ニャチャンはベトナム中南部に位置するビーチリゾート。欧米人旅行客で年中埋め尽くされている人気観光エリアで、日本人旅行者にとってもビーチリゾートを目的とした観光客に支持されています。そのニャチャンでは、中心市街地を南北に走るチャンフー通り沿いに広がるニャチャンビーチが一大ビーチエリア。
しかし、それだけでは満足できない方は、今回紹介するツアーに参加して、アイランドリゾートを満喫していってください。
ツアーの参加方法
ツアーへの参加方法ですが、一番手っ取り早いのは、宿泊しているホテルで申し込むことです。たいていのホテルはツアー予約を代行しています。もし代行していない場合は、市街地に並ぶツアーデスクで申し込みましょう。ツアー会社は複数社あるようですが、いずれもルートは同じで、巡る順番が変わるだけのようです。料金は変動しますがおよそ2000円程度。早朝から出発して、本島に帰ってくるのは3時~4時過ぎとなります。ほぼ一日のツアーにも関わらずこの料金というのは安いですね。
ただし、こちらは現地参加のツアーなので、ガイドはすべて英語です。今回筆者が参加したツアーも日本人参加者はいませんでした。もし英語に不安がある方は、日系の旅行会社が催行するツアーに参加するといいでしょう。ルートはほぼ同じですが、日本語が話せるベトナム人ガイドがアテンドしてくれますので、安心できます。
ミエウ島で沈没船型水族館を楽しむ
最初は最も近いミエウ島に行きます。船を下りて少し歩くと、なにやら古い船首が見えます。さらに進むとマストが......。こちらは沈没船を模した水族館。魚の口から入場することができます。最初のこの島では自由はあまりなく、水族館以外時間を潰すところはあまりないので、みなさん水族館に入場していました。
まさに沈没した船内のよう。細部まで装飾されていて、ベトナムにしてはかなりクオリティが高いです。水槽にはさまざまな種類の魚介が生息していて、意外と見ごたえがあります。特に小さなお子さんがいれば、より楽しむことができるでしょう。
船内は中央が吹き抜けになっていて、円を描くように一周することができます。さらに階段を使って上へ行くようになっていて、ところどころに休憩スペースが設けられています。もし飽きたら、全部回る必要はありませんので、出口に出て別の場所へ移動してください。
甲板の船首から見た景色。最上階まで上るとこんな素晴らしい風景を写真に収めることができますが、ここまで上るのはかなりしんどいです。お子さんやヒールで着てしまった女性は挫折するかもしれません。途中から水族館の要素はなく、ひたすら階段を上がり続けるだけなので、嫌な気配がしてきたら、出口に回るのも決して悪くない選択です。
モッ島で海水浴を
次のモッ島へは上陸しないで、近海で海水浴を楽しみます。こちらでは写真上のようなお椀型の小舟に乗ったり、ジェットスキー、ダイビング、シュノーケリングなどを楽しむことができます。泳げない方はウキワを借りるか、ライフジャケットを着たまま泳ぐかとなりますが、当然水深は何mもあり深いので、心配な方はお椀船を楽しむか、もしくは休憩所で待機しましょう。
また、上記のマリンスポーツは有料ですが、シュノーケルは無料で借りることができます。催行ツアーによっても変わってくるかと思いますが、仮に有料だったとしても、5万ドン(250円)程度でしょう。
ムン島で食事の準備
ムン島には大きな生け簀があり、ここで魚介を調達することができます。基本となる昼食はツアー料金に含まれていますが、追加してシーフードを食べたい方は、ここで別途料金を支払って買うことができます。
魚だけではなく、エビやカニもすべてが市場に出回っているサイズよりも大振りです。ただし、値段も相応にするので買うときは注意が必要です。大きなロブスターサイズのエビであれば、一匹7千円~とかなり高くつきます。ここで無理して買う必要はありませんし、見るだけでも楽しむことができます。
船内で昼食タイム
料理は極めてオーソドックスです。ベトナム風焼きそばにエビの炒め物、カンチュアと呼ばれる酸味の効いたスープに揚げ春巻き。たくさん用意してくれるので、お腹一杯食べることはできますが、ニャチャン要素はありませんので、夜のディナーに支障をきたさない程度にほどほどに食べるのがいいでしょう。
日系の旅行会社が催行しているツアーであれば、もう少し料理も期待できるかもしれませんが、基本は料理の味よりも雰囲気を楽しんでください。多国籍に富むツアー参加者と船内で昼食をとり、食後はテーブル席を片付けて船員たちがギターを持って生演奏を聞かせてくれます。知っている曲であればみんなで歌うこともできますし、度胸があれば自分でカラオケを楽しむこともできます。
生演奏が終わると、スタッフの一人が海に飛び込んで、御覧のような海上でワインを飲み始めます。ツアー参加者も勢いにのって、海に飛び込み、一緒にワインを飲んで楽しむことができます。ただし、この後も離れ小島のビーチに行くので、ここで泳ぐ方も体力は残しておいてください。
ミエウ島に戻って最後のビーチを
最後はビーチアイランドを満喫します。幅狭い砂浜は真っ白で清潔。海の透明度は高く、波はほとんどありません。白いパラソルの下でゆっくり休むのもいいですし、最後に思いっきり海水浴を楽しむのもおすすめ。休憩処はいたるところにあり、売店もあるので、簡単な飲食もここですることができます。広いカフェスペースもあり、デッキチェアが並んでいるので、寝そべってリゾートの時間を過ごすのもいいでしょう。
ちなみにこの島はミエウ島で、最初に訪れた水族館の裏側に当たるようです。ここで小一時間ほど過ごした後は、本島に戻って解散となります。到着時間は15時~16時頃。おそらくクタクタに疲れているので、夜の時間が始まるまではホテルで小休止して体を休めておくといいでしょう。
ニャチャン旅行では、ガイドブックに紹介されているような名所はすべて個人で行くことができますし、市内観光ツアーもあまりありません。ただし、今回紹介した離れ小島はツアーで行くしかありませんので、興味ある方は是非参加していってください。
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