日本から約4300km離れているカンボジア(正式名称:カンボジア王国)は、東南アジア諸国の一翼。ベトナムとタイに挟まれていて、日本人にとっては資本主義を排除し、国民を虐殺したポルポト政権が歴史で知っているところ。10年ほど前までカンボジアと言えば、単独で旅行する人は少なく、ベトナムやタイ、マレーシアなどと一緒に周遊する第三国として認知されていました。しかし、現在はガイドブックを見れば単独で一冊の本が出ているように、ここ数年でプノンペンとシェムリアップが観光都市として著しい発展を遂げました。
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そこで、今回はカンボジアに入国する方法をご紹介したいと思います。
2017年3月時点で日本からの直行便は無し
2017年3月時点で日本からカンボジア行きの直行便はありません。それゆえ、カンボジアに行くためには第三国を経由する必要があります。カンボジアを経由する飛行機は多く、韓国、マレーシア、ベトナム、シンガポール、タイなどがあります。ただ経由するだけだともったいないと感じている人は、2か国周遊の旅もいいでしょう。
カンボジアに行く2つの方法
空路で行く方法
まずオーソドックスなのが日本から飛行機で行く方法ですね。多くの旅行者はこちらに該当することかと思います。上述したように、直行便はありませんのでどこかで経由する必要があります。一番の定番どころはベトナムのホーチミンかタイのバンコク。いずれも隣国となりますし、両都市ともアジアを代表する観光エリアとなります。1~2泊こちらの都市を観光したのち、カンボジア行きの飛行機に乗るのもいいかと思います。
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陸路で行く方法
陸路で国境を越えると聞くと、かなり難易度が高いのでは?と考える人も多いかと思いますが実際そんなことはありません。おすすめなのはベトナムのホーチミンから国境を渡る方法で、この方法だとホーチミンの中心からバスでたったの2時間で国境に行くことができます。南部のモクバイ国境からさらにバスで行くこと約3時間でプノンペン、さらに5~6時間でシェムリアップに行くことができます。少々長旅となるので、プノンペンで一泊するのがいいでしょう。
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どちらも必要なビザ(査証)の取得
2017年3月時点では、日本のパスポート保有者はカンボジアへ観光目的で入国する際に、必ずビザ(査証)を取得する必要があります。ビザを取得するためには、下記の書類が必要となります。
1、残存有効期限6か月以上(入国日から)のパスポート
2、証明写真(通常は35mm×45mmもしくは4×6)
3、ビザ申請書
上記3つに手数料の30ドルを払ってビザを受け取ることができます。また、それとは別に他の外国へ入国するときと同じように税関申告書や出入国カードも必要です。
また、陸路で入国する際は証明写真は不要となります。ビザ申請書は自分で書くのが困難と思った方は、近くのカンボジア人に代理で書いてもらうこともできます(1ドル)。
空路も陸路もネックは時間がかかること
海外旅行先ではカンボジアだけではなく、どこでも同じなのですが、「出国は簡単だけど、入国が難しい」ことが挙げられます。特にビザが必要な国は、申請に手間取ることが多々あります。空路ではビザカウンター、陸路では入国審査で必ず時間をある程度かかります。ハイシーズンの週末は特に混雑しているので30分~1時間程度待たされることもよくあります。
日本からビザ申請する2つの方法
空港で待たされたくないという方は、日本で事前にビザを申請することができます。申請方法は以下2つの方法があります。
大使館の窓口もしくは郵送にて申請
こちらはオーソドックスな方法です。窓口では本人ではなく代表者や代理人でも申請が可能。申請用紙はダウンロードできますので、プリントアウトして記入してください。それに証明写真(35mm×45mm)とパスポートの原本とコピーを併せて窓口に持っていきましょう。
郵送する場合は現金書留にて郵送。返送宛先メモを記したものと上記書類、申請料金の現金を入れて送ってください。一応平日に申請書が受理されてから1営業日にビザはできますが、郵送の時間を含めたら手元に届いてほしい一週間から10日前までに申請してください。
申請用紙ダウンロード:http://www.cambodianembassy.jp/web2/?page_id=424
ネットで申請
ネットで申請する場合は、カンボジアの外務国際協力省という外務省に相当する省の公式ホームページにてe-Visaというページからオンラインで申請することができます。ただし、「申請したのに返事がない」といったトラブルは自力で省に問い合わせて解決するしかありませんので、あまりおすすめの方法ではないかもしれません。
公式ホームページ:http://www.cambodianembassy.jp/web2/?page_id=424
以上のことから、ビザの取得で最も簡単なのは空路で現地空港内で取得するか、陸路で国境を越えるかのどちらかと言えます。
ただ最近はビザの取得代行も安く請け負ってくれる旅行会社も多くなってきたので、旅慣れない方や心配な方は代行してもらい、事前にビザを取得するのも有効な手段となります。
観光に際する入国に神経質になる必要はない
今回は入国する方法をご紹介しましたが、上述したように、注意点はビザくらいのもの。また、観光で入国する分にはそれほど神経質になることもないでしょう。ただし、パスポートの有効期限だけは必ずチェックするようにしてくださいね。
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