シェムリアップならでは、本気のオシャレカフェ&バーへGO!
日本ではあり得ない、味・空間・価格・すきっぷりに感動
シェムリアップのカフェ&バーは大好物で、それらを楽しむ目的のために行ってもいいと思っています。だって、東京では叶わないことがたくさんあって。シェムリアップならではのデザインと空気感、驚きのコストパフォーマンス、そしてなによりお店のすきっぷり! 東京のすてきなお店はいつだって混雑行列予約合戦、はいイヤイヤ。そういう煩わしさをまるっと抜いて、ここにしかないステキ空間をのびのび堪能できるから、シェムリアップが好きなんです。
2019.08.01
もくじ
01 絶対行くべし!ホテルハイティー『The Living Room』。
アンティークでキッチュでゴージャス!超ステキな空間を独り占め
シェムリアップに行かれるなら、絶対行った方がいいと思うお店がここ。ひとつのイベントとして、特別な時間を心ゆくまで堪能しちゃってください。
こちらは『The Living Room』という名のカフェ。パークハイアットホテルの1階にあります。ハイティーなる食のエンターテイメントを、アンティークでキッチュでゴージャスな空間をひとりじめして堪能できる……つまりは、ふたつと無い、世にも珍しいカフェなんですから!
先にハイティーを軽く説明しますと、お茶とスナックやデザートを楽しむイギリス発祥のアフタヌーンティを、もっと重く食事チックにバージョンアップしたもの。肉系、魚系のごはんにもなる料理まで添えられているんです。ホテルの豪華なカフェで三段トレーを使って提供されることが多く、行けば必ずお腹も気分も優雅さに浸れて……。「ハイティーしよ」と思いつく時はいつも、心の中でキラキラマークが飛び交っていまして。
そんなハイティー、個人的には海外旅行というテンションが上がっているときは必ず一度は行きたくなる日がありますが、なんせそれなりに時間をかけるエンターテイメントなので、じっくりお店の雰囲気を見比べて決めますよ。シェムリアップでも足を運んで比べた結果、ダントツ1位がこちらだったのです。こんな内装、こんな雰囲気、他に似た店知りません。まずは座席をご覧ください。
全ての席が、ゆったりしたアンティークゴージャスな個室リビングルームみたい。どこの席に座ろう、どのリビングが自分向きかしらん……わくわくと迷いに迷って「うーんココ!」と決定する瞬間のキラキラ感よ。
ところで写真からお気づきになりました? こんな素晴らしいカフェなのに、他にお客がほとんどいなかったのです。好きに選びたい放題、くつろぎ放題! まぁそれは時期によるとは思いますが、このときカンボジア旅行にはベストの11月。これは他のときでも期待できるのではないでしょうか。わたしは大声で言いたい、ここはすっごい穴場です!
さてさて、随所に施されたオーナメントもアジアン・アンティークな香りぷんぷんのおしゃれさで、うまい塩梅の配置。コーディナイトした方のセンスが伺えて心地よくなります。
アジアンで、ヨーロピアンで、キッチュで、カオスで、抜けがある。なんでも詰め込まれたようなわくわくする空間なのに、一度ソファに座ればすっごく落ち着くのが不思議で不思議なんですよ。いや、これからご紹介するハイティーは最高なんですけど、なんならお茶だけのためにでも通いたいくらいハマる空気感です。
さて注文しましょう、もちろんハイティーください!
三段トレーが運ばれてきた瞬間の尊さよ。「うそ、すごい!」ひとりで声だしちゃいました(笑)。だって、めちゃくちゃ豪華でかわいくて、すっごくおいしそう……これ、全部食べてもいいんですか?! もうテンションだだ上がり、なんて簡単な幸せスイッチでしょうか。もしドーンと重いオーラを背負う勢いで落ち込んでいたとしても、このときばかりはキラーンと目が輝くだろうことは簡単に想像がつきます。あなたにもぜひ、この尊い瞬間を体感していただきたいです。
さて、運ばれて来たトレーを眺めまわしますと……
トレーの場外、まず前菜のように別皿で運ばれて来たのが、ピリッとするマンゴーのスープ、スモークサーモンのクリームブリュレ、ハムとドライトマトのラップ。最初の2つなんてだいぶ未知の料理だけど大当たり、いくらでも食べたい!
