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恋人と行きたいロマンティックエリア「ダラット」

ダラットはベトナム中南部に位置する、標高1400mの山の麓に広がる町です。もともとは少数民族が多く暮らす未開拓地域でしたが、フランス統治時代の19世紀に、フランス軍が避暑地として開拓したのが、現在のダラット町のはじまりです。

ダラットはベトナム人にとっては、新婚旅行先の定番の旅先。近年は海外旅行をする新婚夫婦も増えてきましたが、依然としてダラットは多くのカップルに支持されています。近年は観光資源を活かしてインフラも整ってきて、ロシア人をはじめとする外国人旅行客の姿も多く見かけるようになりました。今回はそんなダラットの概要をご紹介します。

アクセス

CIMG2560.JPG寝台バスの乗り心地は申し分ない

ダラットまでは、ホーチミン市内からバスで行くことができます。所要時間は6時間から7時間。「ちょっと長すぎない?」と心配される方もいるかと思いますが、ご安心ください。ツアーバスを手配すれば、寝台バスで行くことができます。車内は空調完備、ミネラルウオーター配布のほか、途中トイレ休憩が2回くらいあります。実際はひと眠りすればあっという間に到着します。

ツアーバスの手配は、1区のデタム通り沿いにあるツアーデスクで申し込むことができます。「フンチャンバス」というツアーバス会社のオフィスもあるので、ここで直接チケットを購入することもできます。

観光の移動手段はバイクがメイン

ダラットは山の麓にある町なので、町中には至るところに傾斜が強い坂があります。徒歩やレンタル自転車では、滞在ホテルの周辺しか散策できませんので、ホテルでバイクを借りるのがおすすめです。タクシーでも可能ですが、郊外スポットに行くとなると往復料金がかなりかかります。

セーター、ジャンパー、長そでは必須

ダラットの朝晩はかなり冷え込みます。「ベトナムだから」と高を括っていると、間違いなく痛い目に遭います。特にダラット旅行のお楽しみの一つ、ナイトマーケットを楽しみにしている方は、セーターやジャンパー、最低でも長そでは必須です。風邪をひいては元も子もないので、事前準備はしっかりと。

ロマンティックな町「ダラット」

IMG_7046.JPG遠くからでも尖塔をうかがえる

ダラットがベトナム人のカップルに愛される理由。それは、町全体がどことなくロマンティックな雰囲気に包まれているからでしょう。標高が高いため、南国の気候は当てはまらなく、日中でも比較的過ごしやすい気温となります。

聳え立つ尖塔に向かうと、ミサを告げる鐘が響き渡り、白いアオザイ衣装を来た学生が学校の校舎から飛び出してくる。町の中央に広がるスアンフーン湖沿いにはオープンカフェがいくつも並び、午後のひとときを過ごすことができます。

タンデムに乗って恋人と愛を育む

IMG_6081.JPG多少ベタな気もするが、乗ってしまえば楽しめる

ダラットの中心市街地には、前後二つのサドルとペダルがついている二人乗り自転車「タンデム」のレンタル店をいくつも見かけることができます。遠くまでは行けませんが、ダラット市場やスアンフーン湖の周辺散策程度ならこちらの方がバイクより楽しめます。1日レンタルしても500円程度です。

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食を楽しむ

IMG_5799.JPGベトナム人の間では、ダラットの料理も人気がある

高原地帯のダラットでは、ホーチミンやハノイで食べられる料理とは少し異なります。まず、メインとなる肉料理はうさぎ、いのしし、シカ肉がポプュラー。そして、ダラット産の新鮮な野菜は、ベトナム国内では品質が高いとブランド価値があります。アーティチョークやイチゴが名物で、屋台グルメのバン・チャン・ヌンの発祥の地ともいわれています。

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お洒落カフェ巡り

IMG_6770.JPG湖の湖畔に建つブルーウォーターレストラン

ダラット観光の方法は人それぞれ。ガイドブックに載っている観光名称を巡るのもよし、カフェ巡りやショッピングなど自分好みの観光プランを練るのもおすすめです。

ダラット市場の周辺にはお洒落なカフェが並んでいますので、ここで恋人、友人とゆっくりとした時間をおくるのもいいでしょう。慌ただしい日本の社会を忘れて、少しの間、ダラットの自然に癒されてください。

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ダラット市場周辺は絶対に見逃せない観光スポット!

IMG_5995.JPGダラット市場は町の中心部にある

町の中心にあるダラット市場は、旅の拠点としての役割だけではなく、旅行客にとって欠かせない観光エリアです。ダラット市場は大型の屋内市場で、日用雑貨から食品まで揃っています。ドライフルーツやワイン、グミ、ジャム、アーティチョークティーなどは旅行者向けのお土産として人気があるダラットの名物です。ここで手に入れておきましょう。

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お楽しみは夜?

日が暮れてくると、徐々にダラット市場周辺に屋台が建ちます。市場前はロータリーとなっていて、この周辺からスアンフーン湖に向かう道沿いに至るまで、びっしりとお店が並びます。このナイトマーケットは毎夜開催されますので、食事はここでとるのもおすすめです。

IMG_6178.JPG串焼きや鍋、麺、貝料理がメインに並ぶ

ナイトマーケットに並ぶ店で長そでやセーターといった衣類を購入するのもあり。値段交渉は必須ですが、ホーチミンやハノイのような外国人でごった返している町ではないので、ぼったくられることもまずありません。

ここで屋台料理を食べるつもりの方は、いろいろなお店で少量を購入して、食べ歩きしてください。くれぐれも麺料理一杯でお腹を満たさないように。

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恋人と訪れたいスポットが盛りだくさん

IMG_5903.JPG写真は愛の盆地と呼ばれる場所にて撮影

ダラットに点在する観光名所を見てみても、「愛一色」です。歩いているだけではにかんでしまう観光スポットがいくつもありますので、恋人と来た方は、是非足を運んでみてください。

ダラット市ガーデン

DSCN9029.JPGフラワーフェスティバルの開催地でもある

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クレイジーハウス

IMG_7059_R.JPG魔女の森のよう。実は宿泊もできる

ダラット駅

IMG_6287.JPGフランス統治時代に作られた

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ランビアン山

IMG_6646.JPGランビアン伝説発祥の山

少数民族との交流

IMG_6671.JPGランビアン伝説を語り継ぐコホー族

ダラットの郊外にはランビアン山があります。このランビアン山の周辺にはコホー族が暮らしています。ベトナムには53の少数民族が全国で暮らしていると言われています。みなさんの認識するベトナム人は、「キン族」と呼ばれる、いわゆるベトナム人。人口のおよそ85%を占めます。

ここで暮らすコホー族は、独自の言語と文化、習慣を持っていますが、ランビアン山の麓で手織りの刺繍雑貨を売っているコホー族の人々はベトナム語が堪能。少数民族の民芸品を彼らから直接買う機会などそうそうありませんので、是非お土産に手に入れてください。

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ダラット旅行をおすすめする旅行者

IMG_5957.JPG素朴な町並みが続く

今回ご紹介した通り、ダラットのキーワードは「愛」。カップル、新婚夫婦、小さなお子さん連れのファミリーの旅行者がおすすめのエリアです。ダラット市内では、オプショナルツアーはほとんどありませんので、ご自身で名所巡りをすることになります。地図を片手に個人旅行を楽しんでください。

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著者プロフィール

著者写真

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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