ホーチミン郊外の港町ブンタウは、近年は日本人旅行者の姿も見られるホーチミンから最も近場のビーチリゾート。ホーチミンからバスで行く場合はデタム通り、もしくはミエンドンバスターミナルから発着していて、約2時間で到着します。
そのブンタウで一泊するのであれば、是非ナイトマーケットに足を運んでほしいところです。今回は、毎夜屋台でにぎわうフォードゥックチン(Pho Duc Chinh)通りをご紹介します。
アクセス
フォードゥックチン(Pho Duc Chinh)通りは、大通りの「トゥイバン通り(Thuy Van)」から一本曲がったところにあります。正面はブンタウ最大の海水浴場のバックビーチなので、この周辺に宿をとるのがいいでしょう。
ちなみに、ホアンホアタム通りもすぐ傍にあり、そちらを進むと有名なクジラを祀るタンタム廟に行くことができます。
フォードゥックチン通りは安宿街
「Motel」、「Guest House」、「Room For Rent」、「Nha Nghi」これらの看板を掲げているところは、すべてミニホテルです。この通りと周辺には数十の安宿があり、一泊1000円から2000円程度で泊まることができます。ただし、ハイシーズンやベトナムの祝祭日、旧正月の時期は料金が2倍以上に跳ね上がることもあります。
正面のバッグビーチは海水浴に最適なビーチスポットなので、もし宿泊ホテルから遠い場合は、ここで時間貸しを利用するのも一つの手です。1時間~2時間500円程度で部屋を借りることができます。
夜のフォードゥックチン通りを歩く
もともとトゥイバン通り沿いに毎夜多くの屋台が並んでいて、現地人や観光客にとってのナイトマーケットでした。しかし、自治体による規制が行われ、ナイトマーケットは現在では人気のない入り組んだ場所の一角に追いやられてしまい、観光客はおろか現地人も行かなくなりました。
そこで、注目されているのがフォードゥックチン通りです。もともと安宿街ということで多くの人でにぎわっているほか、食堂や水着ショップなどもあって観光客に支持されていたエリアでした。トゥイバン通りのナイトマーケットがなくなってからは、屋台は移動するようにこのフォードゥックチン通りに増え、以前よりも活気ある町に変わりました。
多くの食堂は店頭に屋台も持っていますので、晴れた日は道端に椅子を並べて食べることができますし、雨の日は屋内で食べることができます。料理はたいていの店でベトナム家庭料理とシーフード双方を用意しています。店頭で焼いている魚や貝、カニの香ばしい香りに釣られて、気になったら店に躊躇なく入ってみましょう。
屋台は御覧のように海鮮一色です。ベトナム人は貝が大好きなので、貝の種類は特に豊富。カニの手は多めの塩で網焼きしたもので、ベトナム人にとってはビールの肴に欠かせない一品です。魚はかつおのような身がしまった青魚。値段は安い上ボリュームがあっていいのですが、たくさん食べると飽きてしまうかもしれません。お店によっては半身だけ買うこともできますので、交渉してみましょう。
また、筆者一番のおすすめは「タコ」。出張者も在住者もみんな口をそろえて「ベトナムのタコは日本のよりおいしい」と言います。やわらかい歯ごたえと、ぎゅっとしみ込んだ深い味を堪能していってください。
[local, 427]ブンタウにはホーチミンやハノイにあるような外国人向けの雑貨ショップがありません。ですので、ブンタウ土産を買いたいのであれば、ここの屋台で買うといいでしょう。キーホルダー、プリズムボール、ストラップ、ネックレスなど服飾品が充実しています。基本は言い値で交渉はできません。ただ、一度にたくさん買えば、多少まけてくれるかもしれません。
水着もここで買うことができます。この周辺のホテルに滞在すれば、海までは歩いて3分。もちろん水着の格好でビーチに向かうこともできます。また、このようなお店は日用雑貨も扱っているので、水や歯ブラシ、シャンプーといった簡単な日用品の調達も可能です。
ブンタウの隠れた観光スポット
このフォードゥックチン通りはガイドブックで紹介されているわけではありませんので、実際足を踏み入れた人でなければ知ることができないスポットです。是非ブンタウに行った際は、フォードゥックチン通りの夜を楽しんでいってください。
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