某旅行会社の調べでは、ベトナムに訪れる旅行者数で最も多いのは3泊4日のプランだといいます。土日祝の三連休に有給休暇を一つくっつければ成立する観光プランは、日本から比較的近い東南アジア旅行ならでは。
そこで、今回は人気の3泊4日ハノイ旅行のモデルプランを考えてみました。すべてを忠実になぞる必要はありませんが、自分の立てた計画の要所に当てはめてみて下さい。きっと効率的な観光ができるかと思います。
直行便を利用して丸々2.5日をハノイ観光に
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日本の空港とハノイまでを直行便でつないでいるのは、東京、関西、中部、福岡。主要都市はすべて直行便があるのは非常に心強いですね。最短で福岡からハノイまでで約5時間弱。ひと眠りで到着する気軽さも人気の一つです。また、ハノイはホーチミンと異なり常夏の気候ではなく、若干の四季があるため、東南アジアの気候に慣れていない人でも歩きやすいのも魅力です。
旅行会社の3泊4日プランを確認してみると、1日目は夕方から夜にハノイ着、2日目と3日目が終日観光。4日目の深夜に帰国というプランが目立ちます。このスケジュールに沿って考えてみても、少なくとも2.5日は丸々ハノイ滞在を楽しむことができます。日本は大型連休は少ないですが、三連休は多いので、現実的に計画できる旅行プランではないでしょうか。
1日目はホアンキエム湖とナイトマーケット
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1日目はハノイに到着したら、まずは宿泊ホテルで一休み。浴用品やアメニティは揃っているか、ホテル内の施設の確認などをしておきましょう。フライトで足がむくんでいたり、お年寄りは疲労が蓄積している場合もあるので、無理して観光に出かけるよりも、ホテル内のファシリティを楽しむのに徹するのもおすすめの方法です。ベトナムでは3つ星程度のホテルでもプールつきが多いですし、ホテル内のレストランでベトナム名物を食べることもできますし、ラウンジでおいしいベトナムスイーツを堪能することもできます。贅沢なホテルライフも海外旅行ならでは。観光、ホテルといろんな角度からベトナム旅行を満喫していってください。
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観光に出かける頃には町は大分暗くなっていることでしょう。ホアンキエム湖周辺にホテルをとっている方は、ホアンキエム湖を散歩してみてください。湖畔は遊歩道になっていて、観光用の市内循環型の電気自動車やシクロなどがとまっていたり、遊歩道でにぎわう屋台などを楽しむことができます。ホアンキエム湖を歩いて一周すると30分以上かかり、初めてのハノイ散策にはちょうどいいでしょう。
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また、時間が合えば1日複数回定時公演している水上人形劇を鑑賞するのもいいでしょう。お腹が空いていれば、周辺には観光客向けの小綺麗なレストランがいくつもあるので、そちらを利用しましょう。
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もし滞在が週末であれば、ハノイ旧市街で開かれるウィークエンドナイトマーケットに顔を出してみましょう。旧市街南部からドンスアン市場まで数百の夜店が並び、雑貨や衣類、屋台グルメなどを楽しむことができます。また、市場近くには深夜営業の食堂もあるので、小腹が空いたときに利用してみるのもいいでしょう。
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2日目:午前中は「バッチャン村」へ
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バッチャン村はハノイの市街地からタクシーで約30~40分ほど走ったところにある陶磁器の村。観光にかかる所要時間は2時間程度。往復の移動含めても朝8時くらいに出ればお昼には市街地に帰って来ることができます。ツアーでも催行していますし、ご自身でタクシーをチャーターするのも可。一人旅であればバイクタクシーと交渉するのも安く行く方法です。
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バッチャン村はかつては王族に献上したり、中国への朝貢として重宝されていましたが、時期に大衆に浸透し、現在では外国人が買っていく土産としても定番となっています。バッチャン村に住むほとんどの人は、何かしら陶磁器の商いに関わっていると言われており、ベトナムを代表する伝統工芸村として世界に注目されています。
バッチャン村では軒を連ねる商店で陶磁器を実際買うのもいいですし、村内を歩くだけでも楽しむことができます。陶器を焼く工房を見学したり、実際ろくろ体験ができたりと、ベトナムの伝統を知る素朴な観光散策が期待できます。
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2日目:午後はハノイ大教会周辺散策
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午後はハノイの中心市街地を散策してみましょう。昨夜散歩したホアンキエム湖をもう一度歩いてみるのもいいでしょう。ホアンキエム湖の湖畔では、夜とは違った現地人の素朴な昼下がりの様子を垣間見ることができます。また、その後歩いてハノイ大教会へ。聖母マリア像が建ち、その背後に聳えるカトリック教会は荘厳。
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ハノイ大教会の周辺はニャートー通り、ニャーチュン通り、リ―クオックス―通りなどが通り、いずれも観光客向けのお土産店やベトナム料理レストランなどが数多く並んでいます。雑貨土産を調達したい方は、この周辺界隈かもしくは旧市街の一区画となりますので、この時間にしっかりとお土産を物色しておきましょう。
