旅行会社を通して予約すれば、航空券からホテル予約まで代行してくれるほか、現地係員も手配してくれます。ツアーが強制的に組み込まれている場合が多いのが残念ですが、それも魅力と思えば、まさに至れりつくせりでしょう。しかし、そのようなパッケージツアーの場合は、往々にしてホテルを客側が選べません。基本は「3つ星ホテル相当」、「○○ホテル相当」といったくくりで、旅行会社が提携しているホテルの空き室状況を鑑みてランダムで決定されます。
もし個人旅行でホーチミンへ行くのであれば、ホテル予約は自分でしなければなりませんが、その分自由はききますね。今回は、ホテルを予約する際、ホーチミン市内のどこのエリアがおすすめなのかをご紹介したいと思います。
宿泊は1区が断然おすすめ
1区の雑貨通り「ドンコイエリア」ホーチミン旅行において、まず最初に宿泊するエリア探しからはじまります。ホーチミン市内で日本人観光客が比較的多く宿泊するのは、1区、空港周辺、5区となります。しかし、割合からすると、1区の宿泊者が95%以上を占めるのではないかと思います。空港周辺と5区には、それぞれ5つ星ホテルが2軒ほどあるので、そこに宿泊する人が時折いるくらいです。
ですので、基本は観光のメインエリアである1区内のホテルを探すようにしてください。しかし、1区内にはホテルが数百とあるので、次はさらに宿泊エリアを絞る必要があります。
中級～高級ホテルはドンコイエリアに集中
宿泊費もやはり高いショッピング、レストラン、そして名所の中心と立地重視で場所を選ぶなら、ドンコイエリアがいいでしょう。旅行会社に申し込んだとしても、その多くはこのドンコイエリアのホテルとなります。中でもホテルが密集しているのは、ドンコイ通り、グエンフエ通り、タイヴァンルン通り。聖母マリア教会よりになると、途端にホテルの姿はみえなくなります。
また、このドンコイエリアに点在するホテルの多くは4つ星～5つ星の高級ホテルです。パークハイアットやシェラトンといったインターナショナルホテルもあるほか、ドンコイ通り東端のマジェスティックホテルは建物自体が古い歴史を持ち、写真愛好家に人気があります。
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2つ星～4つ星ホテルはリートゥーチョン通りで
4つ星のチェーンホテル、シルバーランドホテルリートゥーチョン通りはレタントン通りと平行して走る通りで、ドンコイ通りやパスター通りなどと比べると、少し存在感が薄い道。しかし、この通りは場所によってはベンタイン市場からも近いですし、徒歩圏内で統一会堂、市民劇場とドンコイ通りなどにも行けるためアクセスは良好です。通り沿いには5つ星はありませんが、2つ星～4つ星の外国人旅行者向けのホテルがまばらに並んでいます。特に4つ星のシルバーランドホテルは日本人観光客やビジネス出張者に人気で、ホテル併設のスパは押さえておきたいところ。
このリートゥーチョン通り沿いのホテルを選ぶのであれば、ベンタイン市場近くがおすすめです。旅行者は結局のところ、大きく分けてベンタイン市場周辺エリアか、ドンコイエリアかを選ぶことになるので、中間をとって両方行こうと思うより、徒歩3分圏内にベンタイン市場、もしくはドンコイ通りがある方が、夜の散歩もしやすくおすすめです。ちなみに、ベンタイン市場から市民劇場までは徒歩10分～15分程度で、決して遠くはありません。普通に徒歩圏内です。
ゲストハウスとミニホテルが並ぶファングーラオ
ホテル探しには困らない安さで選ぶならバックパッカー街であるファングーラオエリアで決まりです。場所を選ばなければ、一泊20万ドン（約1000円）以下のホテルも多数見つけることができます。ただし、この手のホテルはゲストハウス、ルームフォーレントと呼ばれているもので、一般戸建ての部屋を間借りする宿泊施設となります。部屋のサービスや清潔さは期待できません。
一方、ミニホテルとよばれる縦長の星なしのホテル。一泊50万ドン程度が相場ですが、こちらは探せば清潔なホテルが見つかります。また、レセプションスタッフはフレンドリーなので、若者であればよき旅の思い出になるはず。ただし、レストランやプールといった付帯設備やファシリティサービスは皆無なので、純粋に寝るだけのホテルとみなすようにしてください。
空港周辺はおすすめしない？
空港があるのはタンビン区タンソンニャット空港と1区の間に位置するのは、3区、フーニョン区、タンビン区（空港のある区）です。この区はいずれも現地人の住宅街が並ぶため、外国人向けのホテルはごくわずか。5つ星ではインターナショナルホテルのイースティングランドホテルサイゴン（＝モーベンピックホテル）が空港近くにありますが、徒歩で行けるわけではありませんし、タクシーで10分程度はかかります。
この辺に宿をとろうと考えている方は、空港の近くのホテルに宿泊するメリットをまず考えて、市街地の観光エリアよりも魅力がある場合のみ、検討してください。
チョロンエリアもあまりおすすめしない？
チョロンの要所、ビンタイ市場近くにホテルはない5区や6区のチョロンエリアに宿泊を考えてる方も、もう少し検討の余地がありそうです。まず、チョロンエリアにある5つ星ホテルは、ホテル・エクアトリアルとウィンザープラザホテルの2つのみ。2つともビンタイ市場やチャータム教会といったチョロン観光の中心界隈までは距離があり、タクシーで行く必要があります。また、ウィンザープラザホテルは中国人団体が非常に多いので、静かに過ごしたい方には向いていません。
上記で挙げた5つ星以外で、日本人観光客がストレスなく宿泊できるホテルは残念ながら見当たりません。チョロン観光を経験された方の多くは、日帰りで半日程度観光すれば満足と仰いますので、滞在の拠点となるホテルは1区がおすすめと言えるでしょう。
ドンコイエリアかベンタイン市場周辺かで迷う
多くの方は、この両エリアで迷いが生じます。星付きのホテルの数はドンコイエリアが圧倒的に多いので、予算を鑑みて選ぶようにしてください。また、5つ星の高級ホテルを予約される方は、ホテル内で有意義に過ごせる方法を模索するようにしましょう。せっかく高いホテルに宿泊しても、1日中外出してしまってはもったいありません。
[local, 593, 594]
