ホーチミン市の中心部に建つ「中央郵便局」は、旅行者にとっては観光名所の一つ。フランス統治時代の19世紀後半につくられた、ベトナムとフランスを繋ぐ通信連絡施設です。現在でも現地の人々の間では貴重な郵便局として支持されています。局内はお土産ショップもあるので、観光がてらショッピングにもおすすめできます。今回は中央郵便局を紹介します。
アクセス
中央郵便局のあるコンサーパリス通りは、オペラハウスから徒歩3分。ドンコイ通りを雑貨ショップが並ぶ道とは逆に進むだけです。3分ほど歩いていれば、時期に聖母マリア教会が見えてきます。中央郵便局は、聖母マリア教会の隣です。
名所が並ぶ観光エリア
中央郵便局のあるエリアは聖母マリア教会のほか、公園やオープンエアのカフェ、統一会堂が周辺に建ち、また少し歩けば戦争証跡博物館、ベンタイン市場へもアクセス可能です。少なくとも聖母マリア教会と統一会堂は併せて見学するのが効率がいいので、観光プランを練るときの参考にしてください。
[local, 149]
概要
1891年に建設された中央郵便局。当時はフランスの統治下だったこともあり、フランス人のベトナムとフランスを繋ぐ通信施設として機能していました。建物のイメージはフランスのパリ、オルセー駅の駅舎です。外観からして西洋風の雰囲気が漂うのはそのため。
また、設計者はエッフェル塔を設計したことでも有名なギュスターヴ・エッフェルです。建物の周辺は写真撮影をする観光客で溢れ、屋台も出没していて、観光のムードたっぷりです。
郵便局内部をご案内
内部は奥行きのあるアーチ状の造りとなっていて、高い天井は非常に開放感があります。正面奥にはホー・チ・ミン主席の肖像画が見えます。入口周辺は休憩できるベンチがあり、左右の通路にはそれぞれお土産ショップが並んでいます。通信施設として窓口があるのは、最奥部です。
入口入った右手にはマネーチェンジャーとATM、世界時計があります。その上部の壁面には地図のようなものがあり、こちらは当時のベトナム・カンボジアの通信網とのこと。こちらも注目してほしいところです。
お土産は記念切手とポストカードを
お土産を売っている店は、入口正面と左右の通路側です。服飾雑貨や置物系といった定番土産は一通り扱っていますので、一巡してみるのがいいでしょう。ただし、値段はほかと比べると若干高めの印象を受けます。ものによっては袋で包装されていたりと、品質に気を遣っていますので、大切な人へのお土産にはいいかもしれませんね。
一風変わったお土産として一押しなのが、昔ベトナムで使われていた切手です。切手コレクター、もしくはそうでなくとも興味そそがれるものなので、自分用のお土産にいかがでしょうか。
また、ポストカードも充実しているので、「海外旅行では必ず買う」という方はここで手に入れておきましょう。
郵便局としての顔
観光名所ではありますが、ベトナム人からすると日々通う郵便局です。ここで手紙や小包を送ったり受け取ったりすることができます。旅行者のみなさんも、ここで手紙を書いて、日本にいる家族や友人に送ってみるのも可能です。はがき程度であれば安いですよ。
中央郵便局は、どのトラベルガイドブックにも紹介されている、ホーチミン旅行の定番スポットです。全部見て回っても30分程度なので、他のスポットと併せて回るようにしてください。とりあえずここを訪れたら、「プチパリのベトナムを満喫した」と思えることでしょう。
<DATA>
名称:中央郵便局
住所:2 Cong Xa Paris St. Dist.1
営業時間:7:00〜20:00
[basic, 165]