毎年恒例でホーチミンにて開催されているタイフェスティバル。昨年は1区から北部に渡ったタンビン区で開催されたこともあって、旅行者にはちょっと手の届かないところでした。しかし、その教訓を活かしてか、今回は1区の中心。ベンタイン市場から徒歩15分圏内の場所で開催され、外国人も賑わう盛況ぶりでした。
今回はタイフェスティバル2017をご紹介します。
アクセス
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今年2017年に開催された場所はギャラクシーグエンユー(Galaxy Nguyen Du)の敷地内。これはグエンユー通りにあるギャラクシーシネマの敷地内にあるという意味。通常ここでは毎週の土日にウィークエンドマーケットが開催される場所としても知られています。今回はウィークエンドマーケットを返上して、タイフェスティバルを土日含むそ5日間(7月26日~30日)開催されました。
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ギャラクシーグエンユーはベンタイン市場や統一会堂といった観光の名所から徒歩で15分程度の距離とあって、外国人の姿も多く見かけました。また、どこから噂を聞きつけたのか、わざわざタクシーに乗ってきていた欧米人観光客もいました。ブースは100や200では到底きかない大規模な面積で行われており、大きく分けて日用雑貨エリア、洋服・服飾アクセサリーエリア、食品エリア、そしてフードエリアの4つにカテゴリー分けされていました。
ベトナム人にとってタイ産とは
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ベトナム人は、ベトナム産の商品の品質は中国と同等かそれ以下だと認めています。近年はアメリカ、韓国、日本メーカーが相次いで進出して商品を出していますが、まだまだ多くの家庭にとっては高い買い物となります。そこで、家計をやりくりしている主婦やお小遣いで生活している学生にとって心強い味方となっているのがタイ産。日本人にはあまり聞きなれないかと思いますが、洋服店や洗剤店にいって、「これタイ産だから品質は問題ないわよ」という呼び声も普通に聞こえます。タイフェスティバルでは2リットル以上の大容量のボトル洗剤や柔軟剤がとても売れていました。
服飾アクセサリーコーナーは大繁盛!
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広い面積を取っているのは洋服&服飾アクセサリーのエリア。特に若者の女性服が多くあり、男性向けはワイシャツとジーンズくらいでした。確かにそこらへんのスーパーや服飾プラザで売っている品揃えと比べると、豊富なデザインが見受けられます。近年はベトナム産も負けじと増えてきましたが、まだまだ愛想のない柄なしTシャツがほとんどであったり、生地やプリントの品質も悪いのですぐに使えなくなってしまいます。タイ産はその点は問題ない様子。
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東南アジア旅行を何度かしたことがある人ならば、一度くらいは目撃したことがあるかもしれませんね。こちらのトートバッグや手編みリュック、ポーチなどに描かれているフクロウイラストはタイからはじまったと言われています(真偽は不明)。現在ではカンボジアやインドネシア、ベトナムでもお土産店でよく見かけるまでに至りました。愛くるしいフクロウのイラストは男性、女性、カップル問わずおすすめ。いろいろな種類があり、フクロウの色、目つき、表情などすべてが異なるのがポイント。
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また、タイ雑貨もベトナム雑貨と並んで人気のお土産アイテムですね。刺繍、プリント、留め金、チャックなどすべてにおいてベトナムの市場で買うよりもワンランク上の品質です。写真上のこちらは1個250円程度とリーズナブル。ベトナムとタイは距離がとても近いので、仕入れもたくさんできるようですね。アクセサリーは髪留めや指輪、ネックレスにブレスレッドといったシルバーアクセサリーが充実していました。
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タイ産の天然マッサージオイルやオーガニックオイル、100%植物由来の化粧品などはベトナム人に非常に人気です。資生堂やランコムといった高級化粧品と比べると安価で使い続けることができますし、ベトナム人女性にとってタイ人の女性は非常に美しくファッショナブルに映っているようです。ここではさらに口紅やコロンなどが一個500円程度から売っていました。ちなみにまとめ買いすると安くなりますし、2つかったら1つ無料はベトナムではよくあるサービス。
食品&フードエリアでお買い物!
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食品エリアで人気なのはお菓子とインスタント、あとは缶詰もありました。お菓子は日本のかっぱえびせんの大容量版、インスタントはトムヤンクンのスープや辛味のヌードルなどがまとめ買いできて、中には箱買いしているベトナム人もいました。缶詰は鯖缶やにしんなど日本でもありがちのものが多く目新しいものはありませんでした。
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最後はフードエリア。食品エリアに隣接していて、どこからともなく香ばしい匂いや柑橘系の香りが漂ってきます。フルーツはベトナムにもあるようなチェーやおこわにマンゴーとココナッツクリームをかけたタイスイーツが人気。タイもベトナムも見た目や味は似たり寄ったりですが、ベトナム人からすると、タイの方がワンランク上のようです。
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ソーセージや牛串焼き、つくねなどがワイルドに積まれた屋台。バンコクのウィークエンドマーケットでよく見かけますね。一本2万5000ドン(約125円)なので安いです。味付けも東南アジア独特のスパイシーさがあって、ソーセージをとってみても日本のフランクフルトとは全然違います。これだけでお腹を満腹にしてしまうのは少々もったいない気もしますが、6分目くらいまでは大いにおすすめ。是非タイ料理を食べていってください。
このようなフェスティバルはタイだけではなく、過去にはオランダ、日本、韓国、マレーシアなども開催されました。いずれにも該当することは、「昼よりも夜が賑わう」こと。常夏のホーチミンでは、若者は日中は暑くて外に出たがりません。だから本格的に盛り上がるのは夜。旅行者の方もその熱気を体験したければ、是非夜に訪れてみてください。
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