さてトレー上段。チキンカレーパフ、ほうれん草とベーコンのキッシュ、エビのパイ。パフのパリッふわっという食感がたまらない〜、高級ホテルの実力を感じる忘れがたい生地です。キッシュは絶妙な滑らかさで毎朝食べたい。
中段は、スモークサーモンのバゲッドサンド、海鮮サンドイッチ、生春巻き、プレッツエルのタマゴサンド。味の想像がつきそうなプレートだと思ったのに、どれも知ってる味と違うからびっくり。どことなくアジアンなテイストが織り交ぜられた複雑な味付けが斬新でクセになります。
下段は個人的にはお待ちかね! デザートのプレートです。ストロベリーマカロン、マンゴータルト、バナナケーキ、チョコレートブラウニー、パンダンリーフのクリームブリュレ。小さいスイーツを味を変えてたくさん食べるって、こんな幸せなことないですよね。とくにマカロンの絶大なカリふわ感よ……感動。クリーミィなブリュレを口に運ぶとき、いち早くふわっと香るパンダンリーフの爽やかさよ……脱帽。お土産に買って帰りたいんです、くださいな! そういうサービスはありませんけど。
さて、気になるお値段発表いたします。上記にドリンクとスコーンがついて$28+税金とサービス料=$33.11。どうでしょう!日本でこの雰囲気、この回転率、この料理、この量なら倍しそう……お得感にもテンションあがります〜!!
◆Sivutha Blvd, Krong (パークハイアット・シェムリアップ内)
ハイティー提供 15:00-17:00
02 ご近所にあってほしいカフェNo.1!
川沿2階のテラスが心地よすぎる『ROHATT CAFE』
こちらはメイドインカンボジアマーケットの入り口にある「ROHATT CAFE」。
好き大好き、1番好きです! 「毎日通いたくなる」部門のベストオブベストなんです! 爽やかにくつろげて、心が真っ直ぐ喜ぶ空間がたまらなくって。
だって、街のど真ん中にありながらこの森的な空間ですよ。しかもすぐ目の前にはシェムリアップ川ときたもんです。
これは2階のベランダ席から見下ろしている様子ですが、右上に写っているのが川。その前の道の交通量がまたポイントで、多すぎず少なすぎず、落ち着くし飽きないんですよね。たまにトゥクトゥク、たまに車、たまにバイク、それぞれカラフルで低速で、のんきな街だなぁなんて思いながらぼんやり見てるんです。
そのベランダ席はこれ。
緑がもりもりとすぐそこに迫ってツリーハウスにでもいるみたい。いい風が吹き抜ける〜。
それでもゆっくり待っていてくれそうな、受け入れられている安心感を生むのんびりした空気が漂っているんですよね。
席は1階にもテラス含めありますが、おすすめは断然2階。ベランダもいいけど、中も雰囲気いいから、毎日訪れてあちこち座り倒したいです。
こんなとこのソファに座ったら、もう次の観光放棄してしまいそうでしょ。緑を眺めて、風を感じて、永遠読書でもしてたいですよ……想像してうっとり。
さて、運ばれて来ましたチーズケーキ($3.2)とマンゴー&アップルスムージー($2.6)。
俯瞰しても斜めにみても、なんてかわいいケーキなの。ちょっとハート型になっているだけでこんなに上がるんだから、お店の思うツボですね(笑)。それでもいいんです、ありがとうかわいい形! 実際とってもおいしいですよ。ふわんわふんのスフレとババロアのハーフみたいなツルンと軽い舌触りなのに、味はとっても濃厚! しかもヒヤンヤリよく冷えているのと甘酸っぱいソースがタッグを組むからか、なんとも後味爽やかなんですよね〜うっとり。
それにしても暑いとほんと体力が奪われるんですね、甘いものを食べるとわかりやすく体が元気になるのを感じます。体のためにスイーツを食べるんです! 罪悪感なしどころか義務感で食べるんですよ、とか言っちゃえる陽気なシェムリアップ効果、旅効果が大好きです。
あーこのカフェはいい、実にいい。普段使いしたいからぜひ近所にあってほしいです、周りの環境ごとお願いします。
◆Road # 27, Wat Bo Village, Sangkat Salaubrouk,
06:00-22:00
03 飲めないあなたもマストでどうぞ。高床式の古民家バー
『ASANA old Wdden house』が雰囲気ありすぎてたまらない
シェムリアップに古民家バーがあると聞きつけてやってきました。こちらだそうです。
繁華街の通りに狭〜い入り口が。もうこれ、超絶気になるでしょう! 細い道を進んだ先はこう。
ぐるっと庭を回ると、屋内へ上がる階段があります。外で飲むのもきもちよさそうだけど、ひとまず中をのぞいてみましょうよ。と、階段に足をかけると不思議な気分に。これって東南アジアならでは高床式の古民家でしょう、なんだか人様のお家に入るみたい。ではでは、お邪魔しまーす。
ひと眺めで大興奮、家の中が異常におしゃれ!! レトロでキッチュなアジトみたい。
セメント袋のようなもので作られたクッションがこれでもかと積まれた車座スペースがなんともいい雰囲気。クッションに沈んでゴロゴロしながらカクテル飲むのも最高だし、なんならクッション三段にして、カンボジア版笑点気分でくだらない話するのもいいんじゃない?
