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ブイビエンの夜を散歩

ブイビエン通りというと、旅慣れたバックパッカーの人でもピンと来ない方も多いようです。ベトナムのバックパッカー街であるファングーラオは、タイのカオサンに次ぐ大規模の町ですが、「ファングーラオ」やツアー会社が並ぶ「デタム通り」が先行して認知されているのが現状です。

しかし、誤解してほしくないのは、「ファングーラオ最大のメインストリートはブイビエン通り」だということです。そこで、今回は夜のブイビエン通りを紹介したいと思います。

夜の観光がおすすめの理由

IMG_1596.jpg一番幅広い通りもブイビエン

バックパッカー街はどこの国もそうですが、基本盛り上がるのは夜。日中はバックパッカーも観光に出かけているので、通りはあまり人の気配がありません。大体夜の19時以降になると、徐々ににぎわってきます。店は夜遅くまで営業していますが、ピークは22時~24時。それ以降にやっている店はあまり多くありませんし、女性だけの散歩も危険です。

オープンエアのカフェバーで過ごす

IMG_1570.jpg陽気な外国人が夜を楽しむ

ブイビエン通りを歩いていると、御覧のような路上にテーブル席を置いたオープンエアのカフェバーが多く見かけます。料理も食べることができますので、ブイビエンの喧騒を眺めながらここでビールを飲むのはいかがでしょうか。

IMG_6866.jpg欧米人と友達になってみては

また、バックパッカー街の魅力はなんといっても多人種多国籍の外国人旅行者が集うことです。一期一会を大切にしたいと思う旅行者は積極的に輪を広げてきます。席に座ってお酒を楽しんでいると、「乾杯しましょう!」と声をかけてくることもあるでしょう。そんなときは恥ずかしがらずに交流してみてください。きっと忘れられない思い出となるはずです。

ベトナム料理も多国籍料理もレストランで

IMG_6874.jpg店内はベトナムらしさを感じる

ブイビエン通りにはレストランも数十並んでいます。定番のベトナム料理を出すお店もあれば、インド料理、イタリア料理、日本料理といった多国籍料理のレストランもいくつもあります。「ベトナムに来たんだから、ベトナム料理を食べなきゃ!」と考えている旅行者も、ここに来たら固定概念をとっぱらって好きな料理を好きなだけ食べてください。それがブイビエン通りを楽しむコツでもあります。

IMG_6827.jpg新鮮な生牡蠣

例えばレストラン「ファイブオイスター」は新鮮な牡蠣が好評のベトナム料理&シーフードレストランです。いつ来ても外国人客でにぎわっている人気店。ベトナムの伝統の建築様式で建てられ、フロア内も伝統の曲が流れています。そんな雰囲気ある屋内で食べるのもいいですし、屋上のルーフトップ席で、ブイビエン通りを見下ろす時間も捨てがたいものです。

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路上で60円ビールを飲む

IMG_1576.jpg歩道はすべて椅子で埋め尽くされる

歩道は御覧のようにプラスティックの椅子と人で埋まり、みなさんビールを傾けて楽しんでいます。ビールの定番は333、もしくはビアホイ(生ビール)。最近は値上がりしてきましたが、まだまだ世界で一番安いビールとして人気。地場ビールの333は1万2000ドン。日本円に換算すると実に60円と格安です。

また、近くには必ずイカのスルメや焼き鳥、貝などを売る屋台が出ますので、買った料理もここで食べることができます。お腹を壊す危険性もないわけではないですが、気にしていたら旅は楽しめません。きちんと火が通っているかの確認は必要ですが、過度に気にする必要はないかと思います。

夜のネオンに釣られた先は......

IMG_1563.jpgこの手のちょっと怪しいバーはタイにもよく見かける

ブイビエン通りを歩いていると、ピンクや紫のネオン看板を発見することができます。大抵は「BAR」と表記されています。この手のバーは日本で言うガールズバーとスポーツバーのどちらかです。

ガールズバーは女性と一緒にお酒を飲むことができます。もちろん女性を必要としなけらば、一人で飲むこともできますし、友人や恋人との時間を楽しむこともできます。また、多くの店では店内にビリヤードやダーツなどがあるので、そちらを楽しむこともできます。

スポーツバーでは大型スクリーンに映し出されたサッカーやアメフトなどを鑑賞することができます。2015年に行われたボクシングのメイウェザーとパッキャオ戦では店から人が溢れるほどのにぎわいでした。

お土産を買う

IMG_1528.jpgベトナム絵画。若手の作家が多いようです

日中は暑いので、冷房の効いていないお店では満足いくショッピングができませんね。夜はホーチミンも気温が下がるので、この時間に雑貨店を歩くのもおすすめです。ブイビエン通りでは、いわゆる老舗の店が多く、ドンコイ通りにあるようなこ洒落た雑貨と比べると少し変わったお土産品を見かけます。

例えば若手の画家が描いた絵画。依頼すれば、自分の肖像画を描いてもらうことも可能です。そのほかにはベトナム戦争時に米軍が落としていった軍帽。マッチのように擦って火をつけるオイルライターなどなど。女性向けのお土産ではシルクスカーフや既製品のアオザイなどがおすすめどころ。ドンコイ通りよりも安く買うことができます。

スパ&マッサージで癒される

IMG_1744.jpgベトナムではスパとマッサージの区別はあまりない

ブイビエン通りにはスパ&マッサージもたくさんあります。料金はチップ別で1000円程度。ただし、技術はそれほど高くないため、おすすめはフットマッ サージの方です。こちらであれば、安いところは600円程度で楽しめます。周辺散策して歩き疲れたときに立ち寄るのがいいでしょう。

魅惑のブイビエン通り

ブイビエン通りはベンタイン市場から歩いて10分程度で行くことができます。ドンコイエリアのホテルに滞在している方は、タクシーで5分程度で着きます。ホーチミンの中心市街地にあるので、旅行者が気軽に行ける点においてはタイのカオサンよりも魅力的です。是非ホーチミンの夜をブイビエン通りで過ごしてみてください。

[local, 95, 338, 388]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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