今回紹介するカイラン水上マーケットは、カントー近郊でにあるメコン川の支流で開催されている水上市場。水上マーケットのエリアは、ここだけではなく、メコンデルタ地方全土にいくつかポイントがありますが、外国人旅行客にとっては、ここが一番行きやすく、また規模も大きめなのでおすすめです。
カントーを紹介するガイドブックを見ても、だいたい紹介されている水上市場はカイランとなります。
アクセス
カイラン水上マーケットまでは、カントーの中心からタクシーで15分から20分。早朝なので渋滞することはありません。
ただし、カイランエリアの中でも、ポイントはいくつかあり、どこに連れていってくれるかは、タクシーの運転手次第となります。気に入らなければ、運転手に他のポイントに連れていってもらいましょう。
個人で行く場合の注意点
ツアーに参加していれば、乗る船も決まっているのでいいのですが、個人で行く場合は、自分で交渉する必要があります。
ツーリストが経営している大型ボートに乗ることもできますし、個人経営の小さなスピードボートで行くこともできます。
カイラン水上マーケットを楽しもう
市場が最も盛り上がるのは、早朝の5時から8時頃まで。お昼頃になると、船の数もめっきり減ります。
まず覚えておきたいのが、水上マーケットには大きく分けて2つのタイプの船が行き交っているということ。1つは卸売り船。比較的大きな船で、大量の野菜や果物を積載しています。個人には売らず、業者と数十キロ単位で売買します。
二つ目の船は、日用雑貨を積んだ小型の屋台船。一般的な日用品からドリンクを販売しています。また、ベトナムサンドウィッチのバイン・ミーやブン、フォーといった米粉麺の料理なども即席で作ってくれます。
長い竿の意味は?
長い竿は卸売り船が掲げているシンボル―マーク。竿にはかぼちゃや白菜といった野菜や果物が刺してありますが、これは、自船の扱う商品とないります。この竿を見れば、遠くからでも買いたい対象の船がどこにあるかを判別することができますね。
水上マーケットの楽しみ方は、①水上で行われる売買の様子を見学、②メコンデルタの自然を体感、③自分も参加する、です。
船に乗って見学していると、小さな小売船が寄ってきて、こちらの船の横に付けてきます。ココナッツジュースやバナナなどを実際購入してみてはいかがでしょうか。現地の人との小さな触れ合いも旅の醍醐味のはずです。
卸売り船
売買の様子
ここで暮らす人々
卸売り船は、基本はここですべてを売りさばくまで船上泊をします。甲板でのんびりと時間をやりすごしたり、食事をしたり、洗濯をしている光景もうかがうことができます。
また、川沿いには水上に建つ高床式住居も見えます。素朴な人々の生活の風景は非常に貴重な一コマ。是非目に焼き付けてください。
水上マーケットを楽しんだ後、帰りのバスに乗る方は、車中でぐっすりと眠りましょう。もし一日カントー観光ができるのであれば、一度ホテルに戻って仮眠ののち、散策に繰り出すのもいいでしょう。
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