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ホーチミンに高島屋がオープン!

2016年7月30日に、ベトナム初となる日系百貨店高島屋がオープンしました。地下2階、地上3階の計5フロアには高島屋とそれ以外のテナント合計210のお店で構成されていて、オープン初日から満員御礼。週末には子供連れのファミリーでにぎわい、その雰囲気はベトナム独特のもの。日本の高島屋に愛着がある方、そうでない方もベトナムの高島屋に足を運んでみてください。

アクセス

IMG_8493.jpg高島屋の文字がホーチミンに輝く

場所はホーチミンの1区中心。抜群の観光エリアです。市民劇場からベンタイン市場まで行く道中のお土産通りであるレロイ通り沿いにあり、市民劇場から徒歩3分程度、ベンタイン市場から徒歩5分程度です。

この建物は高島屋という独立百貨店ではなく、「サイゴンタワー」という高層ビルのテナントとして高島屋が入っているイメージ。しかし、テナントの中心として幅をしめ、入口にはしっかりと高島屋の文字が刻まれています。

[local, 337]

ブランド店がひしめく店内

IMG_1800.jpg吹き抜けのフロア内

1階入り口正面は化粧品売り場。その奥にはベトナムの高級カフェのルナムカフェやそのほかカフェテラスが入っています。日本のように仕切りがなくオープン席というのはベトナムの十八番であり文化のようなもの。

また、他のショッピングセンターの例にもれず、フロアは天井吹き抜け。ロの字の構成になっているので、歩くだけで一周できてすべての店を見て回ることができます。清潔かつ大変お洒落です。

IMG_8495.jpg1階化粧品売り場

化粧品売り場内の様子。資生堂、コーセー、シスレイ、エスティ―ローダーなど世界に名高い高級ブランドが並んでいます。まだオープンしたばかりのときは、商品を買うとサンプルやお土産品もたくさんくれました。

他のショッピングセンターにも化粧品エリアはありますが、こちらは規模が大きいほか、どこのお店もスタッフがとても丁寧&親切です。これも高島屋ならではでしょうか。

高島屋の会員カードに行列が

IMG_1796.jpgすごい人だかり

こちらは高島屋の会員カードを求める行列。本当に使うか否かはさておき、すごい行列です。会員カードやポイントカードの類はここ数年でベトナムでもだいぶ浸透してきました。最近ではショッピングセンターはもちろん、カフェやコンビニなどでも決まってポイント蓄積型の会員カードが配布されます。これも日本文化が一役買っていそうですね。

日本にはない店もたくさん

IMG_1789.jpg日本には未進出

こちらはカナダ生まれのブランド「アルド」。シューズブランドでsが、現在はバッグや財布など服飾雑貨も多く扱うようになりました。日本にはまだ進出しておらず、欧米をメインに展開していますが、ここ高島屋にもテナントで入っています。

他にもベトナム系や欧米系のカジュアルブランド、ファストファッションブランドなど、日本には店舗がないお店がたくさんありますので、ファッション好きの男性女性は一回りしてみるといいでしょう。カジュアルブランドは日本円で1万~2万円で買えるものがほとんどです。

IMG_1798.jpgエスプレッソマシーン

ベトナムはコーヒー生産高世界2位というのをご存じだったでしょうか。もともとベトナムではロブスタ種が主だったため、渋みが強くあまり外国人には受け入れられていませんでした。しかし、最近はコーヒー豆栽培の品質が上がり、ロブスタ種でも品質がよかったり、アラビカ種の栽培や配合豆の技術も向上してきました。

どこのカフェに行っても必ずコーヒーの品揃えは豊富のベトナムのカフェ。近年はコーヒーの淹れ方にもこだわるようになってきて、富裕層を中心にコーヒーメーカーやエスプレッソマシーンを自宅に置く家庭も多くなってきました。

ベトナムと日本がコラボしたデパ地下はこうなる!

IMG_8503.jpg週末は大勢の現地人でにぎわう

いままでベトナムのショッピングセンターの地下街は決まってカフェスペースとレストラン街でした。高島屋はレストランは上階3階に入っていて、地下ではデパ地下のような小さなお店から和菓子屋などが並んでいます。雰囲気は確かに日本のデパ地下ですが、やはりここはベトナム。客がベトナム人が圧倒的に多い以上、まさにカオスの光景。

IMG_8498.jpg和菓子コーナーは広々と設けられている

ビジネスでベトナムに来る出張者は、いつも会社のベトナム人従業員へのお土産に頭をひねっている様子。それも今日で終わりにできます。地下街には御覧のような日本の和を象徴する食器や和菓子といったお土産アイテムが充実。日本人ビジネスマンは手土産にこれを買っていけば、従業員や取引先の顧客にも喜ばれることでしょう。

IMG_8505.jpgアナゴの寿司。ベトナムでは寿司は大人気だが、あまりアナゴは見ない

日本を象徴する寿司屋をはじめ、ラーメン、うどん、カレーなどの専門店が小さなブースを設けて店を開いています。値段はいずれもデパート価格で高いですが、日本人が経営しているので味はどれも本物。

また、在住日本人に好評なのがヤマザキパンです。日本のパン業界最大手がベトナムに初進出しました。ベトナムはもともとパン文化があり、朝食のバインミー(フランスパンのサンドウィッチ)も然り、ステーキにはご飯ではなくパンを食べるほど。しかし、日本人がおいしいと思えるパンはなく、外資系を含めても納得する味に出会えないのが悩みの種でした。しかし、在住者の舌もうならせるヤマザキパンは、ベトナム人にとっても注目の的。次々にパンが売り切れていきます。

旅行者にとっても期待できる高島屋

IMG_1792.jpg洋服から下着、子供服もなんでも揃う服飾エリア

ホーチミン市内にはパークソン、ダイヤモンドプラザといった百貨店や、ビンコムセンターのようなショッピングセンターが点在しています。これらもすべて旅行者にとっても観光スポットの一つとしておすすめできます。ベトナムの百貨店&ショッピングセンターは、半日から1日過ごせるようにすべてが整っているのが特徴。ベトナムらしさはあまりありませんが、日本にはないお洒落アイテムを見つけるには最適なスポットとなります。

<DATA>

名称:サイゴンセンター(高島屋)
住所:65 Le Loi St. Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間:9:30~21:30

[local, 451]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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