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ハノイ大教会の傍を通るゴーフィン通り。こちらはバックパッカー通りとして日夜賑わいをみせています。特に欧米人バックパッカーに人気で、彼らの多くはハノイを起点に南下してホーチミン、カンボジア、ラオス、タイとインドシナ半島を横断します。こちらの幅狭い通りの両脇には、格安のゲストハウスやドミトリー、食堂に日用雑貨店、コインランドリー、ツアーデスクなどが所狭しと並んでいます。大きなバックパックを背負った彼らの姿もここの名物の一つ。
[local, 158]
2日目:夜は旧市街散策
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夜は旧市街を散歩しましょう。滞在が週末にかかっていたら、昨夜に引き続きナイトマーケットを楽しんでもいいですし、もし平日であれば、ハンベー通りやディンリエット通りを歩いてみてください。個人経営の小さな雑貨店や安マッサージ店などが見えます。また、外回りのカウゴー通りにはお洒落な冷房つきのカフェやコンビニ、お酒を飲めるナイトバーや高級レストランなどがいくつかあります。外国人旅行者が多く行き交う通りなので、こちらも一往復してお店を品定めしてみましょう。
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旧市街には御覧のような屋台食堂も多数あります。その多くは23~24時程度まで営業していますし、ドンスアン市場周辺は深夜2時まで営業しているところもあります。冷え込む夜に温かいスープ麺や鍋料理を肩を並べてほくほくと食べるのがベトナム流。日本では廃れてしまった屋台文化も、ここベトナムではまだまだ現役です。衛生面を考えて敬遠する人も多いですが、一度くらいは下町に溶け込む時間を体験するのもいいのでは。
[local, 66]
3日目:午前中は世界遺産「タンロン遺跡」へ
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タンロン遺跡はかつてハノイがタンロンと呼ばれていた時代に築かれた王都。ホアンキエム湖からタンロン遺跡まではタクシーで約15分程度ですが、当時は湖北部に広がる旧市街まで城下町は続いていたと言われています。そのタンロン遺跡の散策ですが、これは午前中がおすすめ。観光スポットはすべて屋外で、広い敷地を南から北まで歩かなければならないので日が高くなる前に観光を終えたいところです。
[local, 394]
3日目:午後はホーチミン廟とその周辺
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一辺を6本の支柱で支えているこちらは、革命家ホーチミン氏が眠る廟。敷地内は厳戒で常に衛兵が道行く人々を監視しています。ホーチミン廟、ホーチミンの家、ホーチミン博物館、一柱寺の4つの名所を歩いて回ることができますので、午後はホーチミン氏の軌跡とベトナムの歴史を追って見聞を広めましょう。
[local, 48]
3日目:午後の余った時間は2つの博物館へ
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ホーチミン氏やベトナム戦争はもうお腹いっぱい。ちょっと変わった博物館へ行ってみたいという方におすすめなのが、「女性博物館」と「ホアロー収容所」です。女性博物館ではベトナム人女性とベトナムに暮らす少数民族の女性のたくましく生きる生活の様子を展示しています。ベトナムでは女性が一家の大黒柱的な存在を担い、子育てから家事、仕事までを力強くこなします。
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一方、こちらは「ホアロー収容所」。かつてフランスが統治していた時代に使われていた収容所跡。現在は博物館として一般公開されています。施設内は当時過酷だったベトナム人囚人の模型や、実際使われていた調度品などが展示されています。また外周りの庭には囚人が脱出するときに堀ったトンネルも見ることができます。
ベトナムといえば、どうしてもベトナム戦争やホーチミン氏が印象に残りますが、フランス統治時代は実に100年近くも続いていて、いまでも町中でその名残をうかがうことができます。プチパリと呼ばれるベトナムも光と影の部分があることを知っておくと、より歴史散策に深みがでてくるかと思います。
[local, 602]
3日目:夜は「水上人形劇」を楽しもう
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夜はホアンキエム湖の傍で毎日開催される水上人形劇を鑑賞しましょう。1000年の歴史を誇るこちらは、現在ではホーチミンやダナンといった主要都市でも見ることができますが、もともとはここ北部が発祥。小さな水上人形たちが観客にベトナムに古くから伝わる伝説や神話、習慣を教えてくれます。
一日複数回の公演となるので、時間を作って一度鑑賞してみてください。また、水上人形劇の他には旧市街の夜の散歩もおすすめ。最後の夜を心行くまで満喫していってください。
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4日目:早朝に帰国
最終日は早朝に帰国することになります。午前中の飛行機に乗れば、夕方には日本に帰ることができるので、しっかりと休んで次の日から仕事に復帰しましょう!
御覧のように、週末三連休と1日有給休暇をつければベトナム旅行は十分可能。最低でも2日間はゆっくりと観光することができるので、日ごろ溜まったストレスや悩みもベトナムで開放して、リフレッシュしてみるのはいかがでしょうか。
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