ダラットで恋人が集う聖地「愛の盆地とダティエン湖」

作家の林芙美子氏著の「浮雲」でベトナムの中南部高原ダラットが舞台として登場しますが、まだまだ外国人にはあまりなじみの内観光エリアです。しかし、ベトナム人にとっては軽井沢のような避暑地として人気があるほか、恋人夫婦が必ず一度は訪れる愛の聖地としてもなお根強い支持があります。

今回紹介する「愛の盆地とダティエン湖」は、数あるダラットの名所の中でも1、2を争う人気のスポット。清々しい空気に美しい森林風景、心癒される時間をおくることができます。

アクセス

二つのハート。顔を入れて記念撮影ができる

場所はダラット市内北部。ダラット市場を拠点にすると、徒歩では行ける距離ではありません。また、レンタル自転車も同様。ダラットは山の麓に築かれた町なので、急こう配の坂が多くあります。行きは楽でも帰りはしんどい、といった道となるので、同名所まではレンタルバイクもしくはタクシーで行くのが無難です。

撮影スポットがたくさん

小さな子供をのせて記念撮影

入場券を窓口で買って中へ入り、最初に目に見えるのがこちらの乗り物。動きはしませんが、自由にシートに座って写真撮影をすることができます。敷地内には幾つもの写真撮影のスポットがあり、それらはすべて小高い丘の斜面に築かれています。すべてを見て歩くとかなり疲れるので、めぼしいスポットを幾つか見つけるのがおすすめ。

愛の盆地と言われる所以

見ているこっちが恥ずかしくなるようなモニュメントも

愛の盆地と呼ばれる理由がこちら。恋人や新婚夫婦が決まって訪れ、御覧のような『愛』をテーマにしたモニュメントの前で記念撮影をすることからそう名付けられました。ベトナム人は記念撮影が大好きなので、皆さん所かまわず撮影に臨んでいます。

新しくできたアトラクション

子供でも安全のミニバイク。こちらに乗って短い円周のコースを何周も走ることができます。スピードはそれほど出ませんし、免許も不要なので誰でも楽しむことができます。

ちょっと一休み......

休憩スポットも要所にあります。写真上は愛の盆地から急こう配の下り坂を降りてダティエン湖に向かう道中の休憩エリア。木陰でしばし休みましょう。ダラットは年間を通して過ごしやすい気温が続きますが、日中は汗ばむ暑さとなることも多いです。ただし標高が高く自然に覆われているおかげか、空気は澱みなく澄んでいて、思いっきり深呼吸したくなる清々しさがあります。

広大な湖「ダティエン湖」を散歩

雄大なダラットの自然

ダティエン湖へ向かう道中、ダラットの雄大な自然を一望できる場所があります。このくだり坂を下ったところに広がる奥行のある湖がダティエン湖です。道中はフラワーガーデンが続き、ハートのモニュメントや恋人たちの像などがあります。

お馴染みのスワンボート

ダティエン湖の傍には馬車が止まっていて、これに乗って湖畔をゆっくりと散歩することができます。また、湖に停まっているスワンボートやモーターボートに乗ることも可能（有料）。湖ではなく森林を散歩したい方は2人乗り用のタンデム自転車をレンタルしてもいいですし、徒歩で散策することもできます。

ベトナムの七夕を体験

風流があっていいもの。みなさんに試してみてほしい

赤もしくはピンクの紙に自分の願い事を書いて、傍にある木の枝に巻き付けるとその願いが叶うと言われています。日本の七夕に似ていますね。ただしちょっと違うのが、枝に巻き付ける方法。紙に願い事を書いたら、スタッフに小さな錘を貰います。その錘を紙の先端に巻き付けて、鎖鎌のようにくるくると振って枝に向けて飛ばします。3度、4度とやれば意外とうまくいくものです。