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海の町ブンタウ観光で押さえておきたい名物はこれ!

ブンタウはホーチミンから高速船もしくはバスで約2時間の旅路で行ける海の町です。ホーチミンに暮らす人たちにとっては、週末に気軽に行けるビーチエリアとして人気ですが、近年は日系旅行会社を中心に日帰り観光のツアーが催行するようになり、徐々にではありますが旅行者の間にも認知されるようになってきました。

今回紹介するのはブンタウの名物料理。海の町といえばシーフードが鉄板ですが、実はブンタウにはそれ以外にも押さえておきたい食べ物がいくつかあります。日帰りで行かれる方は、時間がそれほどないので食べ逃しのないよう、こちらで紹介する食べ物をメモしておきましょう!

名物1:シーフードはやはり欠かせない

IMG_1234.jpg大振りのカニ。キロ25~40万ドン程度

まずはシーフード。これは間違いありませんね。超がつく遠浅のブンタウの海では、カニやエビがたくさん獲れますし、南シナ海沖の魚介はどれも美味。ちなみに、日本では県の一部で天然記念物に指定されているカブトガニですが、ブンタウでは普通に市場で買って食べることができます。びっくりですね。

シーフードを食べられる場所は、小綺麗なレストランから食堂、屋台まで多彩。日帰りの場合はレストランもしくは食堂がいいでしょう。食堂はホアンホアタム通りやトゥイヴァン通りといった観光客が行き交う中心市街地にもありますし、海沿いのチャンフー通りには十近い海鮮食堂が並ぶエリアがあり、傍に広がる海を眺めながら食事をとることもできます。

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IMG_1328.jpg海鮮食堂の様子。ざるには生きた魚介が入っている

海鮮食堂ではこのように生きた魚介をざるやたらいに活けているのが普通。指さしで注文できます。値段は時価なので、都度聞く必要があります。もし相手が英語が通じない場合は、何グラム欲しいというのではなく、何個欲しいというといいでしょう。そうすれば量りに乗せて重さを計り、値段を電卓で打ってくれます。

注意点は「必ず値段を聞くこと」。特にエビやカニは値段が高いので、人数と食べる量によっては数万円することもあります。

IMG_1260.jpg貝はベトナム料理として押さえておこう

ベトナムのシーフードといえば、必ず食べてほしいのが『貝』です。日本では貝だけを食べる習慣はあまりありませんよね。しかし、ベトナムでは全国どこでも貝食堂があります。特に女性が好んで食べ、調理法もさまざま。写真上のこちらはタマリンドで炒めたもの。それ以外にもココナッツミルクで炒めたり、油ネギ、フライドガーリックなどと併せて料理します。貝の種類によって調理方法は異なるので、お店側にお任せするのがいいでしょう。

名物2:有名レストランもある「バインコッ(Banh Khot)」

IMG_1335.jpg店によって味が異なるのが特徴

こちらはバインコッ(Banh Khot)。ブンタウ以外でもニャチャンなど海の町で名物として扱われていますが、ホーチミン人にとってはブンタウのバインコッが一押し。筆者の自宅近くにもバインコッの専門食堂があるのですが、店主はやはりブンタウ出身の方です。

ブンタウの市街地や海沿いの食堂にはいたるところにバインコッの食堂を見ることができますし、外国人が行くようなレストランにも決まってメニューに置いてありますので、それほど食べるに苦労することはないでしょう。

IMG_1302.jpg半円で焼く。油を多量に使っているのが難点か......

バインコッとは、円形のくぼみの鉄板に生地を入れて多量の油で焼き、その上にむきエビを添えた料理。日本人の間では、ベトナム風たこ焼きとして紹介されています。具はエビが定番ですが、豚肉やホタルイカなど店によって特色があります。また、生地の食感も店によって異なるため、二度、三度食べたくらいでは飽きることはありません。

食べ方はそのまま口に運んでもいいですし、葉っぱにくるんで食べたり、薄めたヌクマムにつけて食べるなど幾通りあります。お値段は5個セットで4万ドン程度のところが多く、レストランで食べても6万ドンほどと安いです。これだけではお腹いっぱいにはなりませんので、他のお店も梯子するようにしてください。

IMG_1304.jpg人気のお店は1日中満員となる

バインコッの人気の食堂ともなると、御覧のように大勢の客でにぎわっています。料理を作る従業員のおばちゃんたちは、暑さ対策と油除けで長袖にマスク、帽子を着用。かなり大変そうですね。ベトナム人旅行客が多いブンタウでは、このように人気の食堂はほぼベトナム人で埋め尽くされます。写真には写っていませんが、入口傍にも20人くらいの客が空席を待っています。

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名物3:食べ歩きやホテルで食べるお菓子にこちら!「バイン・ボン・ラン・チュン・ムイ(Banh Bong Lan Trung Muoi)」

IMG_1316.jpg食べやすいミニパンケーキといったところ

バイン・ボン・ラン・チュン・ムイ(Banh Bong Lan Trung Muoi)は現在ではホーチミンの都心でも気軽に買えるお菓子ですが、もともとはブンタウが発祥と言われています。それゆえ、ブンタウの市街地にはこのお菓子の名店がたくさんありますし、ベトナム人旅行者が決まってお土産に買って帰ります。

旅行者が買うならば、ホアンホアタム通りを歩いみてください。通り沿いにあるケーキ屋では決まって売っていますし、カフェでもスイーツを販売しているところでは、このお菓子も扱っているかと思います。

IMG_1327.jpg簡単な作りだが、味は確か

こちらがそのお菓子。パンケーキの上にのっているのは卵の黄身。バターで固めてあるので味は濃厚です。お店によってはチーズも添えているところもあります。ひと箱10個程度入って3万ドン前後が相場。お店によっては大きなパンケーキにして一個2万ドン程度で売っているところもあります。

食べ歩きにも向いていますし、ホテルに持ち帰って食べるのもいいでしょう。賞味期限は表示されていませんが、防腐剤などは入っていないので、もって2~3日といったところ。日本に持ち帰るお土産としては不向きかもしれませんね。

IMG_1307.jpg人気店の盛況振りはすごい

こちらもバインコッと同様人気店にはベトナム人観光客が1日中押し寄せます。写真上のこちらは1箱10個で2万5000ドン、チーズ付きだと3万ドンです。ベトナム人の多くは一人3~10箱程度をお土産に買って帰るようで、いつ見ても飛ぶように売れています。このようなお店の傍には、きまって同じお菓子を売る競合店があるのですが、競合店は閑古鳥が鳴いているようす。ベトナム人の口コミはすごいですね。

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住所:14 Nguyen Truong To St.Vung Tau
連絡先:0938-133-321

ブンタウ名物の奥は深い

今回紹介した中で、バインコッとバイン・ボン・ラン・チュン・ムイは同じ料理であるものの、店によって味が全く異なるのが不思議です。一度食べて首をかしげるような味だったとしても、そこで残念がらずに他のお店で再度食べてみてください。きっと「さっきのは何だったんだ!」と思うくらいの味に出会えることでしょう。ちなみに、日帰り観光の場合は時間が限られているので、ここで紹介したお店にダイレクトで行ってみるのもいいでしょう。ツアーガイドにおすすめのお店を訊くのもありです。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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