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ダナンの夜はバクダン通りを歩こう

近年は中部ダナン観光が熱い!と言われています。ダナンはベトナム第三の都市と呼ばれている大都市で、ひと昔前まではホイアンやミーソン、フエといった世界遺産を巡る旅行者にとっての拠点にすぎませんでした。しかし、ここ数年で観光開発が進み、ダナン市内及び近郊に観光スポットが建設され、ダナンも旅先のエリアに加わりました。

今回はそんな新観光エリアとして確立されたダナンの夜をお届け。ダナンは中心市街地と呼べるエリアは狭く、ダナン大聖堂、コン市場を中心にチャム彫刻博物館辺りまで。夜の散歩スポットとしておすすめはバクダン通りとなります。

カップルもファミリーもバクダン通り

IMG_2812.jpgバクダン通り

バクダン(Bach Dang)通りはダナンの観光エリアの中心を南北に走る道です。ハン川沿いにある大通りで、散歩スポットは南のロン橋<から北のソンハン橋まで。川沿いには幅広い遊歩道が作られていて、ダナンの特産でもある大理石像やベンチが等間隔で設置されている豊かな公園のような通りとなっています。

IMG_2792.jpg昼のバクダン通りは平和の象徴のよう

こちらは昼の様子。外国人観光客や現地人の憩いの散歩道となっています。ハン川を背に写真撮影したり、ベンチに腰かけて休憩している人々をみることができます。道路の反対側にはカフェやレストランが並んでいるので、そこでゆっくりするのも情緒あっていいものです。

ホテルを探すのもバクダン通り周辺がおすすめ

IMG_2818.jpg明るい看板がある方へ歩けば間違いない

安ホテルを探すのもバクダン通り周辺がおすすめです。バクダン通りと並行して南北に走るチャンフー(Tran Phu)通り沿いのホテルは、少しランクが上で、主に出張者などビジネスパーソンが泊まっています。旅行者なら、それよりもバクダン通り沿いの見晴らしのいいホテルがおすすめ。

もちろん3~4つ星の中級ホテルもありますし、一泊3000円程度の安ホテルも多数あります。バクダン通りからチャンフー通りに抜ける細道にも安ホテルが並んでいて、こちらは通常2000~3000円程度ですが、閑散期は交渉によってさらに値引きしてもらえます。

2つの橋がダナンの象徴に

IMG_2820.jpg煌びやかな夜の時間が訪れる

バクダン通りの大通りから見た風景。向こうに映る橋はソンハン橋で、観光スポットの一つにもなっています。ソンハン橋はバクダン通りから眺めると、御覧のようにライトアップが非常に美観。

また、ソンハン橋に実際に行ってみると、そこから眺めることができるバクダン通りやロン橋、ハン川に浮かぶ漁船や光の反射などはうっとりする風景。橋を歩き回っているカメラマンを捕まえて、写真を撮ってもらうことも可能です。バイクを持っていない観光客は、自転車もしくはタクシーで行くことができます。タクシーの場合は待っていてもらうことは難しいので、帰るときは一度橋を抜けなければなりません。

IMG_2808.jpgダナン観光の際は必ずみてほしい

全長600m以上あるこちらはロン橋。ロンとは龍という意味で、外国人にはドラゴンブリッジとして知られています。まるで昇り龍のようなロン橋は、毎週末の21時には龍から火を噴く演出もあります。観光客だけではなく現地人にとってもデートスポットとしてお馴染みで、土日には非常に多くの人でロン橋周辺は賑わいます。

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ちなみに、ソンハン橋とロン橋を渡った先にはミーケービーチが広がっています。いずれも徒歩で行くのはかなり困難ですが、橋には狭いですが歩道もあるので体力さえあれば歩くことは可能です。

ダナンの歴史の傍らにあるハン川

IMG_2804.jpg電飾の反射で川も美しく見える

ハン川はそのまま南シナ海につながっていることから、大型貨物船も往来することができます。さらに昔にさかのぼれば、ダナンはベトナム最大規模の港町であり、交易都市でした。現在では世界遺産にもなっているホイアンですが、当初はホイアンが交易中継地点の中心として発展しましたが、19世紀に入ると、トゥボン川の水位が浅くなり、交易場所をここハン川に替えました。

現在では川のせせらぎと同時に、ゆっくりと流れる時間を満喫することができます。ホーチミンと比べると慌ただしさは欠片もなく、一日を通して静かで穏やかなひとときをおくることができるでしょう。

ベトナムらしい路上カフェ体験も

IMG_2819.jpg東南アジアでも見る機会は徐々に減ってきた

バクダン通り沿いには、夜遅くまで営業しているカフェや、屋台もたくさんあります。御覧のように道端に椅子を並べてカフェをする光景は、いまでは東南アジアでもあまり見なくなりましたね。

ベトナムにおいてカフェはフランス統治時代から民間に根付いている習慣の一つ。彼らに倣って旅行者のみなさんも路上カフェタイムを体験していってください。ひと昔前までは路上コーヒーくらいのものでしたが、現在では若者を中心に「チャースア」と呼ばれるミルクティーを飲むのが人気。

ダナンの夜を満喫

バクダン通り周辺に宿をとっているならば、歩いて散歩することができます。もしミーケービーチ方面に宿泊しているのであれば、夜のミーケービーチを歩いてもいいですし、タクシーでバクダン通りまで行くのもいいでしょう。流しのタクシーは夜遅くまで走っているので、帰りが遅くなっても困らないのはベトナムでは大きな魅力の一つです。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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