海外旅行では現地の名物料理を食べたいところですが、もし口に合わなかった場合は、日本料理店に走ることとなるでしょう。特に珍しいわけではなく、普段食べなれていなく、なおかつクセのある調味料やスパイスを使った東南アジア料理は、口に合わない日本人も多くいます。
そこで、今回はベトナムの日本食事情をご紹介したいと思います。
日本食が食べたくなるとき
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海外旅行に行き慣れている旅行者なら、どの料理も好き嫌いなく食べられる人が多くいます。しかし、旅慣れていない方や、もう何十年も日本食に慣れてしまっている中高年の年配の方々の中には、ベトナム料理が口に合わない人もいます。また、好きでベトナムに来ているわけではないビジネス出張者の方の中にも、「和食を食べると安心できる」という人が多くいます。
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海外に滞在していると、気づかないうちにストレスが溜まりがちです。それは旅行者も同じこと。そんなときは食で癒されるのが一番効果的。普段慣れ親しんだ日本食を食べて、「あーやっぱりこの味だよね」と味噌汁をすする喜びを感じてください。
ベトナムでは日本食ブーム
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ここ数年でベトナムでは日本食が大ブーム。中でも南部ホーチミンがとりわけ人気。流行りに敏感な若者よりも、ビジネスマンや30代、40代の男性女性に絶大な人気を誇ります。
2017年現時点、ベトナムにある日本料理店は770以上。そのほとんどがホーチミンにあると言われています。また、屋台や食堂もいたるところにあるベトナム。これらも合わせると、その数は3倍にも4倍にも上ることでしょう。
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日本料理店の多くは、客層のほとんどをベトナム人でまかなっているというから驚きです。ホーチミンでは日本人町と呼ばれるレタントン界隈、ファンビッチャン界隈は別としても、それ以外のエリアでは主要顧客はベトナム人。
日本料理の欠点?値段は高め
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しかし、日本食が大人気の一方、現地からはこんな声もあります。
「どれも値段が高い」
「日本食店は家の近くにもたくさんあるけど、学生の私には高くて行くことができない」
「寿司2つで私の一食分の食費。記念日でもない限り、とてもじゃないけど食べられない」
「ラーメンが好き。でも20万ドン(1000円)は高すぎる。私の6食分......」
店によっては仕入れにこだわりを持っていますし、日本から直輸入しているところもあります。また、ブランド価値を守るためか、雰囲気、内装にも力を入れているので、やはり値段はどこの店も高めの設定。若者には敷居が高い料理となっています。在住日本人の中には「日本に住んでたとき以上に食費はかかる」、「日本食は一週間に一度から二度が精いっぱい」という人も少なくありません。
一番人気の日本料理はやっぱり「寿司」
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日本料理といえば、やはり最初にイメージされるのが「寿司」。どこのお店でも扱っていますし、味もそこそこ。日本食店でなくとも、ビュッフェレストランなどでも決まって寿司ネタはあります。ただし、どの寿司も人気があるというのではなく、その中でも断トツで一番人気なのが「サーモン」。スーパーに行けばサーモンの寿司のみパックされているものもありますし、サーモンの刺身のみを何人前も頼むベトナム人も多くいます。
若者の味方。屋台寿司
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屋台寿司なるものも現在ベトナムで大人気。店舗よりも値段が安いので、学生や働き盛りの若者に人気があります。屋台だから衛生面が不安ですが、一応刺身など寿司ネタも扱っています。ただし、メインは巻き寿司。
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楕円形にキュウリや玉子を挟み、タコ、サーモン、アボカド、マンゴーなどを添えた外国発の寿司「カリフォルニアロール」も屋台寿司ではあります(名前は異なります)。オリジナル要素が強く、日本では食べられない味。しかも、意外とあなどれない味なので、「そんな簡単においしい寿司なんか作れるわけない」と思っている方は、是非食べて行ってください。日本の寿司とはまた違う味と楽しみ方が理解できるはずです。
「たこ焼き」屋台がホーチミンで人気急上昇中
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寿司と並んで人気を博しているのが、日本の関西名物のたこ焼き。ベトナムにも似たような屋台料理があることから、現地人も比較的すんなりと馴染めたようです。屋台によって日本の作り方に忠実にのっとったところもあり、鰹節や青のり、オタフクソースを使うところも多いです。一方ベトナム人が好きなチリソースとマヨネーズのみの屋台もあります。1個25円程度なので、学校帰りの学生たちで賑わっていたり夜に子供と一緒に屋台に買いに行く近所の人たちを道端でみかけます。。
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ベトナムにおいて、屋台は流行発信の場でもあり、屋台から人気を博して、大きなレストランを構えるに至ったお店もあるほど。たこ焼きはすでに2年くらいブームが続いていて、現在は定着してきた様子。日本食と聞いて「寿司、天ぷら、たこ焼き」と唱える現地人も多いです。
一度はベトナムで日本料理を食べてみるのも
旅行者も出張者も、滞在中一度は現地で日本食を食べてみるのもいいでしょう。日本で食べるのとは作り方、味はさることながら雰囲気が全く違います。「意外とおいしい!」とびっくりする料理に出会うこともあるかもしれません。
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