ベトナム最新情報ブログ(現地在住ライターによるベトナムの記事)

素朴なリゾート地ムイネーを歩く

ホーチミンからバスで約6時間で行けるムイネーは、港町風情が残るリゾートエリア。欧米人観光客がほとんどですが、近年は日本人旅行者もじわじわと増えてきた印象を受けます。ガイドブックに決まって紹介されている名所と言えば、黄色い砂丘がどこまでも続くイエローサデューンにチャム族の遺跡のチャム塔、妖精の渓流と呼ばれるフェアリーストリームなどが人気どころです。

しかし、わざわざ名所に足を運ばなくとも、ホテルの周辺でも十分楽しむことができます。今回は、自由気ままにムイネーの町を歩いてみたいと思います。

バイクや自転車をレンタルするのもおすすめ

IMG_9063.jpg大きなガソリンスタンドはない

ムイネーでは自転車かバイクをレンタルするのが普通です。ただし、バイクはベトナムの免許証がないと本来運転できませんので、警察に捕まって罰金という名の賄賂を払うトラブルに遭うことも予想されます。自己責任でお願いします。もしバイクをレンタルした場合は、道端にあるご覧のような緑色の液体が詰まったポンプを探しましょう。ここでガソリンを補給することができます。みなさんが想像するようなガソリンスタンドは、ムイネーの市街地にはありません。

バイクや自転車はホテルもしくはツアーデスクでレンタルすることができます。バイクは1日12万~15万ドン、自転車は5~8万ドン程度です。ホテルであれば無料でレンタルできる場合もあります。

ホテルライフも捨てがたい

DSCN2858.jpgコテージが並ぶ

ムイネーの宿泊施設はバンガローやコテージがほとんど。敷地内にプールやレストランが併設されているほか、海まで徒歩数秒という好立地です。グレードの高いホテルに宿泊すれば、1日ホテルライフを楽しむことだってできます。

DSCN2188.jpg早朝は朝市をやっているところも

早朝砂浜では網漁をしていたり、釣れた魚介を売買している光景をみることもできます。もしその場で買えば、売り子のおばちゃんが七輪を持ってきてその場で調理してくれます。直売なので他で買うよりもかなりリーズナブルです。ちなみに、砂浜で売買して売れ残った魚介は、市場に運ばれて商人たちに売りさばかれます。

ベトナムリゾートを満喫

IMG_1142.jpgグエンディンチウ通り

ムイネーのメインストリートといえばグエンディンチウ(Nguyen Dinh Chieu)通り。背の高い南国の木々が生い茂っている通りで、レストラン、カフェ、マッサージ店、ツアーデスクなどが数キロにわたって並んでいます。ほとんどの旅行者はこの通り沿いのホテルに宿泊することになりますので、この通り沿いであればどこであってもお店探しには困らないでしょう。

IMG_2728.jpgベトナム語では「タップホア(Tap hoa)」という

最近はグエンディンチウ通り沿いにコンビニも増えてきたのですが、ご覧のような個人商店もまだまだ幅を利かせています。ビールやお菓子、浴用品など日常に必要な生活雑貨は一通り充実していますので、もしホテル近くにあれば、こちらを利用するのもベトナムらしくていいかと思います。ちなみにガソリンも買えます。

IMG_8913.jpg果物屋も多い

ドラゴンフルーツ、アボガド、チョムチョム、パッションフルーツ、ジャックフルーツなど南国の果物も道端でたくさんかうことができます。お店によっては頼めば皮を向いてカットしてくれますので、食べ歩きをすることも可能です。また、バンガローであれば、大抵のホテルで果物ナイフくらいはおいてあるものなので、一旦持ち帰って冷蔵庫に入れておき、夜に食べるのもいいでしょう。

IMG_9095.jpgツアーデスク。場合によって利用するのもあり

ツアーデスクもたくさんあります。ただし、チャム塔や妖精の渓流、砂丘などはタクシーもしくはレンタルバイクでも十分行くことができるので、少々もったいないです。もしツアーに参加するのであれば、郊外のホワイトサデューンやボートフィッシング、パラセーリングやジェットスキーといったマリンスポーツなど、個人では困難なアクティブティがおすすめです。

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IMG_8776.jpgサーフィンビーチ

ムイネーにあるサーフィンビーチではカイトサーフィンが楽しめます。世界大会も開催されるほど、ムイネーにおいてカイトサーフィンは有名。インストラクターをつけて1日教習コースなどもありますので、海水浴目的でムイネーに来た方にはおすすめできます。

地元民と触れ合う

IMG_2933.jpg20分くらいの周遊で10万ドンだった

お椀に乗って一寸法師気分。こちらは網漁をする上で欠かせないお椀で、そのまま乗って沖合に行くか、もしくは船に積んで沖まで行きます。日中は漁師の人々も休憩していて、頼めばのせてもらうことも可能です。かなり不安定ですが、水が浸水することはなく、使い古されていても安心安全に楽しむことができました。

どこまでも続く果てしない道を突っ走ろう

CIMG2634.jpgだだっ広い道と青空

こちらはボーグエンヤップ(Vo Nguyen Giap)通り。新しくできた道で、グエンディンチウ通りと並行して走っています。有名な名所でいえばワインキャッスルがあるほか、ずっと真っ直ぐ走ればイエローサデューンに到着します。一度バイクで走るとなかなか折り返しができないほか、20分程度左右に曲がる交差点もないので、ずっと先まで走らなければならないのが欠点。この道を利用するときはある程度覚悟が必要です。

ただし、日本の都心ではまずお目にかかれない一本道。イエローサデューンまで散歩がてらバイクで疾走してみるのもいいかもしれませんね。

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自由気ままなリゾートライフを

ある程度のプランは事前に立てたいところですが、「最初はここに行って、次はここ......」といった風に綿密に立てる必要はないかもしれません。行き当たりばったりの旅もおもしろいですし、自転車やバイクを借りて、周辺を散歩するだけでも南国リゾートは楽しむことができます。たくさんある1日の時間をできるだけ贅沢に使う。少なくとも時間に追われるような滞在は避ける。それがリゾートライフを楽しむコツになるかもしれません。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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