ホーチミンから中南部のビーチリゾートニャチャンまでは、空路、もしくはバス、そして今回紹介する寝台列車にて行くことが可能。日本からは直行便が出ていないので、いずれの観光客もホーチミン経由となります。そこで、今回は寝台列車「ゴールデントレイン」に乗ってみたいと思います。
ゴールデントレインとブルートレイン
ゴールデントレインとブルートレインは一昔前に運行開始した列車で、当時は「豪華5つ星寝台列車」を謳っていました。しかし、徐々に廃れていってしまい、旅行者に対しての需要も減少の一途を辿っていました。そこで、2017年に一新リニューアルし、再び5つ星寝台列車の名を呼び起こしたのです。ゴールデントレインはホーチミンからニャチャンの先にあるクイニョン間、ブルートレインはホーチミンからニャチャン間を運行。
出発前はサイゴン駅で準備を
サイゴン駅は2階建てで1階がミニスーパーや待合所が設置され、2階が切符売り場。今回のるゴールデントレインは夜の20時30分発車予定。20時前に駅についたときにはすでに2階の切符売り場は閉鎖されていました。列車は定時に出発するので、なるべく早めに行って余裕を持っておくといいでしょう。
出発までは入念の準備を。ミニマートではお菓子、カップ麺、果物、日用雑貨、子供のおもちゃまで売っているので、ここで9時間の列車旅を充実させるアイテムを調達しておきましょう。また、食事がまだの方はロッテリアで遅めの夕食をとるのも、列車内には売店がありませんので、ここでしっかりとお腹を満たしておきましょう。カフェはチュングエンコーヒーという高級カフェチェーン店があります。時間が余っている方はこちらで一休みするのもおすすめです。
ゴールデントレインに乗る
ゴールデントレインのシートは座席とベッドの2タイプがあります。ただ、ニャチャンまでは9時間もありますので座席だとかなりしんどいです。一応リクライニングはできますし、座席を回して向かい合うこともできます。快適といえば快適ですが、やはり9時間は厳しいので、基本は寝台タイプの切符を手配するようにしましょう。
車両入口の傍には御覧のように駅員が立って切符を確認しています。こちらで切符を見せて中に入ってください。また、プラットホーム内にも小規模雑貨店があり、そこでも簡単なお菓子やカップ麺、パックされたフルーツなどを買うことができます。
車内は非常に清潔に保たれています。各車両にトイレと洗面台がありますので、まずはどこにあるかチェックしておきましょう。列車はベルの合図とともに発車します。それまでは乗務員が慌ただしく行き交っていますので、もし分からないことがあったら呼び止めて遠慮なく聞きましょう。また、自分の部屋も切符と見比べてしっかりとチェックしてください。他の客が間違っていることもありますので、その際も乗務員を呼び止めて対処してもらうのがいいでしょう。
快適な列車旅
寝台部屋は写真上の間取り。部屋の両側に上段下段のベッドがそれぞれ配置。下段正面のミニテーブルに置いてあるミネラルウォーターは一人一本無料です。自分の場所は部屋傍の壁にある番号と切符を照らし合わせて確認してください。上段の人も荷物は下段のベッドの下に入れ込むことができます。一応鍵はつけておいた方が無難でしょう。上段へ上がる場合は、壁にある足掛けレバーを倒して、そこに足を乗せて上へあがってください。お年寄りの方は少々しんどいので、予め下段を手配するようにしましょう。
部屋は男女相部屋で電気は部屋全体の照明のオンオフ、ベッド単位での小さな豆電球があります。ベトナム人は意外と寝るのが早いので、24時を回るとどこの部屋も明かりは消えています。読書やスマホをいじったりして過ごす方が多いかと思いますが、なるべく他の人の迷惑にならないようにしましょう。
ニャチャン駅に到着
ニャチャンに到着したのは朝の5時半。到着30分前くらいに乗務員がお越しに来てくれますので、それまでは安心して寝てください。ただし、手違いもあるので、スマホでアラームの設定もしておくといいでしょう。30分前になると乗客も次々に起きて降りる準備をし、また通路に出て車窓から流れる風景を目で追っています。
ニャチャン駅についたら線路を渡って駅舎を出ます。早朝にも関わらずタクシーがたくさん待機していますので、それに乗ってホテルまで向かいましょう。
切符の購入方法
ちなみにゴールデントレインの切符は事前にサイゴン駅で買っておく必要があります。ハイシーズンになると一週間前には売り切れになってしまうこともありますので、できるだけ早めに手配しておくといいでしょう。
[local, 20]