南部ホーチミンはベトナム最大の商業都市です。観光はもちろん、仕事で訪れる日本人も多くいます。旅行者にとって最も人気のエリアは、雑貨店やスパがひしめくドンコイエリアですが、ビジネスマンにとってはメリットがそれほどない場所ですね。また、ホーチミン市は広いため、もし間違えたエリアにホテルをとってしまったら、最悪ホテルを変えなければならない事態に陥ることも。
そこで、今回は目的別のおすすめエリアをご紹介します。
ビギナー旅行者&年配の方は「ドンコイエリア」
旅行者でありながら、初めてのホーチミンであれば断然おすすめなのがドンコイエリア。どのガイドブックにも大きく紹介されている観光のメッカで、雑貨店、スパ、レストランなどがひしめいています。また、高級ホテルが並ぶのもこのエリア。シェラトン、パークハイアット、マジェスティックといった名だたる5つ星ホテルがこのドンコイエリアに散らばっています。
また、東南アジアに慣れない年配の方もおすすめはこのエリア。衛生面に配慮された綺麗なレストランも多いですし、冷房が効いたカフェも並んでいます。雑貨店で買えるお土産品はどれも品質が高いので、近所に配ったり自分で使う用にもぴったりです。
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学生旅行なら「ベンタイン市場周辺エリア」
ドンコイエリアは確かに旅行者に最もおすすめと言えますが、ホテルは基本4つ星と5つ星なので、学生旅行にはいささか予算に見合わない場合もあるでしょう。そこでおすすめなのが中級ホテルが並び、なおかつ観光の中心にあるベンタイン市場周辺エリア。市場裏手のトゥーコアフアン通りやリートゥーチョン通りには、3つ星から5つ星ホテルが並んでいます。ベンタイン市場からドンコイエリアまでは徒歩15分程度。
ベンタイン市場傍には、ベトナムで最大規模の客室数を誇る5つ星のニューワールドホテルがあります。ホテル周辺は観光客向けのカフェやレストラン、安マッサージ店などもあるので、ドンコイ同様充実した滞在をおくることができるはずです。
[local, 329]安宿探しなら「ファングーラオエリア」
「とにかく部屋は安ければいい。でも観光の中心に泊まりたい」
「東南アジアらしい異国情緒を感じたい」
そう考えるのであれば、一押しはファングーラオエリア。ベトナム最大のバックパッカー街と大きなリュックを背負った外国人が昼夜問わず行き交う通りです。一泊1000円程度のゲストハウスやミニホテルがたくさんあり、ハイシーズンであっても空き室に困ることはありません。
2017年よりメインストリートのブイビエン通りは毎週末に歩行者天国となり、より活気に満ちています。露店で屋台飯を食べたり、道端のカフェでベトナムコーヒーを飲んだりと、若者向けの楽しみ方となります。ベンタイン市場までは徒歩10分程度で行くことができるため、バックパッカー以外の旅行者でも満足できる立地となります。
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出張者は「レタントン通りエリア」が一押し
出張者は観光名所や雑貨店の近くである必要はありませんね。1区内で日系企業が多く建ち、また慣れ親しんだ日本食レストランや日本雑貨が売っているコンビニがあるのは、ここレタントン通りとその周辺となります。仕事で赴任で来ている在住日本人もこの界隈で多く暮らしているため、現地の情報収集の場としても活躍します。ホテルはレタントン通りとの交差点を曲がったところにあるタイバンルン通りに多く、出張者向けの3つ星レベルが並んでいます。宿泊客の多くは日本人と韓国人です。
レタントン通りとタイバンルン通りの路地裏には、在住者が行きつけの日本食レストランが多数あります。「日本人町」の提灯が吊るされていて、レトロな昭和の町といった雰囲気。異国の地で日本を感じるのは一風異なる気分にさせてくれます。
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他の国・都市へ行くのであれば空港周辺
翌日に他都市、他国へ行くのであれば、空港の近くがおすすめ。タンソンニャット空港は国際線と国内線が隣接しているので、いずれもこの空港を利用することになります。空港からドンコイエリアまでは車で20分から30分程度かかるため、翌日の便が急ぎの場合は、空港の周り、もしくはタンビン区にホテルをとるといいでしょう。
目的別にホテルエリアを検討する
多くの方は市内中心部である1区に宿泊することでしょう。しかし、同じ1区でも滞在の目的によっては場所を変えることも必要となってきます。そんなとき、ここで紹介したエリアを検討してみてはいかがでしょうか。
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