日本から4200km、遠く離れたカンボジア旅行が決まった旅行者は、着々と準備をしなければなりませんね。「まだ2か月もあるから大丈夫」と高を括っていると、知らぬ間に月日が過ぎて気づけば残すところあと一週間を切っている......、そんな事態もあります。大慌てで準備、買い物をしたとしても、現地に行ってあれがない、これがないと初めて気づくものです。旅行の準備は早ければ早いほどいいので、航空券をとった段階で持っていくものをリストアップして、少しずつ揃えるようにしましょう。
今回は、カンボジア旅行で是非持っていってほしい7つアイテムをご紹介します。「これがあってよかった!」と思えるものを揃えましたので、旅の初心者の方はもちろん、旅慣れた方も是非すべて用意しておいてください。
1、ムヒ(虫刺されの後のグッズ)
まずはこちら。ご存知ない方も多いかと思いますが、東南アジアの多くの国では、ムヒのような虫さされたあとにつける専用の医薬品は売っていません。特にすーっとする爽快感があるものはまずなく、しいて言えばタイガーパーム。基本彼らが使用するのは虫よけグッズ。もちろん虫よけスプレーも持っていってほしいのですが、これで完璧とは言えません。蚊は食堂、レストラン、ホテルの客室までいるので、知らず知らずのうちに刺されてしまうこともあるでしょう。特に「自分はよく刺される」と自負している方は、マストアイテムとして用意しておきましょう。
2、アメリカドル
旅慣れた方でも事前情報なしで行くと戸惑うのがカンボジア。普通は現地の空港で日本円からその国の通貨に両替するものですが、カンボジアの場合は自国通貨(リエル)よりもアメリカドルの力が強く、旅行者の間ではむしろドルをメインに利用することになります。レストランでもカフェでもホテルでも遺跡入場でも支払いは基本ドル。そして1ドル以下のお釣りや端数でやっとリエルを貰える程度となります。ですので、あえて両替所でリエルに両替する必要はまったくありません。ドルであれば日本の銀行や空港でも両替が可能なので、予めある程度持っていくと、飛行機のトランジットでも利用することができて便利です。近年はドル円の相場が乱高下しているので、少しでも得したい方は円高のタイミングを見計らって両替するといいでしょう。
3、クレジットカードと国際キャッシュカード
旅慣れない方にとっては特に気に留めないアイテムの一つでもありますね。しかし、先進国の中でこれほどクレジットカードを使わない国も日本くらいのもの。特に海外旅行では保険の役目もあります。基本年会費を払うことで受けられる保険が多いですが、例えば現地で現金10万円を落としたとします。たとえ警察に泣きついても、もちろん戻ってきません。しかし、カードを落として10万円不正利用された場合は補償が効きます。
また、国際キャッシュカードも是非作っておきたい一つ。滞在日数が長くなればなるほど、あまり現金は持っていきたくないものです。必要な分は必要なだけ現地のATMで引き落とす。それが賢い旅。SMBC信託銀行やスルガ銀行に付帯するANZなどインターナショナルバンクのキャッシュサービスに申し込んで当該銀行口座に円を入れておけば、現地で円建てリエルで引き落とすことができます。
4、浴用品(アメニティ)
ほとんどのホテルでは浴用品アメニティは一式揃っていますが、「使えるアメニティ」となると、4つ星、5つ星の高級ホテルくらいのもの。その高級ホテルであっても、シャンプーを使ったら髪がキシキシになってしまうことも多々あります。ほかにありがちなのは歯ブラシ。たいていは品質が悪く、一度磨いただけで毛が抜けたり歯に刺さったりします。クシがなかったり、最悪前の客が使ったものを使いまわししている風であったりと、満足いくサービスは受けられないかもしれません。
やっとホテルで休憩できると思ったらアメニティが不足していて、買い出しに行かなくてはならない、といった事態を想定して予め浴用品はすべて持っていくといいでしょう。
5、タオル&ティッシュ
続いてはこちら。タオルは汗ふき用のハンドタオルです。遺跡や市場巡りをする際は猛暑の中を歩き続けますので、当然汗が噴き出ます。それを拭うタオルは必須アイテムでもあります。また、旅行者の中にはバスタオルも持ってくる人もいますが、こちらは不要。どのホテルでも必ずバスタオルはありますし、プール付きのホテルであれば、プールサイドのデッキチェアに予備が置いてあったり、スタッフに言えばすぐに新しいのに取り替えてくれます。
また、ティッシュは現地での購入もいいのですが、水に流せるティッシュはカンボジアには売っていません。現地のトイレ事情は劣悪で、トイレットペーパーがないトイレもありますし、あっても汚れていて使う気になれません。そのためにいくつか用意しておくといいでしょう。またウェットティッシュも然り。カンボジアで売っている安物で顔や肌を拭くと、刺激が強くて肌が荒れたりかぶれたりすることもあります。特に顔拭き用は日本から持っていくのがおすすめです。
6、ラゲッジチェッカー
各航空会社では、荷物の重量制限を一人当たりに定めています。大体20~30キロが一般で、1キロオーバーするごとに5千円程度空港で支払う必要があります。また、格安航空会社のLCCでは基本は7kmで、しかも受託手荷物は別途料金が発生します。お土産をたくさん買いすぎてバッグをぱんぱんにしたあとに、「もしかして重要オーバー?」と首をかしげても重さを確かめることはできませんね。
そこで活躍するのがラゲッジチェッカーという腕時計ほどの大きさのアイテム。これを持ってバッグを持ち上げれば、液晶画面にて重量が表示されます。ただし、持ち上げるものによって空港で測るのと数百グラムの誤差が生じることもありますので、それも考慮してください。
7、自撮り棒
最後はこちら「自撮り棒」。日本でもメジャーになってきましたね。他人に写真撮影を頼むことに遠慮しがちの日本人であれば、こちらは必ず重宝するはず。どこでもスマホを取り付けてスティックを延ばせば背景がばっちり映る自撮りに成功することができます。
ただし、シェムリアップの遺跡はどこも人で混雑しているので、通行人の迷惑にならないよう配慮するのも大事。また購入するときは自分のスマホの機種が自撮り棒のBluetoothに対応しているかも調べてください。相性もあるので、もしできれば試しに使わせてもらうのがベスト。
まとめ
今回紹介した7つアイテムはそれぞれかさばりませんし、すべて持っていっても重量は1kg程度。入手するのが難しいアイテムもありませんので、7ついずれも揃えることをおすすめします。一層満足いく旅を約束してくれるはずです。
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