ビンパール ラグジュアリー ダナンの楽しみ方｜ベトナムツアー・旅行の専門店 ベトナム王

　朝日差し込むヴィラの広々としたベッドで目覚めた私。時計を見ると、ちょうど朝6時。いつもならもっと前にどうしても目が覚めてしまうのに、今朝はどうしたことでしょうか。6:30からプールサイドで行われるヨガクラスを予約しておいたことを思い出し、少し慌てて身支度を整えました。

　ヨガクラスでほどよく空腹を感じられたところで、朝食ブッフェをとりに「グルメ・レストラン」へ向かいました。いつも行動の早い和子は、ひと足先にレストランに入り、「早く早く、ちょうどよく窓際の席が空いたわよ！」と、私たちを手招きしました。店内を見渡すとパンからフルーツ、サラダにホットミールなど数えきれない種類の料理が鎮座しています。オムレツやパンケーキといった西洋料理もあれば、フォーやベトナムのお餅のような伝統料理もあり、いろいろと目移りしてしまいます。飲物は席で注文でき、コーヒーは注文を受けてから専用カウンターで入れてくれるのだそうで、こうしたきめの細かい心配りは本当にありがたいことです。
　 私はベトナムでは、本場のフォーを食べてみたいと思っておりましたので、さっそくそのコーナーへ。笑顔のかわいらしいお嬢さんが麺をゆで、器に具材を盛りつけてくれました。ここはスタッフの方々も皆さん笑顔が素敵で感じがいいのもうれしいですね。熱々のフォーだけでも充分、満腹になりましたが、他の３人が食べているものを見ると、ついつい味見をしてみたくなり、あれもこれもとお皿に載せてしまう始末…

　朝食ブッフェを終えた私たちは、スパの時間まで少し休もうとヴィラへ戻りました。4つのベッドルームを持つこのヴィラは２階建てで、庭の広さを含めると、628平米もの広さがあるのだとのこと。リビングルームとキッチン、ダイニングルームがあり、ベッドルームは１階と２階にそれぞれ２部屋ずつが設えられております。４人一緒に宿泊しながらも、ベッドルームは別々で広く快適に過ごすことができるのです。我が家よりも立派な、こんな豪華な宿に滞在できるなど、思いもよりませんでした。
　ヴィラの庭にあるプライベートプールのデッキチェアで私がくつろいでいると、運動好きの美枝子が水着に着替えて出て来ました。「プライベートプールだと、人の目を気にせずに泳げるからうれしいわ」と、悠々、泳ぎ出します。「あら、私なんて、どこだって平気よ！」という和子のような強者もおりますが、たしかに私たちの年齢ともなると、日頃、水泳に親しんでいる方でなければ水着になるのはためらってしまいがちです。その点でも、プライベートプール付きのヴィラを選んだことは大正解でしたね。

　地元では「ファミリーで楽しめるリゾートホテル」として人気の高い「ビンパール ラグジュアリー ダナン」。朝8:00〜20:00までオープンしているキッズクラブがあり、0歳〜12歳まで利用が可能です（1歳までの子供を預ける場合はVND170,000）。スイミングレッスンや空手レッスン、ウォーターポロ、ハットペインティングなど、キッズが参加できるアクティビティーも各種実施されており（一部有料）、本日のアクティビティーについては外の遊具スペースにも、しっかり掲示されています。
　3ベッドルームと4ベッドルームタイプがあるヴィラは、親子三世代でのご家族旅行にもぴったりですので、ぜひ一度、ご利用ください。

　さて次の予定は、スパでのマッサージです。日本でもスパによく通っているという文恵が、率先して予約を入れてくれました。文恵が言うには、このホテルの「ヴィンチャーム・スパ」は、ベトナムでも有数のスパチェーンで、その技術も国際基準なのだそうです。スパ体験がはじめての私にとっては、詳しいことは分かりませんが、つまり上質なスパだということでしょう。メニューリストには日本語のものがございましたので、内容が分かりやすく助かりました。スパというのは、つまり、マッサージやスキンケアを行ってくれるエステのようなものなのですね。
　私が受けましたのは、アロマオイルのマッサージ（60分／VND1,200,000、90分VND1,800,000）。ラベンダー、レモングラス、マンダリンの３つの香りから好きなものを選んでよい、とのことでしたので、ベトナムらしいレモングラスを選ばせていただきました。そして爽やかな香りの中、適度な優しさのマッサージをしていただくのは、まるで天国にいるような心地でした。一方、スパ上級者の文恵は、マッサージ師が２名もついて身体をもみほぐしてくれる“４つの手のマッサージ”（75分／VND1,700,000、90分／2,400,000）を受けたのだそう。そんなマッサージもあるの？と皆、驚きましたが、この“４つの手のマッサージ”は、スパのほうでも最も人気の高いメニューなのだそうです。

　ホテルのシャトルバスに乗ること約15分。ずっと訪問したかったホイアンの旧市街へやってきました。和子は学生時代から歴史に詳しく、観光名所を歩きながらホイアンに日本人が住んでいた事、フランスの植民地時代、華僑の流入など分かりやすく説明してくれるのでより街に愛着が生まれてきます。
　途中、“空心菜”を意味する「モーニンググローリー」でベトナム料理を食べ、通りを眺めながらしばしおしゃべり。15:15からホイアンの伝統工芸や音楽が学べる「XU DANG TRONG」で伝統楽器と舞踊が観賞できるということなのでそちらへ移動します。ベトナムの弦楽器（1弦・2弦）が奏でるゆったりしたメロディが心地良く、夢の世界へ誘われてしまいました。

　ホイアンで素敵な時間を過ごした私たちですが、少し歩き疲れたこともあり、ヴィラに戻るとリビングのソファーにて皆でくつろぐことにいたしました。ヴィラに設置してあるエスプレッソマシーンでおいしいコーヒーを準備し、ホイアンで買ったチョコレートを開けた後、私が持参したおせんべいをトランクから出してくると、皆から歓声があがりました。こうやってリビングでテーブルを囲みながらお茶をしていると、高校生の頃、誰かの家に集まっておしゃべりに夢中になった記憶がよみがえってきます。皆も同じ気持ちになったのか、女子高生だった時代の思い出話に、しばし花が咲きました。