◆Street 07, Mondul 1 Village
11:00-26:00
04 ムーディなオープンエアの広々した
『SIEM REAP BREW PUB』で本格クラフトビールを飲み比べ
シェムリアップで本格的なクラフトビールが飲めるんですって!
それがここ、「SIEM REAP BREW PUB」です。カンボジアのビールといえば、「アンコール」か「カンボジア」の缶ビールしか思い描いていませんでしたが、まさかクラフトビールが飲めるおしゃれな街になったんですねぇ……しみじみ。しかもオープンエアの緑溢れる広々空間で、とってもくつろげそう。
そもそも驚くほど空いてるし(笑)。ここが前回ご紹介したレストラン「Kroya」の入っている高級ホテル「Shinta Mani Angkor」のすぐ裏の閑静な地域で、繁華街とは離れていることもあるでしょう、なによりカンボジアでクラフトビールのイメージがあまりないからでしょう。ということでアジアの喧騒を旅しているわたしは、ゆうゆうくつろげてとってもうれしいんです、お店の方ごめんなさい!
さっそく飲み比べできるSample setを注文しましたよ。なんと、驚きの$3!ちょっとうろたえてしまいます。こういうときつい、「日本の1/3の値段じゃない??」とか思っちゃうケチくささよ(笑)。ドスンとくるの、爽やかに軽いの、フルーティなやつに、正統派っぽいのと。なんでも試せるって楽しいな〜。そしてバッチリ美味しい。それぞれ量は少ないのに、味わいがしっかりあるからか、たくさん飲んだなーという気になります。
特にSmoked fish clear soop($5)はもう、カンボジアに来た感がありありとこみ上げるお味で。酸味と甘みは3:7、様々なハーブの香りと味が折り重なって攻めてくる〜!! しあわせです。ちなみにぜんぜん辛くありません。そしてかなりの具沢山。
Fresh vegetable spring roll($5)も安定のおいしさ。なぜでしょうか、単純な料理な気がするのに、日本で食べる生春巻きってどんなにおいしいアジア料理やさんでも物足りなく感じるんですよね。こちらのは一口食べて「くぅぅアジアに来た〜」と喜びが込み上げました。つけダレとか、ハーブ使いとか、具の詰めっぷりとか、その辺がポイントでしょうか。
相当な広々きもちのいい空間で、飲んで食べて空を仰いで風を感じて、とってもいい夜になりました。一人でも、かなりご機嫌にビールを堪能できるとっておきのお店です!
◆Kratie Monk, Mondul 1 Village
07:00-23:00
05 シェムリアップきっての飲み屋街の喧騒を肴にどうぞ。
超穴場のおしゃれカフェバー『FIFTY 5』
この街きってのやんちゃな飲屋街、パブストリートのお店にひとりで行くのはちょっとハードル高いかなと思ってました。だって、本当にどこもかしこも大音量の大混みのお店ばっかりだから。そういう様子を楽しむための、友達とのワイワイのみならもちろん大歓迎なんですよ、でもひとりじゃ……。
そんなわけで、マッサージ屋さんとお土産屋さん目的のみで歩いてたら、あらま、ステキなお店を発見しちゃいました!
角の建物『FIFTY 5』です。
こんなにスースー、窓どころか屋根と柱のみのつくりで開放感しかないという! いってみれば、一大繁華街をそのまま体感しつつ、座っている場所はおしゃれなテーブル席。なんというお得感とずるさのあるお店でしょうか、ブラボー!
特に私が気にいったのはこの窓テーブル。トゥクトゥク、バイク、酔っ払い、なんでもござれのアジアンわいわいストリートに顔と体を向けて全面的に見学し、でも一応安全地帯にいるので心は完璧ゆるゆる。なんだか透明人間になって街を傍観してる風。こんな楽しいロードムービーあるでしょうか?
バーカウンターもやっぱりすてき。広々していて動きやすそうだし、もちろんこの中からでも外の様子は丸見えだし、お客さんあんまりいないし。このお店で働いてみたくなっちゃいます(笑)。
いただいたのはSun set ($3.2)。スイカとパイナップルのミックススムージーですよ。なにその組み合わせ!! 酸味のないスイカに、パイナップルの酸味がいい塩梅で加わって、シャキッと心引きしまり元気の出る、効果絶大なスムージー。このとき次の予定があったからノンアルコールにしたけど、今度はぜひパブストリートの真ん中で、時間を気にせず、心ゆるゆる飲み明かしたいなと思える居心地の良さでした。
いかがでしたか? シェムリアップのカフェ&バーは、居心地や、味のレベルとオリジナリティは抜群な上に、すいててお安いというすばらしさ! カフェ&バー巡りのために訪れてみるのも、絶対オススメなんです。