ベトナム南西にあるフーコック島は、ホーチミンから国内線で1時間で行くことができる離れ小島。近年は日系旅行会社も『穴場のリゾートアイランド』としてフーコック島を紹介しているのをよく見かけます。そんなフーコック島は、ベトナムで最も夕日が美しいと賛辞がおくられている神秘的な島。今回は旅行者がマストで訪れたい、石山殿周辺をご紹介したいと思います。
アクセス
石山殿の場所は、先日までナイトマーケットがあった先端です。バクダン通りを海沿いに歩いていくと見えてくる岬。石段を上がると石山殿と呼ばれる小さな祠があり、賑わうのはその周辺です。もしバイクをレンタルしているのであれば、この界隈にとめることができますが、毎日混雑しているのでできるだけ徒歩がおすすめ。
夕暮れを楽しんだあとは、そのままバクダン通りを戻ってナイトマーケットを楽しむといいでしょう。バクダン通りのナイトマーケットから石山殿までは歩いて10分程度です。海側なので気持ちのいい潮風も吹いて散歩には最適です。
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石山殿周辺には多くの漁船が停泊
リゾートといっても、まだまだ開発の途中段階なのでセブ島やプーケット島のような繁華街はありません。ましてやタイのパタヤのような町を想像されていると、ギャップに驚くことでしょう。中心都市のユーンドン市であってもご覧のように桟橋に集まるように大小の漁船が停泊して、本土から運んできた果物や野菜を搬入している様子をうかがうことができます。
広い砂浜に美しい南シナ海
石山殿を背に左向こうは漁船が停泊して、右向こうはご覧のような砂浜と海が広がっています。砂浜は幅広く、海は波がないため子供がたくさん泳いでいます。波乗りなどを楽しむことはできませんが、穏やかな海はリゾートを感じるには十分な演出です。特に日暮どきは美しい砂浜に座って海の向こうを眺めているだけでもロマンティック。
日暮れになると、砂浜にはたくさんのプラスティックの椅子が並ぶようになって、そこで飲み物や屋台料理を頬張りながら時間を過ごすのが現地人の楽しみ方。
屋台もたくさん出没
屋台は石山殿周辺に10近く出没。マンゴーやタマリンド、オイと呼ばれる果物は、カットしてくれたのち袋に詰めてくれますので持ち歩きもできます。ドリンクはヌックミアと呼ばれるサトウキビジュースがおすすめ。海傍にあるテーブル席は自由に使うことができますので、買った料理はここで食べるのもいいでしょう。この賑わいは夕日が落ちるまで続き、そののち、人々は徐々にバクダン通りのナイトマーケットに移っていきます。
こちらは「バンチャンヌン(Banh Trang Nuong)」。ライスペーパーを網で焼いて、その上に刻みネギやオニオンスライス、ウズラの卵など幾種類の具をのせ、最後にチリソースとマヨネーズをかけたベトナム版ピザです。クレープのように巻いて食べるとぱりぱりと香ばしい食感をより堪能することができます。現在では屋台グルメに欠かせない王道として、全国で人気。ここ石山殿周辺だけでも専門の屋台が複数あります。
石山殿に上ろう
いびつな岩場の頂きにある祠は石山殿と呼ばれていて、小さいながらも現地人の参拝者が絶えません。もちろん旅行者の参拝も歓迎ですので、観光名所として歩いておきましょう。名所の見学自体はものの数分で終わりますが、ここから眺める景色に注目。絶好の撮影場所として、多くのベトナム人でにぎわっています。
石山殿の岬を歩こう
石山殿からは歩いて行ける岬の先端は、知る人ぞ知る絶好のサンセットを眺めることができるスポット。多くのカップルやファミリーがくつろぎながらサンセットを待っています。
フーコック島旅行者の多くは、夜は中心市街地で過ごすことでしょう。ナイトマーケットやお洒落なバー、レストランも多数あるのもユーンドン市だけです。ですので、1日の観光が終わったら多くの旅行者が石山殿に集まり、夜が更けるまで時間を潰していきます。夕暮れ、屋台、海を楽しむなら、是非石山殿に足を運んでみてください。
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