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日本人と共通!北部と南部では何から何まで違うベトナム人

今回は、日本人にもっとベトナムを身近に感じてほしいために、ベトナム人に焦点を当ててみました。日本でも「地域差」、「国民性の違い」という言葉はよく耳にしますし、それを題材にしたテレビ番組もしばしば組まれていますね。その象徴どころでいうと、関東と関西。東京と大阪です。

そこで、今回は同様のことがベトナムでも言えるのではないかと、北部地方と南部地方に暮らす人々の国民性を取り上げてみたいと思います。

ハノイとホーチミンは東京と大阪の関係!

IMG_9144.jpgハノイ旧市街の古き町並み

ベトナムの北部都市はハノイ、南部は言わずと知れたホーチミン。この両都市の関係は、実は日本の東京と大阪に似ていると言われています。読者の中には、「ベトナムの首都はどちら?」という質問に、最も認知度が高い「ホーチミン」と応える方もいるのでは。しかし、首都は北部ハノイとなります。ただ、南部ホーチミンはベトナムで最大の経済都市であり、ハノイやその他北部地域からわざわざ出稼ぎにホーチミンに移住してくるベトナム人も少なくありません。「首都はハノイ!ベトナムの中心はハノイ!」とハノイ人が思う一方で、「ベトナムで一番発展しているのはホーチミン!」とホーチミン人が叫ぶ。まさに東京と大阪のようなライバル関係となります。

偉人を輩出したのは北部!

IMG_0672.jpgベトナムにとって欠かせない偉人ホーチミン氏

革命家であり、現在はすべてのベトナム紙幣にも肖像されているホーチミン氏。そして民族主義運動の指導者であり、全国の通りの名前にもなっているファンボイチャウ氏など、数多くの偉人を輩出したのは北中部ゲアン省。中部という人もいますが、地理的にみれば北部といってもいいでしょう。この地域は昔から台風や洪水など自然災害が多く、また、発展に取り残されているため人々は生きるのに必死。そこで培われたたくましい精神力が政治に活きたのかもしれませんね。

日本人に最も知名度が高いのは南部

IMG_5449.jpg雄大な自然を求めにベトナムを旅する人も多い

ベトナムの首都はハノイですが、日本人にとって最も認知度が高い観光エリアは南部ホーチミンとなります。90年代の雑貨ブームの火付け役となり、現在でもドンコイエリアやパスタ―通りには数十の雑貨店が並んでいて、観光客に人気を博しています。ホーチミンを中心とした南部旅行が人気の理由は主に3つ。

1、女性に魅力に映る雑貨ショッピング&スパが盛ん
2、ハノイとは異なり、南国特有の熱帯気候
3、観光客に大人気のメコンデルタ地方で雄大な自然を感じることができる

ベトナムグルメはハノイに軍配

IMG_0917.jpgハノイ名物ブンチャー。ベトナム風つけ麺として人気

例えば関東と関西を比べた場合、食による違いもありますね。「関東は味が濃い」、「関西は粉物をよく食べる」といった具合に。筆者は関東出身ですが、関西の方は関東よりも食へのこだわりが強いようにも感じられます。一方ベトナムを比較した場合もやはり相違点はありました。一般的に「北部は薄味、南部は甘い味」と言われています。さらに「北部は素材のおいしさを引き出すシンプルな料理が多く、南部はさまざまな素材を混ぜて化学調味料(味の素)で味を整えている」とも言われています。

いつもお互い反発しあっているハノイ人とホーチミン人ですが、こればかりはホーチミン人も認めている様子で、「ハノイ料理の方がおいしい」というのが通説。

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北部と南部では性格、気質にも大きな差が

IMG_1767.jpgハノイの夜。郷愁漂う夜の光景

続いてご紹介したいのが、人々の性格の面。関東と関西をみても一目瞭然ですね。関西はお笑いの文化で、人々は大らか、商売上手といったイメージ。対して関東は生真面目で合理的といったところでしょうか。

これはハノイ人とホーチミン人にも当てはめることができます。

ハノイ人:真面目、常識人、他社とのスキンシップが少ない......東京風
ホーチミン人:大らか、行き当たりばったり、商売上手、スキンシップが激しい......大阪風

御覧のことが言えるでしょう。

一目置かれるメコンデルタ地方の人々

IMG_1772.jpgチャウドックにて。いつも笑顔を絶やさない行商のおばちゃん

ベトナム人男性の若者の間ではしばしば下記のようなやりとりをみることができます。

男A「君の彼女の出身はどこ?」
男B「僕の彼女はメコンデルタのカントーだよ」
男A「いいなあ!じゃあきっととても優しい子だね」
男B「そうだね。じゃあ、君の彼女はどこ出身?」
男A「僕の彼女はハノイ出身だよ......」
男B「そうなんだ、じゃあ大変そうだね」
男A「うん、相手両親が厳しくて旅行にすらいけないよ」

メコンデルタ地方出身の女の子は大らかかつやさしい性格の持ち主が多いというのが、彼らにとっての考え。実際筆者もそう感じることは多々あります。メコンデルタの雄大な自然の中で育つ彼女たちは、性格も純粋でおっとりしている気がします。

また、上記のやりとりであるように、ハノイ人は両親が子供を厳しく育てている印象を強く受けます。婚前交渉はもちろん、泊りの旅行もするのは難しいと言われています。

発音の違いも明確

IMG_0251.jpgホアンキエム湖での日常の一コマ

日本では東京を標準語として、その他を方言といったりしますね。関西圏は独自の関西弁を話し、その抑揚ある話ことばは誰が聞いても瞬時に理解することができます。ベトナムでも標準語と方言があり、ハノイで話されている言葉が標準語とされています。外国人が学ぶ発音も参考書もハノイ語を基本としています。

ハノイを中心とした北部とホーチミン含む南部言葉を比較すると、外国人でも分かる発音の違いを理解することができます。例えば「Bay gio=(今)」という言葉がありますが、北部では「Bay gio=バイゾー」、南部では「Bay gio=バイヨー」となります。「g」の発音が北部ではザ行、南部ではヤ行の違いが見受けられますね。南部人は「ハノイの言葉は何だか冷たく感じる」と言い、北部人は「南部弁は何だか気が抜けたような喋り方でバカみたい」と揶揄します。

もう一つ例を挙げてみましょう。「Toi=(私)」という言葉があります。北部では一人称を使うときに普通にいいますが、南部ではかしこまったときやビジネスシーンで使う言葉です。ゆえに、南部人からすると「Toiと言われると親近感がわかない」と感じているようです。

地域性がさまざまな違いを生む

もし旅行者の中で、ハノイとホーチミン両都市を観光でまわる予定がある人がいれば、是非景色だけではなく、そこで暮らす人々の様子をヒューマンウォッチングしてみてください。外国人でも感じることができるユニークな相違点を次々に見つけることができることでしょう。それを旅の楽しみにしてみるのもいいかもしれませんね。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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