドン、気持ちいいサービスを受けられたら5万ドンほどわたすといいでしょう。ただし、ベトナム人によっては、「レシートにサービスチャージが含まれていたら、チップはわたさない」という人も多くいますので、それに倣うのもいいでしょう。

ドレスコードにも注意

カウンター席で1人飲むのも

お店によってはドレスコードを設けているところもあります。ホテル併設のお店は宿泊者がラフな格好でくることが多々あるので、ドレスコードを設けているところは少ないですが、高層ビルの屋上で営業するようなところでは、サンダルを禁止しているところもあります。その場合は靴下を購入して、革靴を借りることができますので、門前払いされるわけではありません。また短パンタンクトップを禁止しているところはあまり見かけませんが、常識の範囲内として考えてください。