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庶民派料理から宮廷料理まで扱うフエ料理専門店「ギー・スアン」

今回紹介する「ギースアン(Nghi Xuan)」は、フエ料理を扱うレストランです。通常のベトナム料理とは一線を画す独自の調理法はクセになる味があり、ベトナム人の中でも非常に人気があります。近年はフエ料理専門店のチェーン店が展開し、フエ料理は南部ホーチミンでも身近な存在となりました。しかし、旅行者が求めるこだわりの味を提供してくれるレストランを探すのであれば、断然ギースアンがおすすめ。今回はギースアンの魅力をご紹介します。

市民劇場から徒歩3分

IMG_1381.JPG市民劇場はホーチミン市の中心

ギースアンは市民劇場から徒歩3分程度。市民劇場の裏を回り、ハイバーチュン通りを横断した先を右に曲がった路地となります。路地はちょっと入りづらい雰囲気がありますが、それもまたベトナムのローカルの香りがして好奇心くすぐられます。

隠れ家的レストラン。喧騒を忘れます

Nghi Xuan - Front.jpg外観は赴きがある

路地先に佇むギースアン。開けた玄関口はインドシナの雰囲気がたっぷりと漂っていて、古き良き時代を映しています。ホーチミンの中心に位置していながら、バイクの喧騒は一切聞こえることはありません。静かな空間で食事をしたい方におすすめできるレストランでもあります。

古きフエの時代を感じる内装

IMG_7465.JPG三階建ての縦長の建物

三階建ての建物は、お客の需要に合わせた合理的な設計がされています。一階はおひとりさまでも気軽に楽しめるカウンター席で、アルコール類を楽しむことも可能。二階席は友人家族といった複数人を歓迎してくれるテーブル席。各テーブルとの間には十分なスペースがあるので、他の席の話し声も気になりません。そして三階席は個室、団体用。予約すれば誰もが利用できるので、アニバーサリーにも重宝します。

IMG_7504.JPG非常に落ち着いた内装

すべてのテーブルは美しい漆塗りが施されていて、壁は鮮やかな朱色に染められているほか、古き絵画もかけられています。当時清国を宗主国としていた阮朝皇帝。その歴史の一端を垣間見ることができる、落ち着いた内装になっています。

IMG_7497.JPG歴代皇帝の中には美術品を愛した者も

12代皇帝カイディン帝は、美術品をこよなく愛していました。美術品を見れば、その国の政治の内情や礼儀、作法などもすべて分かるといったほど。ギースアンの店内には、高価な壺や絵画、人形などが随所に収められていて、店の高級感ある雰囲気を演出しています。

フエ料理とは

bánh ướt thịt nướng.jpg米粉とタピオカ粉を混ぜ合わせた素材が特徴

フエ料理は大きく分けて二種類あり、一つは「宮廷料理」、一つは「庶民派料理」となります。

前者は19世紀から20世紀半ばまでフエを治めていた歴代皇帝が食していたとされる高級料理。後者はフエの民が日ごろ食べていたとされるフエ料理となります。ただし、現在では明確な区別はされていなく、旅行客にとっては「フエ料理=宮廷料理」と呼ぶこともあります。

フエ料理の特徴は、米粉とタピオカ粉を混ぜ合わせて生地を作るもっちりとした食感が特徴。また、複数の香辛料やハーブを素材にする料理が多いため、いままでに味わったことのない新しい味わいを堪能することができます。ギースアンが人気の理由は、その複雑な調理方法をしっかりと受け継いだ正当なフエ料理を提供してくれるからです。

ギースアンで食べるおすすめフエ料理

バインベオ

CIMG0951.JPG伝統に従った調理法がうり

小皿料理のバインベオは、米粉とタピオカ粉を混ぜた生地を皿ごと蒸した代表的なフエ料理。ヌクマムを垂らして、小さなスプーンで十字に切って口に運びます。

コムヘン

CIMG0958.JPG日本人が好きな料理

コムヘンはシジミのごはん。大量のシジミをせんべいにのせて、ヌクマムを垂らしてたべます。ぱりぱりとした食感と同時にシジミの風味が効いたおすすめの一品です。

コムセン

IMG_2859.JPG代表的な宮廷料理

宮廷料理の代表格がこちらの料理。コムセンとは蓮の実ご飯のことで、ベトナム人の間では蓮の実の量が多いほどしっかりとしたレストランと言われています。もちろんギースアンは蓮の実をふんだんに使用しています。蓮の実を食べたことのない方も多いかと思いますので、その味は実際確かめてください。また、ヌクトゥンというベトナム醤油を垂らすのも味に変化がついておすすめです。

チャートム

19 chạo tôm.jpg筆者おすすめの一品。腹持ちもいい

サトウキビの茎に複数のスパイスを混ぜたエビのすり身を巻いて、網でじっくりと焼き上げた料理。サトウキビのほんのりと甘い風味も舌で味わえます。筆者おすすめの一品。

ブンボーフエ

IMG_1239.JPG庶民派料理の王道

一般的にフエ料理は専門のレストランで食べるのが普通ですが、こちらの料理だけは、ベトナム全国屋台や食堂など気軽に食べることができます。ブンボーフエは米粉麺のブンに牛肉を具にのせたフエスタイルの麺料理。濃厚な味わいのスープと丸太麺が絡み合って、具の野菜や牛肉と一緒に食べるとより美味。

日本語メニューもあるので安心

ギースアンでは日本語表記のメニューがあるので、訳わからないものを頼んでしまう心配もありません。レストランに行く際は、事前に食べたいフエ料理を3〜5品ほどピックアップしておきましょう。

<DATA>

名称:ギー・スアン(Nghi Xuan)
住所:5/9 Nguyen Sieu St. Dist.1
営業時間:11:00〜14:00、17:30〜22:00
ホームページ:http://www.hcm-cityguide.com/c/restaurants/s/vietnamese-cuisine/p/nghi-xuan

[local, 486, 320]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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