ホーチミンの観光エリア紹介

ホーチミン旅行が決まったら、まずはホーチミンがどんな町なのか、どのように構成されているかを知っておくことをおすすめします。例えば、「ホーチミンの観光エリアは中心の1区」と言われても、1区がどこなのかピンときませんね。「2区は西洋風の町並み、空港があるのはタンビン区」、そういわれても、1区との距離感もわからなければ、自分が滞在しているホテルからどのくらいの距離に位置しているのかも不明です。

そこで、今回はホーチミン旅行者が散策する観光エリアをご紹介します。

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1区:観光の中心。旅行スポットすべてが揃う

IMG_4432.jpgサイゴン川に寄り添う1区

1区はホーチミン観光の中心エリア。ガイドブックで大きく特集されている市民劇場、聖母マリア教会、中央郵便局、統一会堂、ベンタイン市場といった主要観光名所は、すべてこの1区内に点在しています。サイゴン川沿いを走るトンドゥックタン通りや、ホーチミンの銀座・ドンコイ通り、オーダーメイド店が並ぶパスター通りなども、やはり1区。


北はフーニョン区と3区、西は5区、東は川向こうに2区、同じく川向こうの南には4区、その先に7区が広がっています。主要5つ星ホテルをはじめ、エステ店、雑貨店、レストランといったホーチミン旅行の魅力はすべて1区に詰まっていますので、旅行者の主要滞在&観光エリアと認識しておいてください。

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2区:西洋の町。在住欧米人タウン

CIMG2706.jpg旅行客に人気の「タオディエンヴィレッジ」

2区は1区の市民劇場からタクシーで30分程度で行くことができます。ほんの十数年前までは沼地が広がるエリアでしたが、現在はタオディエン地区を中心に急速に発展しています。観光客が楽しめるのはタオディエン地区のみ。この地区内には西洋ヴィラやインターナショナルスクール、欧米人御用達のスパやレストランなどが並ぶ欧米人町となっています。

ただし、近年はトラベルガイドブックでも2区でプチパリを体験できると注目されてきています。ベトナムらしさはありませんが、サイゴン川に寄り添うレストランでランチをとったり、スパで贅沢気分を味わったり、午後のひと時をお洒落なカフェで満喫するのもいいかもしれませんね。

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7区:新興住宅街・コリアンタウン

IMG_3327.jpg日本人も多く住む

市民劇場から南へ橋を渡ると4区の町が見えてきます。その4区を越えた先にあるのが7区。こちらも2区と同様一昔前までは沼地が広がる湿地帯でしたが、現在は御覧のように高級マンションが建ち並ぶ新興住宅街となっています。韓国人が多く暮らしているので、コリアンタウンとも呼ばれています。観光客向けの多国籍レストランやスパも多く、また近代的なショッピングセンターもあるので、買わずともフロア散策でもある程度楽しめるかと思います。


それほど見どころがあるわけではありませんが、優雅なディナーやナイトバーでカクテルを鳴らしたい、といったスポットで活躍してくれることでしょう。

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5区&6区:中華街「チョロン」の町

IMG_2172.jpg寺院や會館がいたるところにある

市民劇場から車を西へ走らせること20分で、5区に入ります。5区とその先の6区は華人が多く暮らす一大中華街エリアがあり、別名を「チョロン」と呼びます。1区とは異なる異色の空気は中華世界そのもの。日本の中華街とはまるで異なる下町風情漂う雰囲気です。

観光スポットもいくつかあり、巨大卸売り市場のビンタイ市場を中心に、チャータム教会や天后寺、オンボン寺といった仏教寺院とカトリック教会を徒歩で散策することができます。華人といっても長くベトナムに暮らしているので、ほとんどの人はベトナム語を流暢にしゃべります。彼らとベトナム人の性格の違いをみてみるのも面白いかもしれませんね。

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タンビン区:タンソンニャット空港がシンボル

CIMG2190.jpg遠く向こうに見えるのはTCプラザ。空港近くのショッピングセンター

タンビン区は市民劇場から北に走ること約20分ほどで入ります。市民劇場裏手のハイバーチュン通りをひたすら北上すればいいので、道に迷うことはまずないでしょう。このタンビン区は観光スポットらしき名所はありませんが、空の玄関口であるタンソンニャット空港があります。国内線と国際線は隣り合っているので、ベトナム国内旅行で空路を利用する際にもお世話になります。

空港の後ろにはゴーバップ区とタンフー区が位置しています。ゴーバップ区はベッドタウンとして、ホーチミン市内で一番人口が多い区です。ローカルなベトナムらしい素朴な風景をのぞくことができるので、半日程度利用して散歩してみるのもおすすめです。タンフー区も同様の風景が広がっていますが、近年日系スーパーマーケットのイオンが進出していらい、周辺の土地が高騰してマンションやお洒落なショップ、レストランなどが建つようになりました。

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カンザー:マングローブとサルの楽園

IMG_3841.jpgマングローブの湿地帯が広がる

旅行会社で催行している「マングローブの森」と「モンキーアイランド」の日帰りツアーが人気のカンザー。1区から出発すると2時間程度かかるためよく勘違いされがちですが、ここカンザーもホーチミン市内です。

ビギナー旅行者はツアーでないとなかなか行けない場所ですが、個人で行く場合は、バイクや車ごと乗せて走るフェリーと、小さなボートに乗って行くことができます。ベトナム情緒を感じることができるおすすめルートとなります。

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クチ県:巨大地下通路「クチトンネル」のエリア

IMG_6899.jpg王道ツアーの一つ

クチ県はホーチミン1区から車で90分ほど郊外へ走ったところに位置しています。ベトナム戦争時には枯葉剤が散布され、多大な被害を被り、現在でも草木が生えない場所があるほどです。旅行者にとっては、巨大地下通路のクチトンネルツアーがあるところで知られています。

クチトンネルはベトコンと米軍がゲリラ戦を繰り広げた場所で、全長250kmに及ぶ地下トンネルは、「どんな科学者が集まっても、同じものは二度と作れないだろう」といわしめたほど複雑な構造です。現在では一部が一般公開され、テーマパーク気分で楽しむことができます。

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遊び尽きないホーチミン

ホーチミンは名実ともにベトナム最大の都市です。しかしながら、ちょっと足を延ばすと、ゴーバップ区のようにレトロな町が広がり、カンザーのような手つかずの緑に覆われたエリアに入ります。それもホーチミン旅行の魅力ではないでしょうか。1区のお洒落なカフェでハイティーを楽しむのもいいですが、素朴な町並みを歩いて、東南アジアらしい思い出を作るのも捨てがたいものです。

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