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やっぱりはずせない!定番ベトナム料理5選

短期滞在のベトナム旅行において、「滞在中どれだけ多くのベトナム料理にありつけるか」は旅行者の宿命のようなものですね。ベトナム料理は非常に種類が豊富ですが、やはり外国人にとっての定番どころというのはすべて押さえておきたいところです。「なにしに行ったの?」と言われないためにも、ここで紹介する5つの料理は最低限押さえておきましょう。

1 フォー(Pho)

DSCN8681_R.jpgベトナム料理の象徴といえばこれ


どのガイドブックにも必ず掲載されているベトナム料理がこちら、「フォー(Pho)」です。米粉麺のフォーはベトナム人にも欠かせない麺料理の代表。屋台、食堂、カフェ、レストランとどこでも食べられるお手軽料理です。一杯100円〜200円程度の安さも魅力。

フォーにもいくつか種類があります。牛で出汁をとったフォーを「フォー・ボー(Pho Bo)」、鶏で出汁をとったフォーを「フォー・ガー(Pho Ga)」といいます。いずれも値段は変わりなく、鶏出汁の方があっさりしています。具は牛肉もしくは鶏肉に加え、モヤシやネギ、幾種類の香草です。おいしいと評判のお店は、昼時は毎日大変の込み合いとなります。これを食べずしてベトナム料理を食べたとは語れない、そんなシンボル的料理といえるでしょう。

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2 生春巻き&揚げ春巻き(Nem cuon & Cha gio)

IMG_5496.jpg米粉を原料にした料理がベトナム料理の中心

フォーに続くベトナム料理の王道。春巻きといえば中国のイメージが強いですが、それはあくまでも揚げ春巻き。ライスペーパーを皮にして巻く生春巻きは、中国語でも「ベトナム春巻き」と呼ぶことから、自他共に認めるベトナムの伝統料理といえます。

具は香草、ブン、豚肉、海老など。タレはお店によって異なり、定番のヌクマムから甘味噌までさまざま。ベトナム人は自分で巻くのが定番で、家庭には必ずライスペーパーが束になって置いてあるものです。旅行者向けのレストランには、揚げ春巻きと併せて必ずメニューにありますので、一度とは言わず、飽きるまで本場の生春巻きを食べつくしてください。ちなみに、屋台でも買うことができ、一本5000ドン程度と激安。ただし、生野菜なのでお腹を壊す恐れがあるので注意が必要です。

3 バインセオ(Banh xeo)

DSCN4408.jpg日本人の舌にも非常に合う

続いてご紹介するのが「バインセオ」。日本ではベトナム風お好み焼きと紹介されていますが、見た目も具もかなり異なります。実はこれも米粉が原料。ココナッツミルクと合わせて生地を作り、黄色はターメリックです。ベトナム人は家庭でも時折作りますが、フライパンを使うのでかなり大変なため、多くは屋台もしくはレストラン、フードコートなどで食べます。具は海鮮や肉系、野菜、キノコなどから選ぶことができ、評判高い専門店ではビッグサイズで出てくることもしばしば。屋台で食べられるのは20cmほど小さなバインセオで、5枚くらい一人で食べることができます。一枚4000ドン程度とこちらも安いです。

バインセオは南部の名物なので、北部ではあまり見かけることがありません。旅行者の間では、しばしば「北はフォー、南はバインセオ」と比較されています。

4 ポメロサラダ(Pmelo Salad)

IMG_2058.jpgポメロは日本ではほとんど流通していない

ポメロとは酸味のないグレープフルーツのような果物。一般的にはカットしてデザートとして食べますが、ベトナムでは古くから伝統料理としてサラダの食材にも使われてきています。タイでもポメロサラダはありますが、ベトナムの方があっさりしていて、食べやすい印象です。具は海老や数々の野菜、豚肉、パパイヤの千切りなどで、タレはレモンと砂糖と水で薄めたヌクマムを使います。

ベトナム料理レストランでは必ず置いてある一品で、外国人だけではなくベトナム人も日ごろから食べます。特に大人数で集まって食事をするときは大活躍。大きなお皿にてんこ盛りになってでてきます。

フエ料理(Mon Hue)

DSCN4436.jpgベトナム人にも一目置かれる

最後はフエ料理。フエは中部にある古都。20世紀までベトナムの王朝が置かれていました。ここで発展した料理はフエ料理と呼ばれ、他のベトナム料理とは一味違います。複雑な工程を経て完成した料理はどれも斬新で風味豊か。

フエ料理の中でも最もポピュラーな料理は2つ。

●ブンボーフエ(Bun Bo Hue)

ブンと呼ばれる米粉を丸太い形に押し出した麺を使います。スープは濃厚で、牛やいくつものスパイスを入れて出汁を作ります。フエ料理レストランのほか、一般的なベトナム料理レストランもしくは食堂、屋台で食べられます。

●バインベオ(Banh Beo)

溶いた米粉に海老のすり身やでんぶ、豚皮揚げなどを具に、手のひらサイズの小皿に流し込んで蒸します。食べるときはスプーンで十字に切って、ヌクマムを垂らして口に運んでください。小皿で必ず出てくるのは、ベトナムの伝統料理だから。フエ料理を代表する一品です。

まとめ

今回紹介した料理は、ガイドブックにも紹介されているほか、在住日本人が考える定番料理でもあります。まずはこちらの5つの料理を押さえたのち、滞在時間に余裕があれば、他の料理に走りましょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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