ベトナム最新情報ブログ(現地在住ライターによるベトナムの記事)

2017年上半期の気になる観光ニュース

日々目まぐるしく変化を遂げるベトナム。発展途上のベトナムはすべてにおいてまだまだ未熟。だからこそ、逐一リアルタイムの現地情報を収集するのが肝心です。過去に一度ベトナムへ訪れたことがある方も、いまでは町並みやインフラも大分様変わりしているはずです。

そこで、今回は2017年上半期に起こった旅行者に関連する気になるニュースをご紹介したいと思います。

アジアの世界遺産10選にベトナム最大の世界遺産が選出

vietnam-1235918_1280.jpg世界遺産ハロン湾

イギリスで一番人気のトラベルガイドブック「ラフガイド」。日本の地球の歩き方に相当するガイドブックですが、そのラフガイドに公表した「アジアで最も印象的な世界遺産」にベトナムのハロン湾が選出されました。ベトナムのハロン湾は広大な湾内に大小の奇岩と鍾乳洞があり、観光客は客船もしくはボートによってそれらを鑑賞することができます。

181.jpg夕焼けのハロン湾も素敵

ここ数年でハロン湾目当ての日本人旅行客も増えてきて、ハネムーン先に選ぶ方も少なくありません。ハロン湾では豪華客船による宿泊クルージングツアーもあります。辺り一面橙に染まる湖を甲板から眺め、夜に染まる手前の時間で風に吹かれてディナーをとり、早朝は朝霧の中ヨガを体験。そんな幻想的な時間を楽しむことができます。

[local, 390]

より快適な空旅を!タンソンニャット空港拡張計画

DSCN8164.jpgタンソンニャット国際空港

ホーチミンの空の玄関口であるタンソンニャット空港は、現在年間2800万人が利用しているベトナム最大の空港です。しかし、キャパシティーを大幅に超えていることから、かねてから各種手続きの遅延が指摘されていました。そこで、この度タンソンニャット空港の拡張工事案が具体的に決まりました。工事期間は3年間。施工後は4500万人収容可能になるとのことです。

IMG_2312.jpgタンソンニャット空港外観

タンソンニャット空港は現在国内線と国際線が隣接して、徒歩での移動が可能。ベトナムはまだ国内を網羅する電車が走っていないため、他都市へ行く交通手段として空路が有効となります。そのため旅行者の多くが国際線、国内線ともに利用率が高く、また外国人は入国にビザが必要なことから発給窓口も非常に込み合っています。空港が拡張されたら、より手続きがスムーズになって出入国が楽になることでしょう。

[local, 265]

日本人の要所。ノイバイ空港~キムマー間がバスにて運行

IMG_0966.jpg頼りになる路線バス

ベトナム第2の観光エリアであるハノイにおいて、空港と市内を結ぶ貴重な循環バス「90番」が誕生しました。バスは空港を始発にキムマー通り周辺まで行きます。キムマー通りは日本人町があることで日本人に知られていて、出張者や赴任者、駐在日本人が多く暮らしています。キムマー通りからホアンキエム湖まではタクシーで約20分程度。旅行者にとってもキムマー通りの散策や移動費の節約に一役買ってくれそうです。

IMG_0668.jpgノイバイ空港の様子

ノイバイ空港はタンソンニャット空港よりも一足早く、拡張工事が終了しており、現在は専用の国際ターミナルが運用されています。こちらは日本でもCMでやっていたように、大成建設が受注したことで話題となりましたね。

[local, 116]

電車旅。ホーチミン~ニャチャン間を豪華寝台列車が走る

IMG_9947.jpgサイゴン駅発

こちらは旅行者にとって貴重な情報。ホーチミンから中南部リゾートエリアであるニャチャンとの間で、寝台列車が運行開始。寝台列車はゴールデントレインと呼ばれ、旅行者に大人気。一昔前から豪華寝台列車を謳うたゴールデントレインとブルートレインがありますが、その内のゴールデントレインが今回リニューアルされました。

IMG_9895.jpg寝台列車内

ゴールデントレインは座席と寝台タイプが双方ありますが、目的地となるニャチャンまでは9時間あるため、寝台タイプがおすすめです。列車は電車ではなくディーゼルのためよく揺れますが、それもまた旅情緒というもの。ちなみにニャチャンはベトナム最大のビーチエリアとして欧米人に支持されています。

[local, 499, 20]

ホーチミンのブイビエン通りが歩行者天国に!

IMG_0766.jpgブイビエン通りの夜はエキゾチック

ホーチミンのブイビエン通りは、旅通の旅行者の間では幅広く認知されているバックパッカー町です。デタム通り、ファングーラオ通り、コンクイン通りといった大通りで構成されている中、ブイビエン通りは最大のメインストリート。道路の両側にはびっしりと飲食店やマッサージ店などが並び、旅行者なら一度はその雰囲気を肌で体感してほしいエリアとなります。

IMG_0743.jpgオープンレストランバーが並ぶ

そのブイビエン通りが8月以降毎週末に歩行者天国となりました。それ以前はバイクや車の交通量が多かったため、慣れていない旅行者は安心して歩くことができませんでしたが、これを受けて旅行者も一段と楽しみやすくなりました。東南アジアにはバックパッカー町が数多くありますが、ホーチミンのこちらは市内中心にあり、ベンタイン市場や市民劇場からも徒歩圏内で行くことができるため、普通の旅行者にとっても観光スポットとして楽しむことができます。

[local, 270]

ベトナムは今後もさらに旅行しやすくなる

今回紹介したニュースは、すべて半年の間で起きた出来事。御覧のように、ベトナムは日々著しく変わっています。旅行者にとっては、新しいインフラや観光名所ができたりと嬉しいニュースも多々あります。ベトナムを旅先に決めた方は、まずは新しい現地情報を入手することからはじめるといいでしょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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