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ベトナム・フーコック島の穴場レジャー!夜のイカ釣り体験

フーコック島の夜といえば、ナイトマーケットが一番のお楽しみスポット。しかし、今回はちょっと変わったナイトスポットを紹介したいと思います。それは「イカ釣り体験」。まだ外国人には認知度がなく、ベトナム人旅行客御用達のツアーとなります。

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実はベトナムは釣りスポットが豊富

ベトナムは、池や川、海など水域が非常に多く、フーコック島からは遠く離れたホーチミン方面など様々な地域で、釣りを楽しむことができる場所がたくさんあります。そんな数々の釣りスポットの中でも、きれいな海を見ながら、熱帯ならではの魚やイカ釣りを楽しめるのがフーコック島。竿やルアーの貸し出しをしてくれるお店も多く、釣りが趣味でなくても気軽に楽しむことができ、ナイトマーケットやシュノーケリングと並ぶほどの人気があります。

ツアーの参加方法と価格

イカ釣り体験はツアーに申し込む必要があります。ユーンドン市内のツアーデスクやホテルでは、まず間違いなく取り扱っていますので、ご安心ください。ツアー会社は何社かありますが、いずれも内容は同じです。料金もほとんど差はなく、だいたい15ドル程度。1700円程度で一夜を楽しく過ごせるのであれば、安いものです。また、ツアーが終わる時間は22時前なので、それからナイトマーケットやナイトバーに繰り出してもいいですし、シャトルカーでホテルまでおくってもらうことも可能です。

ベトナムで最も美しいサンセット

船は意外と大きい船は意外と大きい

ツアーの待ち合わせ場所はユーンドン市の中心で、ナイトマーケットから徒歩5分圏内です。漁船が多数停泊している港があり、その一つに乗り込みます。船は意外と大きいですが、航海中は少々揺れます。出航時間はツアー会社によって異なりますが、およそ17時30分〜18時30分開始となります。食事は船上でとることができますが、ミーサオ(インスタント麺の焼きそば)やお粥など大したものはでないので、ここではあまり食べずに帰りにレストランやナイトマーケットで食事を取るのがおすすめです。

デッキチェアでゆったりできるデッキチェアでゆったりできる

船が出航したら、甲板に上がってしばしゆっくりとしましょう。参加者分のデッキチェアが並んでいますので、お好きな場所を陣取ってください。ちょうど日没前の出航なので、夕暮れのサンセットを眺めることができます。

徐々に薄闇がかってきて、夜の海にどっぷりと浸かる徐々に薄闇がかってきて、夜の海にどっぷりと浸かる

同時刻には、他のツアー船も出航しています。また、石山殿の横を通るので、観光客がこちらに向かって手を振ってくれることも。ツアー船はライトアップされ、船内も明るく間接照明が照らします。約15分から20分ほど船は沖を走り、ホタルイカの生息スポットまで行きます。

フーコック島の夕暮れフーコック島の夕暮れ

空も海も紫色に染まるフーコック島の幻想的な夕暮れ。水平線付近は濃い紫で、そこからグラデーションを描くように幾重の紫が風景を作ります。フーコック島のサンセットは、ベトナムで最も美しいといわれています。タイランド湾に沈む綺麗な日没を鑑賞できるのは、フーコック島だけです。

ガイドの説明にしっかりと耳を傾けよう

甲板で説明。デッキチェアで寝そべりながら拝聴を甲板で説明。デッキチェアで寝そべりながら拝聴を

ポイントが近くなると、ツアーガイドによるイカ釣りの説明があります。参加者のほとんどはベトナム人なので、基本はベトナム語で説明します。ただし、必要なところは要所要所で英語で説明してくれます。とはいっても、使うのは釣り竿ではなく糸釣りです。糸の先端にルアーがついていて、餌はなく針のみ。数メートル垂らして、ルアーが生きるように上下に揺らすだけですので、誰でも簡単にできます。

一人一つ配られる。どれも同じなので差はない一人一つ配られる。どれも同じなので差はない

ウニを食べられるかも

ツアーによっては、ウニのサービスがあります。ウニは港町の人しか食べませんので、ベトナム人にとってはあまり馴染みがありません。ナイトマーケットでも同じものを食べることができますが、船上で頼むと半額くらいの値段で食べることができます。注文したい場合は、個数と食べ方をガイドにお伝えください。もちろん生でも食べることができます。

ホタルイカ釣り体験

女性の参加者も多い女性の参加者も多い

日本でもそうかもしれませんが、ベトナムでは釣りは男のロマン。女性が釣りをしている光景はほとんどみません。しかし、本音はちょっと興味があるようですね。ツアーの参加者は女性と男性が半分半分。ちょっと意外でした。

渡された釣り具で巻いてある糸をほどき、ゆっくりと糸を海に垂らします。ホタルイカは光に集まりますので、釣り竿のように遠くへ飛ばす必要はありません。真下に垂らしましょう。海はそれほど深くないので、糸をほどき続けていると海底についてしまいます。それではイカは釣れませんので、糸を引っ張ったり緩めたりして、ルアーを生きているようにしむけましょう。

子供から大人まで楽しんでいるよう子供から大人まで楽しんでいるよう

船内は自由に行動できるので、場所を変えることもできます。ただし、あまり場所を変えても効果はないかと思うので、一点に集中してみてはいかがでしょうか。約1時間程度楽しんだら、注文したウニと食事が運ばれてきます。イカ釣りはこれで終わりとなるので、もっと楽しみたい方は、食事返上で続けることも可能です。筆者が参加したツアーでは、ミーサオ、お粥、海老、スイカが出てきました。

釣れたときの喜びは何物にもかえがたい釣れたときの喜びは何物にもかえがたい

ツアーの参加者は20人程度いましたが、釣れた人は一人、しかも一匹のみです。運がいいと半分以上の参加者が釣れることもあるそうです。しかし、夜の海で糸を垂らして、じっと待つ。異国の風が時折髪を撫でで、潮の香りが鼻腔をくすぐる。たとえ釣れなくとも、心は満足することができます。
フーコック旅行のおすすめナイトツアーです。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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