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シェムリアップの中心エリア情報

カンボジアの政府観光省によると、2015年にカンボジアに訪れた外国人旅行者数は約210万人。2020年までにはアンコールワット観光客を400万人までに伸ばし、カンボジア全体では750万人を目標としているというから驚きです。現在ではアジアを象徴する世界遺産都市に成長したシェムリアップですが、どうしても町よりも世界遺産の遺跡群の観光に目がとまりがちですね。しかし、シェムリアップの中心市街地は観光インフラが整備されていて、旅行者を楽しませてくれる要素がたくさんあります。

今回はシェムリアップの中心エリアの情報をお届けします。

中心市街地の範囲

IMG_6325.jpgトゥクトゥクが走るのどかな通り。これでも中心のメインストリート

旅行者の大半はシェムリアップを目的にカンボジアに来ていますが、カンボジアで最も発展している都市は首都プノンペンです。そのプノンペンと比べると、シェムリアップはいい意味での田舎臭さが残り、外国人がひっきりなしに行き交うものの、どこか素朴で東南アジアらしい穏やかな空気と風情を感じることができます。

そのシェムリアップの観光範囲は実は1ブロック、2ブロック程度と非常に狭い界隈。この範囲内に数百、数千のお店がひしめき合っている様子は、日本にいてはなかなかイメージがわかないかもしれません。

メインストリートは「シヴァタ(Sivatha)通り」

IMG_6512.jpgパブストリートに続く「裏道」と呼ばれている

観光エリア中心市街地のメインストリートは「シヴァタ(Sivatha)通り」。南北を走る長い通りで、名実ともに観光客にとっての目貫通りとなります。通り沿いにはレストランやマッサージ店、お土産店にコンビニ、ホテルなどが並び、日夜何往復もすることになるだろう重要な通りとなるので、必ず覚えておきましょう。

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このシヴァタ通りから、アンコールナイトマーケット通り、ソックサン通り、パブストリートと主要ストリートに繋がりますので、この周辺にホテルをとると、市内観光でどこも徒歩圏内となります。

カンボジアの香り漂う「オールドマーケット」

IMG_6334.jpg数千のお店が並ぶ

パブストリート南部に広がるのが「オールドマーケット」。市街地からはシヴァタ通りから道なりに西へ折れた先にあり、川づたいに歩くのであれば、ポコンボー通りを川に沿って南へ歩くと見えてくる屋内市場、フランス統治時代の名残を残すカンボジア建築で建てられ、屋内には千を超えるお店がひしめき合っています。値段は定まっていなく、商品はすべて完全交渉性。ぼったくられる可能性もありますが、それも日本にはないよき思い出。交渉を楽しんでいってください。

ちなみに、ぼったくられるのが嫌だ、絶対に安く買いたいという方ならば、ナイトマーケットの方が相場近くで買うことができます。オールドマーケットで買い物する際は、ある程度高値で買ってしまうことを覚悟の上、また事前に商品の相場を学習しておくことが肝心です。

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ホテルとレストランを探すならココ!「ソックサン通り」

IMG_6322.jpgお洒落なレストランから食堂チックなお店まで数十軒並ぶ

シヴァタ通りから一本曲がったところにあるソックサン(Sok San)通りは、アンコールナイトマーケット周辺エリアのメインストリート。プール付きのお洒落なレストランから外国人行きつけの食堂風レストランまで多彩な店が揃っています。また、ホテルも一泊3000~5000円程度の中級ホテルがいくつかあり、市内観光も重要視したい方におすすめのエリアとなります。パブストリートやオールドマーケットまでもシヴァタ通りを挟んで徒歩5分圏内。非常に便利な立地です。

この通りを行き交うのはほぼ外国人観光客。食堂といっても衛生面に配慮していますし、メニューも王道のクメール料理を取りそろえているところがほとんど。またパブストリートよりも安く食べられるのも魅力の一つですね。

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夜はここを歩く!「アンコールナイトマーケット通り」

IMG_6486.jpg一大ナイトマーケット

シェムリアップには5つか6つのナイトマーケットがありますが、こちらのアンコールナイトマーケットは最も観光の中心にあり、最も規模が大きく、そして最も人でにぎわっています。このアンコールナイトマーケットの目の前を走る通りが「アンコールナイトマーケット通り」。そのまんまですね。この通りはソックサン通りからもシヴァタ通りからも行くことができます。ソックサン通りに宿をとっていれば、アンコールナイトマーケットは目と鼻の先。最も活気立つのは19時~22時ころまで。

夜は気温も下がり幾分涼しくなるので、ショッピングもはかどりますし、オールドマーケットよりも良心的な値段設定なので値段交渉も気楽に楽しむことができます。

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オールドマーケットのついでに立ち寄る「アートセンターナイトマーケット」

IMG_6570.jpg現地人の姿も多い

オールドマーケットのさらに南部。橋を渡って川向こうに広がるのが「アートセンターナイトマーケット」です。アンコールナイトマーケットと比べると半分以下の規模で人の数も少ないので、時間帯によっては閑散とした印象もあります。ただし、しつこい客引きもありませんので、ゆっくりと商品を物色したい方は一度こちらに訪れてみてください。また、川沿いには屋台も並んでいて、散歩がてら食べ歩きというのもなかなか雰囲気があっていいものです。

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さらに市場を越えた南方には静かな時間をおくれる中級ホテルがあります。いずれのホテルも徒歩で中心市街地に繰り出すのは少々大変なので、トゥクトゥクサービスを設けています。無料で送迎してくれるところもあり、携帯電話を渡されて好きなところで呼び出すことも可能です。道端のトゥクトゥクを捕まえても、たいていは1~3ドル程度で行くことができます。

シェムリアップの夜の顔「パブストリート」

IMG_5559.jpgお酒を売る屋台がずらっと並ぶ

名前だけ聞くと、なんだか怪しげなお店が並ぶ男のための通りだと思う方もいるかもしれませんが、こちらはれっきとした観光のメインストリート。オールドマーケットの傍からナイトマーケットまで広がり、昼はツアーですくやレストラン、安マッサージ店などが活気立ち、夜は御覧のようにお酒を売る屋台が軒を連ねて、そこで椅子に腰かけてアルコールに酔うことができます。また、こちらは一区画のみで、それ以外のエリアでは家族連れや女子旅の旅行者が目立つレストラン街もあります。昼よりも夜の方が圧倒的に盛り上がり、トラベルガイドブックに紹介されている大衆食堂チックのクメールレストランもたいてい、このパブストリート内です。

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まとめ

1泊~3泊程度の滞在であれば、今回紹介した観光の中心エリアを網羅してみるのがおすすめです。ここよりさらに北上するとアンコールワットエリアですが、観光散策で楽しめるスポットは博物館くらいのもの。観光客でにぎわっている町の中心は上記のエリアのみと考えてください。日中は遺跡巡り、夜はパブストリートやナイトマーケット散策もいいですし、遺跡巡りは1日だけで、残りの滞在は市内散策をゆっくりと勤しむのもいいものです。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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