これから10連休のゴールデンウィーク、そしてお盆といった大型連休の季節となりますが、すでに海外渡航先はお決まりでしょうか。学生なら最後のひと夏を、と夏期休講を利用して1か月ほど海外で暮らす人も多いようです。そんな中、渡航先として近年人気の国にベトナムが挙げられます。重犯罪が少なく、治安は比較的よく、さらに物価も安くて親日国家という点が日本人に支持されています。
そこで、今回はベトナムに中期滞在される方に、覚えておいてほしい現地の生活術をご案内いたします。
日本人町を滞在の拠点にする
日本にも新大久保の韓国人街、横浜中華街などがあるように、世界各国の主要都市には決まって日本人町があります。ハノイであればリンラン地区やハイバーチュン区。ホーチミンであればレタントン通りに日本人町が形成されていて、そこには多くの日本人駐在員や現地採用者、留学生が暮らしています。
「せっかく海外に来たんだから、日本との関わりは必要ない」と思うかもしれませんが、実際住んでみると、やはり日本食や日本人との繋がりが恋しくなるものです。日本人町には日本食材店、和食レストランなどがありますし、お店の従業員は日本語をしゃべります。日本語の現地フリーペーパーもあります。特に初めての海外中期滞在であれば、知らぬ間に生活のストレスが溜まってきますので、日本人町に身を置くことは、心身を守るためにも重要になってくるはずです。
無理をせず日本食に走るのも大切
ベトナムで生活する上で、おそらく最も費用がかさむのが「食費」です。"物価が安いので生活費はとても安く抑えられる"というのは、あくまでもベトナム水準で生活するということ。しかし、普段日本で暮らしている日本人が一日3食ベトナム料理での生活はほぼ不可能です。しかし日本食は一食500円から1000円程度なので、日本と大して変わりありません。しかし、それをケチってしまうと、心身に負担がかかるきっかけとなります。日本食を欲するようになったら、我慢することなく日本食レストランに駆け込みましょう。
ベトナムではゲストハウスよりもルームフォレントが有効
1週間以上の中期滞在であれば、やはりホテルに泊まると高額になってしまいます。ベトナム滞在者は基本的にルームフォレント(Room For Rent)という賃貸物件を利用します。こちらは一般の戸建ての部屋を間借りするタイプなので、場合によっては大家と同居することになります。家賃相場は300ドル程度。
一方、大家と同居が嫌だ、というのであれば、ミニホテルやゲストハウスに泊まるといいでしょう。ハノイであればハノイ大教会周辺、ホーチミンであればファングーラオにバックパッカー街があり、これらの安ホテルが集まっています。ただし家賃はルームフォレントと変わりありません。混沌としたアジアの町に身を置きたい方は、是非挑戦してみてください。
学校に通い、ベトナム人の友人を作る
ベトナム滞在中の過ごし方の問題となりますが、さすがに毎日ツアーに参加するわけにもいきません。ベトナム人に混じった普通の生活も楽しんでほしいところ。またベトナムで生活する上ではある程度のベトナム語が必要となってきます。ベトナム人の友人を作ると、何かと面倒を見てくれるでしょう。
ベトナム人の友達を作るには、語学大学に行くのが一番の近道。日本語は英語に次ぐ人気を誇る言語なので、多くの学生が日本語を勉強しています。彼らと一緒に日本語とベトナム語を教え合う風景は、ベトナムでは日常。是非これを機会に国際交流を楽しんでいってください。
ベトナムをリスペクトする気持ちが一番大事
ベトナムに関わらず、日本人がアジアの発展途上国に暮らすと、どうしても日々の生活で不満が溜まっていきます。「何で割り込みするの」、「危ないからバイクは歩道を走らないでほしい」、「何でお店のスタッフはこんな失礼なの!」と怒ることもあるでしょう。しかし、ところ変われば文化や習慣、人々の考え方も違うもの。あくまでも外国人は住まわせてもらっている側。ベトナムをリスペクトする気持ちを忘れないことが、より充実した滞在をおくる一番のポイントとなることを覚えておいてください。