日本とベトナムの架け橋となる日越交流イベント。以前ご紹介したジャパンフェスティバルもそのうちの一つでした。ベトナム国内では、こういった友好をはかるイベントが定期的に開催されます。ホーチミン市内では9月23日公園や、今回の開催場所であるジェムセンターなどで行われます。
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今回は、昨年に続きベトナム人に大好評だった「Feel Japan 2016」をご紹介します。
場所はジェムセンター
小さなイベント会場を持つジェム(GEM)センターが今回の開催場所。フィールジャパンは昨年から始まり、今年で2回目。ベトナムでは、人気となったイベントは毎年、もしくは隔年開催になることが多く、2年連続で開催したということは、昨年は大盛況で終えたということですね。
ジェムセンターはレーユアン通りを動植物公園方面に進み、突き当り(同園)を左に曲がり、さらに進んだ右手にある近代的な施設。イベント会場やカフェ、ダイニングレストランなどが併設しています。
日本のリアルな文化をベトナム人に知ってもらうイベント
主催は日本の文化をベトナム人に紹介する「Kilala(きらら)」の本の出版社とソンハンツーリスト(ベトナム系旅行会社)。「ベトナム人に日本の本当の文化を知ってほしい」というのが、当イベントのコンセプト。当日は約50のブースが並び、旅行会社や各種メーカーが自社商品をPRしたり、フードエリアでは寿司や和菓子、抹茶など日本食を販売する店も出店していました。
衣装の試着にベトナム人女性は大喜び
ブースのベトナム人スタッフの多くは浴衣を着て日本文化をアピールしてくれています。また、来場の参加客も浴衣の試着をして記念撮影をすることもできます。ベトナムと言えばアオザイが伝統の服。ゆったりとした上衣と下衣は清楚のイメージがあり、日本の着物とはまた違った趣があります。
しかし、そのベトナム人女性も多くが「着物の方がきれい」と言ってくれます。日本人の着る浴衣と着物はすでに多くのベトナム人に認知されているようでした。
ベトナム人に人気度No.1キャラクター「ハローキティ」
サンリオのキャラクター「ハローキティ」は、ベトナムでも抜群の知名度を誇り、知らない人はいないほどです。小さなお子さんから女子学生に特に人気で、駐在員が日本に一時帰国する際は、決まって従業員に「キティちゃんグッズを買ってきて」と念を押されるとのこと。
そんなハローキティは今回フィールジャパンで大活躍。着物、忍者、キティと日本のシンボルの仲間入りを果たしております。
ハローキティのグッズを扱うブースも出店されていて、いずれも大繁盛していました。ハローキティのグッズはベトナムにも多数ありますが、その多くは無許可の偽物。「本物のキティちゃんグッズを買うために来ました」という参加者もいました。
旅行会社やメーカーも続々と日本をPR
2015年エアラインレイティングス社が発表した「世界の優良の航空会社ランキング」で、堂々の9位にランクインした全日空(ANA)
。フィールジャパンでも広いブースを構えて日本をPRしてくれていました。
ベトナム発の日本行きで人気なのは北海道。雪を見たことがないというベトナム人がほとんどで、また女性は花が好き。北海道の大草原の光景に感動している様子です。次いで京都、大阪、東京、信州など。
ベトナム発日本旅行のツアー代金は5日間程度でおよそ20万円から30万円ほど。対してベトナム人の一人当たりのGDPは20万円ちょっと。特に若い方は月の給料が5万円未満がざらなので、旅行資金を溜めるのはかなり厳しいです。ゆえに、いまのところ日本旅行ができるベトナム人は高所得者層に限るようです。
日本の旅行PRの他には化粧品や家電製品の紹介なども多数見受けられました。日本の家電はベトナムでも販売されていますが、値段が高い上にかなり古い型しか見当たりません。例えば炊飯器だと、日本ではいまでは赤外線は当たり前の機能で、さらに上には圧力釜がありますが、ベトナムではまだ赤外線するほとんどの炊飯器にはありません。といだお米を入れてボタンを押すだけが普通で、タイマーもありません。
日本で売っている家電製品は、ベトナム人にとってはすべてが最先端。みなさん興味津々の様子で最新家電を見学していました。
日本とベトナムの友好を願って
フィールジャパンは比較的小規模のイベントにも関わらず、大変多くのベトナム人でにぎわい大成功を収めました。そのほかにも日越のイベントはたくさんありますので、こちらでも紹介していきたいと思います。最新の親日調査で親日度80%以上というアジアトップクラスのベトナム。そんなベトナムを知りに、みなさんもベトナム旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
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